松下電器産業が3次元音響再生技術「ハイパーサラウンドシステム」を開発
本技術では、音源と耳の間の純粋な音響特性(HRTF)が計算できるため、HRTFを表現するデータ量を大幅に削減しても正確な音像定位が得ることができる。データ量を削減することで省電力化にも結びつけられる。音響スタジオやホールでのあらゆる方向の反射音に対応したHRTFを計算することで、あたかもその場にいるような自然な臨場感と音質が得られ、長時間のヘッドホン受聴でも疲れることがない。本システムではHRTFの人体頭部形状に起因する個人差を精度よく解析できるため、その解析結果から統計値に基づいた汎用性の高いHRTFへの展開が考えられるとしている。
今後本システムを活用した展開として、11月に発売するPCオーディオソフトSD-Jukebox Ver4.0への搭載をはじめ、ポータブルオーディオ機器や携帯端末機器への展開を検討していくという。
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松下電器産業(株)
AVコア技術開発センター
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(Phile-web編集部)