≪麻野勉のCEATECレポート≫シャープ、プロジェクターとスクリーンに新たな提案
左)シャープが参考出品した液晶プロジェクター 右)「ハイブライトスクリーン」のプロトタイプ |
このプロジェクターの最大の特徴は、スクリーンに対する設置位置に応じたキーストーン補正を、投写レンズの横のレバー操作で簡単に設定できることである。この“フリーマウントレンズシフト機能”は、プロジェクターの設置場所のバリアフリー化と操作性の双方を満足させる機能として評価できる。型番・価格等は未定だが、20万円台での発売が想定される。
また、市場投入は全く未定だが、参考出品された「ハイブライトスクリーン」も注目される。このスクリーンは投射光の減衰が極めて少なく、明るい部屋でも高解像度・高コントラストが維持できるもので、軽量・薄型で壁掛けも可能。ロールタイプではなく、モバイル性には欠けるが、プロトタイプの50形スクリーンの映像はかなり明快で、室内で日常的に使用できそうなので、早期の実用化を期待したいものである。
[ceatec2003report]
(麻野勉)