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<ソニー経営方針説明会6>質疑応答・全問全答を掲載!

公開日 2003/05/28 20:15
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●ソニー(株)は本日、同社の経営方針説明会を開催した。

ここでは、説明会の最後に行われた質疑応答をすべてご紹介しよう。

Q.事業の見直しを図るとのことだが、具体的に何を、いつ頃、どのように改革するのか?
A.現在検討しているところだ。本年度中には具体的に発表したい。

Q.委員会等設置会社に移行するとのことだが、経営方針の中での位置づけはどのようなものになるのか。
A.監督業務と執行業務を明確に区別することに眼目がある。

Q.LCDのパネル自社生産について、具体的に何が問題で生産に踏み切るのか?
A.有機ELとFEDがものになるのは07年以降。自社製LCDパネル搭載製品の登場は05年だ。

Q.PSXについて、テレビ放送の規格は世界でいくつかの方式があるので、生産が難しそうに思うが?
A.もちろん、各地域にあわせた格好で生産する。地域ごとの規格の違いより、デジタル放送をどう取り込むかが今後の課題だ。

Q.PSXはいつ発売されるか?
A.国内では03年末、アメリカと欧州では来年の早い段階で発売したい。

Q.PSXは、AV事業と食い合うように思えるが?
A.PS2の時も同じようなことを言われたが、結果はご覧の通りだ。たしかにオーバーラップしている部分もあるが、TVをエンハンスする製品であることには変わりない。今の段階では明確に差別化できると感じる。

Q.何が問題で構造改革を行うのか?
A.世の中が変化しており、それに対応するための構造改革である。

Q.半導体購買費用が1兆円程度だと思うが、これは今後どうなるのか?
A.戦略的に重要でないものは、今後も購入でまかなっていく。費用はむしろ増えるだろう。ただし、アーキテクチャー=製品の付加価値であるようなデバイスは、積極的に自社開発を行っていく。

Q.PSXのコピープロテクションはどのような仕様か?
A.業界標準として認められているコピープロテクション技術を導入する。デジタル放送のコピープロテクション技術はまだ固まっていない部分があるが、暫定的なものを搭載することになる。来年、再来年にはまた違う仕様となることも考えられる。

Q.第2次構造改革における、工場数削減・人員削減の規模は?
A.まだ確定していない。間接人員のコストがかなり大きい。

Q.自社で開発した半導体の使い道を広げる考えはないか?
A.PS関連製品でいまは手一杯。今後、PSXが受け入れられたら、積極的に検討していきたい。

Q.PSXは、PSフォーマットをもっと広げるための方策なのでは?
A.フォーマットを広げるというよりは、新しい提案を行っていくつもりだ。

Q.半導体製造の微細化プロセス技術では、世界でもトップクラスだと思うが、この技術を国や企業などに供与する可能性は?
A.半導体製造は、東芝やIBMなど、他社と共同で行っているものだ。ソニーだけの技術ではないので、お答えできない。

(Phile-web編集部)

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