≪CES 2003 REPORT≫会田肇のCAR-AVビジョン“HDDをCDチェンジャー代わりに使う手軽なシステムが登場”
家ではPCと接続して音楽のダウンロードと再生ができ、クルマではカートリッジを差し込むだけで再生が可能になる。アルパインは、このカートリッジが挿入できるスロットを用意してこれを実現する1DIN型プレーヤー・HDA-5460を発表。
HDDは16GBの容量を持ち、MP3とWMAのいずれかのフォーマットで約3000曲が収録可能。CDヘッド・CDA-9815などと組み合わせれば、収録した内容をよりイージーに選曲することも可能になる。ディスプレイの表示内容もかなり凝った内容で、収録内容の表示はもちろん、音楽に合わせて動くスペアナ機能なども備える。
また、外付けのCDチェンジャーのような感覚での利用を提案したのがケンウッドとイクリプスだ。なかでもケンウッドはセット内に家庭用クレドールを備え、ここに差し込むだけでPCを経由した音楽のダウンロードを実現。これはまるでCDチェンジャーのマガジンにCDを差し込んで使うような感覚となり、HDDの容量を10GBに抑えることで価格を500$前後を実現するなど、そのお手軽度は抜群だ。イクリプスのも基本的にはこれと同様な形態を備えたカートリッジ型HDDプレーヤーを発表。HDDの容量は20GBとなり、価格はもう少し高くなりそうだ。(会田肇)
(写真左)
1DIN型HDDプレーヤーとして登場したアルパイン・HDA-5460。フォーマットはMP3とWMAの両方に対応し、約3000曲が収録可能となっている。
(写真右)
ケンウッドのHDDプレーヤー「MDS(デジタル・メディア・ストレージ)」。左が家庭用クレドールで、右側ヘッドユニット下にあるのがクルマ用プレーヤーとなる。