デノンラボ、デンマークDALI社スピーカーシステムの販売製品等を発表
<左>MS 5 <右>Royal MenuetII |
Dali社は1983年、デンマークに現会長のピーター・リンドルフ氏により設立された。同社は北欧を代表するAudio Nordグループのスピーカー製造・販売部門で、北欧の恵まれた木工技術を背景に、入念に仕上げられた高級ブランド家具を彷彿させる外観と、厳選された電気部品のクオリティーを最大限発揮する独自の技術で、欧米ではハイエンドスピーカーブランドとして確固たる地位を築いている。
今回取り扱いを開始する「Dali」のスピーカー・シリーズは、フラッグシップモデルの「Euphonia/ユーフォニア」シリーズとミドルエンドモデルの「Royal/ロイヤル」シリーズで、いずれも国内外で高い評価を受けているモデルだ。
販売が行われるモデルの価格と型番は以下の通り。
・フロア型 Euphoniaシリーズ「MS 5」¥800,000(1本)
・フロア型 Euphoniaシリーズ「MS 4」¥500,000(1本)
・フロア型 Royalシリーズ「Royal Tower」¥200,000(ペア)
・ブックシェルフ型 Royalシリーズ「Royal Scepter」¥160,000(ペア)
・ブックシェルフ型 Royalシリーズ「Royal MenuetII」¥120,000(ペア)
「Euphonia」シリーズは、Daliの中核モデルで「Grand」シリーズの上位に位置。新開発の低損失ミッドレンジ/ウーファーユニットと、ソフトドームとリボンの利点をあわせもつ、ハイブリッドツイーター・モジュールを搭載している。また、厳選したパーツを直接ハンダ付けしたクロスオーバー、22mm厚のリアルウッドキャビネット、各ユニットごとに独立したチェンバーなど、随所に本シリーズならではの特徴を盛り込んでいる。
また「Royal」はDaliのベストセラーシリーズで、ブックシェルフの“Menuet”は、発売後10余年を経過しても高い人気を維持しているモデル。温かみのある2cm小型ソフトドーム、大型磁気回路搭載ウーファーユニット、Euphoniaと同じ22mm厚リアルウッドキャビネットなどが本シリーズの特徴となる。
本日東京都内にて開かれたDali製品の試聴会にて、Euphoniaシリーズのフラグシップ機である「MS 5」の音を聴く機会を得た。会場では同社テクニカルディレクターが、
「Daliの音はどんな音だ、と言われると返答に窮してしまいます。音はあくまでソフトの中に入っていて、それをそのまま引き出すのが我々の仕事です」
と説明し、実際に「MS 5」は、その言葉通りのニュートラルな音を響かせた。と言って音楽性が損なわれるのではなく、懐の深さを感じさせる、心地よい音という印象なのだ。
また同氏は、いくつかのソフトを再生した後、
「これはDVDオーディオではありません。もちろんSACDでもない。ふつうのCDでもこれだけの定位が出せるのです」
と「MS 5」の定位の良さも強調していた。
北欧の奥深さを体現する新ブランドの販売開始を喜びたい。
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドDALI
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