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D&Mホールディングス、ネットワーク・ホームエンターテインメントにおける今後の事業戦略を公表

公開日 2003/09/16 14:52
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左)(株)D&Mホールディングス メール・ギルモア氏 右)DNNA社 マイケル・シードマン氏
●(株)ディーアンドエムホールディングス(以下/D&M)は、米国の子会社であるディーアンドエムホールディングスU.S.社に、新しくデジタル開発部門となるDigital Networks North America, Inc.(以下/DNNA)を2003年4月に設立した。同社は本年、デジタルオーディオプレーヤー「Rio」をはじめ、米国市場で多くのユーザーを獲得しているパーソナルビデオレコーダー「Replay TV」、デジタルホームエンタテインメント機器「Escient」の各ブランドを買収したが、今後DNNA社による管理のもと、3つのブランドにおける組織的なビジネスが展開されるという。本日都内において、D&M社の取締役会会長兼代表執行役であるメール・ギルモア氏、DNNA社会長マイケル・シードマン氏の二名が来日記者会見を行い、今後のD&M社とDNNA社のネットワーク・ホームエンターテインメント市場における戦略展開の詳細を明らかにした。

D&M社は昨年の設立以来、デノン、マランツのプレミアムAV機器を中心に積極的な販売展開を行い、日本・北米市場におけるホームエンタテインメント市場のリーディングカンパニーとして大きな実績をあげてきた。「今後D&Mグループの各ブランドの製品が“ホームネットワーキング革命”をリードしていくためのコア・デジタル技術をDNNA社にて開発し、グループの北米中核拠点として各ブランドの製品へネットワーク技術を供給していく仕組みを速やかに整えていきたい」とギルモア氏は語りながら、「『Rio』『Replay TV』『Escient』各ブランドがこれまで獲得してきた、インターネットを活用したホーム・ネットワーク技術、圧縮・暗号化技術をはじめとするノウハウの全てが、今後D&Mグループのさらなる飛躍にとって大きな役割を果たしていくだろう」と強い期待を寄せた。

DNNA社傘下の各ブランドはD&Mグループの中にありながら、今後もひきつづきブランド独自の商品を開発し、それぞれに責任を持った経営体制の中で利益を追求し、ビジネス戦略を押し進めていくという。一方で「今後はDNNA社がイニシアティブをとり、D&Mグループの全ブランドが所有する強力な共同開発能力のネットワーク化と、『Rio』『Replay TV』『Escient』の3つのブランドの商品をD&Mが所有するワールドワイドな販売網に乗せて積極的な販売戦略を定義していきたい。D&Mグループ各社間での技術協力、共同開発のプロジェクトなども今後魅力的なものがあれば積極的に展開していく」とシードマン氏は語る。日本国内でも先日、「Rio」ブランドよりフラッシュメモリ、HDDを採用したデジタルオーディオプレーヤーの新商品が発表されたばかりだ。日本の市場でもお馴染みの「Rio」ブランドは、同社のRio事業担当部門である「DNNA Rio Japan」とTDKマーケティング(株)との連携により、引き続き日本国内における大規模な販売を展開していく。「Replay TV」「Escient」の両ブランド製品についてシードマン氏は、「今後ワールドワイドでの販売戦略を再定義しながら、日本国内でもホームネットワーク市場における画期的な製品としての魅力を打ち出していけるよう努力していきたい」とコメントした。

【問い合わせ先】
(株)ディーアンドエムホールディングス
TEL/042-748-7700(代表)

(Phile-web編集部)

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