ソニーの人型ロボットQRIOが走った!
従来のヒューマノイドロボットは、安定した制御を実現するため、片足または両足が常に路面に接した状態で、接地点から得られる反力を用いて全身を制御し、歩行運動を行っていた。
同社が新しく開発した「歩行・跳躍・走行運動統合制御」技術は、二足がともに路面から離れた非接地状態を含む運動、すなわち走行や跳躍などにおいても、ロボットを安定的に制御するための技術。これまでのZMP安定化規範を用いた歩行に、新技術に基づく走行や跳躍などの運動を加え、これらをシームレスに制御することで、優れた運動能力を持つロボットの開発が可能となる。
また、新制御技術に合わせて、ソニー独自のロボットアクチュエータ「ISA(インテリジェントサーボアクチュエータ)」の出力トルクを高めるなどの改良を加え、走行に適したQRIOの新機体を開発した。ヒューマノイドの実機による走行実験の成功は、世界で初めてとなる。
(Phile-web編集部)