三菱マテリアルとサムスン、低コストなPDP製造プロセスを開発
●三菱マテリアル(株)は、サムスンSDI社との共同開発により、低コストなPDP製造を実現する技術「ブレード成型法によるPDP用バリアリブ形成プロセス」の実用化に成功した。
バリアリブとは、PDP内部の微細な放電空間を形成するための隔壁。現在バリアリブ形成の主流となっているサンドブラスト法は、工程が複雑、かつ材料ロスが非常に多く、PDPパネル製造工程の中で最もコスト高のプロセスとされ、製品価格低減のための障害となっていた。
今後、サムスンSDI社にて本プロセスによるPDPの本格的な量産試作が実施され、早ければ来年前半には、新製品の出荷が開始される見込み。当初は42インチ標準クラスに適用され、順次ハイビジョンクラスにも展開される予定。
ブレード成型法とは、三菱マテリアルが基本技術を開発し、サムスンSDI社が主体となって大型化プロセスを開発した新規バリアリブ形成プロセス。工程が非常にシンプルで、また材料のロスがほとんどないことから、サンドブラスト法と比較して50%以上のコスト低減が期待できるのが特長。
プロセスがシンプルであることから、材料となるバリアリブペーストや工具であるブレードが開発や実用化のキーとなる。ペーストは通常相反する保形性と流動性を合わせ持ち、ブレードは極めて高精度な工具から成り立っている。製造装置に関しては、基本的にはスクリーン印刷機が適用でき、多少のオプションを付加することによって量産が可能となる。今後は、三菱マテリアルがサムスンSDI社にバリアリブペーストとブレードを供給し、バリアリブ形成はサムスンSDI社により行なわれる。(Phile-web編集部)
バリアリブとは、PDP内部の微細な放電空間を形成するための隔壁。現在バリアリブ形成の主流となっているサンドブラスト法は、工程が複雑、かつ材料ロスが非常に多く、PDPパネル製造工程の中で最もコスト高のプロセスとされ、製品価格低減のための障害となっていた。
今後、サムスンSDI社にて本プロセスによるPDPの本格的な量産試作が実施され、早ければ来年前半には、新製品の出荷が開始される見込み。当初は42インチ標準クラスに適用され、順次ハイビジョンクラスにも展開される予定。
ブレード成型法とは、三菱マテリアルが基本技術を開発し、サムスンSDI社が主体となって大型化プロセスを開発した新規バリアリブ形成プロセス。工程が非常にシンプルで、また材料のロスがほとんどないことから、サンドブラスト法と比較して50%以上のコスト低減が期待できるのが特長。
プロセスがシンプルであることから、材料となるバリアリブペーストや工具であるブレードが開発や実用化のキーとなる。ペーストは通常相反する保形性と流動性を合わせ持ち、ブレードは極めて高精度な工具から成り立っている。製造装置に関しては、基本的にはスクリーン印刷機が適用でき、多少のオプションを付加することによって量産が可能となる。今後は、三菱マテリアルがサムスンSDI社にバリアリブペーストとブレードを供給し、バリアリブ形成はサムスンSDI社により行なわれる。(Phile-web編集部)