<会田 肇のCES2004レポート 7>カーAVの中心は今年もリアエンタテイメントシステム
それはDVDプレーヤーとリアモニターを一体化するシステムである。その一つがパナソニックが今年の春頃までに北米市場で発売を予定している天井取り付け型のDVDプレーヤー一体型システム。得意の薄型DVDプレーヤーを基本にSDカード用リーダーまでを内蔵し、組み合わせるモニターはなんと9インチ! 音声は組み合わせるオーディオで鳴らすこともできるが、指定のヘッドホンで楽しむことができる。同様のシステムでここにステレオスピーカーを内蔵したのが三洋電機の製品だ。モニターは7インチと標準的ながら、スピーカーを内蔵させたことで複雑な取り付け作業なしにすぐにDVDビデオ再生が楽しめてしまうというわけだ。
これらはどれも2000$を軽く超えると思われるが、それでも人気商品となるあたりはアメリカ市場の力強さを感じざるを得ない。とは言いつつも低価格で楽しみたいというユーザーも数多い。そんな声に応えたのがソニーで、やや大きめのボディながらモニターを一体型として車内のどこへでも置いて楽しめるDVDプレーヤーシステムとしたのだ。その価格は500$前後でしかなく、普及価格モデルとしての売り込みを図る考えだ。今年の北米市場でのリアエンタテイメントシステムはプレーヤー一体型に注目が集まりそうだ。
(会田 肇)
[ces2004]
■写真 左
9インチという大型モニターを組み合わせたパナソニックのDVDプレーヤー一体型モデル・CQ-VHD9500U。MP3やMPEG4にも対応するなど、マルチメディア化も進めている。
■写真 右
ソニーのモニター一体型DVDプレーヤー・MV-65STは、車内の都合の良い場所にセットアップできるスタイルとして、価格を約500$にまで抑えている。