スカパー!が加入者増戦略を発表、「スカパー!2」のハイビジョン化も視野に
定例記者会見席上での重村社長 |
スカパー! に関しては、新規加入契約が当初の見込みほど伸びず、前年第1四半期〜第3四半期と比して66%程度の実績にとどまっている。一方で、営業費用の減少、新規契約獲得のインセンティブ費用の減少という背景もあり、本年第1四半期〜第3四半期において経常利益40億円弱を確保した。会見に臨んだ重村一社長は、「黒字体質が定着化しつつある証拠」とコメントしている。
本年度目標として同社が掲げていた、新規加入者目標を45万件という数値は、年末商戦での加入鈍化を受けて、改めて40万件に再設定。残る第4四半期で目標を達成する考えだ。営業面、コンテンツ面、収益性向上の各側面からアプローチする。ディズニーチャンネルやアニメ等コンテンツ訴求プロモーションの継続、テレ朝チャンネル等有力チャンネルの参入とNHKコンテンツのCS供給開始、プロ野球セットの充実などの各施策を柱としている。
プラットワンとの合併を3月1日に控える110度CS(スカパー!2)では、合併に伴う加入者増を見込んでいる。加えて、堅調な売れ行きを見せる薄型ディスプレイの普及という背景をふまえ、BS各局との統合マーケティング・共同告知活動、さらにスポーツや映画などの分野でのハイビジョン化検討に着手している。総務省と調整の上、帯域利用を見直し、早い段階でのハイビジョン化を実現させる考えだ。スカパー!2での、PPV、パーフェクトチョイス等目玉コンテンツの放送開始も視野に入れているという。