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ソニー、青紫色レーザーを用いた業務用光ディスクドライブおよびメディアを商品化

公開日 2003/04/08 18:26
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右)青紫色レーザードライブ「BW-F101」 左)書き換え型メディア「PDDRW23」
●ソニー(株)が青紫色レーザーで12cmディスクに片面23.3GBのデータを記録可能な光ディスクドライブ、およびメディアの商品化を発表した。今回発表された製品は、医療画像や公文書の保存、業務用ワークステーションの外部記憶装置など、主に業務用の大容量ストレージ用途での活用を想定した製品であるという。

同社では5.25インチ書き換え型光磁気ディスクドライブで培ったノウハウを活かし、波長405nmの短波長「青紫色レーザー」オーバーライト相変化記録方式を用いるとともに、レーザーを集光する対物レンズの 開口数を0.85にすることでビームスポットを微小化し、記録密度を向上させることに成功している。また、光透過保護層厚0.1mmのディスク構造を採用し、ディスクの傾きや反りによる収差を少なくし、記録再生時のエラーを低減した。これにより、DVDの約半分となる0.32μmまでディスクのトラックピッチの微細化を可能にし、ディスクの片面に23.3GBの大容量と最大9.0MB/s の高速データ転送レートを実現しているという。

同社では今後、内蔵型光ディスクドライブおよびメディアを夏までにサンプル出荷を開始し、さらに年末までに外付けドライブを発売、OEM供給も押し進めていく考えであるという。また引き続き第二世代(容量50 GB、転送レート18MB/s)、第三世代(容量100 GB、転送レート36MB/s)と、製品の更なる大容量化・高速化に向けた開発にも力を入れていくという。なお本製品は、先頃同社より発表されたコンシューマー向けBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77 」との互換性はないということだ。

【BW-F101の主な仕様】
●記録方式:オーバーライト相変化型
●セクターサイズ:2,048Bytes,(512Bytesエミュレーション)
●インターフェイス:SCSI LVD Wide
●データ転送レート:読み出し速度 11 MB/s(CLV), 4.5〜11.0MB(CAV)/書き込み速度 9.0 MB/s(CLV)/バースト 160MB/s (Synchronous)
●消費電力:12W
●外形寸法:146.0Wx41.3Hx203.0D mm
●質量:1.2 kg

【メディアの主な仕様】
●メディア直径:120mm
●カートリッジ寸法:128.6Wx130.6Hx9.1D mm (専用カートリッジ)
●ディスク種類:PDDRW23:書き換え型、PDDWO23:追記型
●ディスク容量:23.3GB


(Phile-web編集部)

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