松下電器・牛丸本部長が語る「パナソニック商品、その強さの秘密」
松下電器・牛丸氏 |
(Senka21 12月号 トップインタビューより)
―― 興味深いのは、プラズマやレコーダーだけではなく、オーディオも2倍近く伸びている点ですね。新規の成長商品群だけではなくて既存の商品群も伸びているということは、まさに、パナソニックのトータルの力が強まってきたということですね。
牛丸 特定のカテゴリーだけが引っ張っているわけではなくて、いろんなカテゴリーにわたって良くなってきました。これは単に商品が強いとか、他社よりもコストパフォーマンスがいいということだけで実現できることではありません。回転率を上げるための仕掛け作り、効果的でタイミングのいい広報活動や宣伝活動、店頭販促、精度の高い商品の発注など、いろいろな角度から詰めていかないとヒット商品は生まれません。こういう仕掛け作りが結果につながっているということです。
マーケティング本部が発足した当初は、新聞社など一部のマスコミには工場と喧嘩するのじゃないかとか、工場に牛耳られてしまうのではないかとかいろいろ言われましたが、今、工場とマーケティング本部は非常にクリエーティブでいい関係になっています。パナソニックマーケティング本部ができてから、非常に丁寧にしかも早く商品を導入してもらえるようになった。回転率も上げてくれたということで、工場の人たちがわれわれに敬意を払ってくれています。