ハイビジョン部門も新設、「東京ビデオフェスティバル」の優秀作品が決定された
昨年の大賞表彰式の模様。映画監督の大林宣彦も列席し、受賞者を祝福した |
本フェスティバルは日本ビクター(株)が1978年から開催する世界最大の市民ビデオ映像祭。今回は世界36の国や地域から過去最高の2,881本(前年比121%)の応募があった。
このうち、中国からの応募は昨年の3倍に増加。アジアでのデジタルビデオ技術の爆発的な普及をうかがわせている。女性のグループや、学校の総合学習を一端とした若い人のビデオ制作も着実に増えている。
テーマは、環境、地域文化などについて個人の視点から考えるものなど、ドキュメンタリーが4割を占め、コンピューター編集技術を生かした高度なアニメ、特殊効果使用の作品も多い。今年からは“ハイビジョンムービー賞が新設され、技術的にもハイレベルな個人によるビデオジャーナリズムの世界が、形成されてきていることがうかがわれる。
現在、優秀作品が東京新橋のビクタービルにて上映されているが、その中から「ビデオ大賞」、「日本ビクター大賞」などが大林宣彦、椎名誠、羽仁進などの審査委員から選出される。発表・表彰式は、2004年2月14日(土)東京恵比寿「ザ・ガーデンホール」にて開催される。作品の上映とともにビデオ制作についての多彩な提言が行われるもようだ。
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(取材・文 山之内優子)