放送3周年〜BSデジタル大賞授賞式〜MLBで活躍の野茂投手も受賞
特別賞を受賞した野茂英雄投手 |
BSデジタル放送は、本年11月末の時点で約480万世帯の加入者数となり、今年中に500万世帯を越える見込みだという。これは地上アナログ放送やBSアナログ放送を遙かにしのぐ普及のスピードである。記念式典のはじめに壇上に上がったBSデジタル放送推進協会 理事長の伊藤邦男氏は、薄型テレビの普及とメジャーリーグベースボールの放送が加入者を増やす大きな手助けをしてくれたと語った。
また、本式典に出席した総務副大臣 山口俊一氏は、「地上波デジタル放送のの実現もBSデジタル放送の先導があってこそ」と語り、今後は相乗効果でお互いが伸びていくことを願っていると意見を述べた。
記念式典に続いて行われた「BSデジタル大賞2003授賞式」では、デジタル放送の特長を活かし制作され、BSデジタル放送の普及に貢献した様々なジャンルの番組が選考された。
はじめに発表された特別賞には、普及に貢献した「人」としてロサンゼルス ドジャーズの野茂英雄投手が選ばれた。日本人大リーガーの先駆けとして活躍し、普及に尽くしたことで本賞が贈られることとなった。
グランプリに選ばれたのは『ハイビジョンスペシャル「世界遺産を行く 境最大の滝〜イグアス国立公園」(NHK)』と『MLB中継 (NHK/BS-i/BSフジ)』の2つ。前者は5.1chサラウンドによる滝の迫力を表現。また、ハイビジョンカメラで満月の夜のみに現れる虹を撮影するなどのチャレンジを評価され受賞した。MLB中継は「普及に貢献する」という意味で最も合致した番組であり、中継を放送した3社に贈られることとなった。この結果を受け、ニューヨーク ヤンキースの松井秀喜選手からは「メジャーリーグ中継で皆様にいいパワーを送れるようにがんばりたいです」というビデオ・レターが授賞式に届けられた。
審査委員長の山根一眞氏は、「ハイビジョンは世界の真実をリアルに映し出すことのできる素晴らしいものです。良い作品がたくさんノミネートされていたので選考が大変でした。また、これらの番組を楽しむための製品を提供するメーカーも普及への大きな貢献を果たしてくれています。」と総評した。
(Phile-web編集部)