ソニー、世界初1080iハイビジョン記録対応のHDV規格DVカメラを発売
●ソニーマーケティング(株)は、民生用として世界で初めて1080i方式のハイビジョン記録に対応したデジタルビデオカメラ「HDR-FX1」を10月15日より発売する。価格オープンだが40万円前後での販売が予想される。
「HDV規格」は、2003年9月30日にキヤノン(株)、シャープ(株)、ソニー(株)、日本ビクター(株)の4社によって策定された規格で、720pもしくは1080iのハイビジョン映像を既存のDVカセットに記録することができる。現在発売されている民生用ハイビジョンDVカメラは、HDV規格策定前に発売された日本ビクターの「GR-HD1(720p方式)」1モデル。HDR-FX1はこのHDV規格の1080i方式を採用した初めてのHDVカメラだ。
本機は、アスペクト比16:9での撮像を実現する新開発の“1080i対応HD CCD”を3枚搭載し、単板CCDに比べより高解像度で色再現性に優れた映像記録を実現している。
また、DV方式に比べ情報量が約4倍になる高精細映像を高速処理するため、新開発の「HDコーデックエンジン」を搭載。独自のリアルタイムMPEGエンコード/デコードシステムにより、膨大な映像情報を高品質かつ高効率に圧縮伸張し、DV規格と同等のビットレートによるハイビジョン映像の記録・再生を可能とした。
レンズ部も本機のために新開発された、フィルター径72mm大口径レンズ“カール ツァイス レンズ「バリオ・ゾナーT*」”を採用。これにより、「色収差の低減」と「高い周辺解像度」を実現した。また、レンズ内の不要な光の反射を抑制する多層膜コーディング「T*コーティング」も採用されている。ズームは光学12倍で、光学式・アクティブレンズ方式手ブレ補正機能が搭載されている。
液晶モニターは、16対9でモニタリングできる3.5型ワイド液晶モニターを、ハンドルレバー先端に搭載している。
また本機は、HDVモードで撮影した映像を再生する際、HDの映像信号(1080i)を、SDの映像信号(480i)に変換する「高性能ダウンコンバート」機能を搭載しており、ハイビジョンに対応していないテレビでも、HDVモードで撮影した映像をSDの信号に変換し、楽しむことが可能だ。
HVD1080i方式映像のPCでの編集に関しては、ソニーが編集ソフトウェアを用意するほか、カノープス、アドビシステムズ、ピナクルシステムズ、ユーリードシステムズらが対応ソフトウェアやプラグインを提供していくと表明している。カノープスは編集アプリケーション「EDIUS Pro」の次期バージョン、アドビは「Adobe Premire Pro1.5」向けのプラグイン、ピナクルは「Liquid Edition」の最新バージョン6、そしてユーリードは「MediaStudio Pro 7」のプラグインでそれぞれ対応していく。
本日7日、都内にて行われた本製品の発表会にはソニー(株)IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー デジタルイメージングカンパニープレジデントの根本章二氏が出席し、新製品とそれを取り巻くビデオカメラ市場についての説明を行った。同氏は、ビデオカメラ市場の規模が全世界で年々拡大していると語り、本年度のソニー製品のシェア(台数)が約40%になる見込みであると説明した。そして、テレビ、レコーダーに続き、ビデオカメラのハイビジョン化も進めていきたいと意向を語った。
以下に発表会にて行われた質疑応答の内容を紹介する。
Q.HDR-FX1の販売目標は?
A.販売開始する10月は5,000台を目標としています。
Q.テープという方式(HDV規格)を選んだ理由は? 今後記録メディアをディスクやHDDにしていく可能性は?
A.お求めやすい価格で高画質なものを提供していきたいと思っており、今回はHDV規格が最適であったため採用しました。DVフォーマットとの互換性があるという点も大きな要因です。将来的には、新たなメディアの採用も検討していきたいと思っています。
Q.720pでなく1080iを選んだ理由は?
A.720pは720pのいいところがあると思います。しかし「最も高画質」という意味で1080iを選びました。HDR-FX1は720pで記録されたテープの再生機能は搭載しています。
Q.HDR-FX1に採用したLSIやCCDなどを外販する予定は?
A.今回開発したものに関しては外販する予定はありません。
Q.ブルーレイレコーダーとの連携は?
A.HDR-FX1は対応していませんが、今後の展開で考えていきます。
Q.HDVカメラの将来のシェアは?
A.具体的には申し上げられませんが、市場をHDV化していきたいと思っています。
Q.海外での展開は?
A.米、欧、アジアでも同時期に発表し、販売していきます。
Q.パスポートサイズで10万円台のような、一般コンシューマー向けの商品はいつごろ発売されるか?
A.いつとは言えませんが、そういう商品を目指しています。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL:0570-00-3311(ナビダイヤル)
TEL:03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)
(Phile-web編集部 伊藤)
「HDV規格」は、2003年9月30日にキヤノン(株)、シャープ(株)、ソニー(株)、日本ビクター(株)の4社によって策定された規格で、720pもしくは1080iのハイビジョン映像を既存のDVカセットに記録することができる。現在発売されている民生用ハイビジョンDVカメラは、HDV規格策定前に発売された日本ビクターの「GR-HD1(720p方式)」1モデル。HDR-FX1はこのHDV規格の1080i方式を採用した初めてのHDVカメラだ。
本機は、アスペクト比16:9での撮像を実現する新開発の“1080i対応HD CCD”を3枚搭載し、単板CCDに比べより高解像度で色再現性に優れた映像記録を実現している。
また、DV方式に比べ情報量が約4倍になる高精細映像を高速処理するため、新開発の「HDコーデックエンジン」を搭載。独自のリアルタイムMPEGエンコード/デコードシステムにより、膨大な映像情報を高品質かつ高効率に圧縮伸張し、DV規格と同等のビットレートによるハイビジョン映像の記録・再生を可能とした。
レンズ部も本機のために新開発された、フィルター径72mm大口径レンズ“カール ツァイス レンズ「バリオ・ゾナーT*」”を採用。これにより、「色収差の低減」と「高い周辺解像度」を実現した。また、レンズ内の不要な光の反射を抑制する多層膜コーディング「T*コーティング」も採用されている。ズームは光学12倍で、光学式・アクティブレンズ方式手ブレ補正機能が搭載されている。
液晶モニターは、16対9でモニタリングできる3.5型ワイド液晶モニターを、ハンドルレバー先端に搭載している。
また本機は、HDVモードで撮影した映像を再生する際、HDの映像信号(1080i)を、SDの映像信号(480i)に変換する「高性能ダウンコンバート」機能を搭載しており、ハイビジョンに対応していないテレビでも、HDVモードで撮影した映像をSDの信号に変換し、楽しむことが可能だ。
HVD1080i方式映像のPCでの編集に関しては、ソニーが編集ソフトウェアを用意するほか、カノープス、アドビシステムズ、ピナクルシステムズ、ユーリードシステムズらが対応ソフトウェアやプラグインを提供していくと表明している。カノープスは編集アプリケーション「EDIUS Pro」の次期バージョン、アドビは「Adobe Premire Pro1.5」向けのプラグイン、ピナクルは「Liquid Edition」の最新バージョン6、そしてユーリードは「MediaStudio Pro 7」のプラグインでそれぞれ対応していく。
本日7日、都内にて行われた本製品の発表会にはソニー(株)IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー デジタルイメージングカンパニープレジデントの根本章二氏が出席し、新製品とそれを取り巻くビデオカメラ市場についての説明を行った。同氏は、ビデオカメラ市場の規模が全世界で年々拡大していると語り、本年度のソニー製品のシェア(台数)が約40%になる見込みであると説明した。そして、テレビ、レコーダーに続き、ビデオカメラのハイビジョン化も進めていきたいと意向を語った。
以下に発表会にて行われた質疑応答の内容を紹介する。
Q.HDR-FX1の販売目標は?
A.販売開始する10月は5,000台を目標としています。
Q.テープという方式(HDV規格)を選んだ理由は? 今後記録メディアをディスクやHDDにしていく可能性は?
A.お求めやすい価格で高画質なものを提供していきたいと思っており、今回はHDV規格が最適であったため採用しました。DVフォーマットとの互換性があるという点も大きな要因です。将来的には、新たなメディアの採用も検討していきたいと思っています。
Q.720pでなく1080iを選んだ理由は?
A.720pは720pのいいところがあると思います。しかし「最も高画質」という意味で1080iを選びました。HDR-FX1は720pで記録されたテープの再生機能は搭載しています。
Q.HDR-FX1に採用したLSIやCCDなどを外販する予定は?
A.今回開発したものに関しては外販する予定はありません。
Q.ブルーレイレコーダーとの連携は?
A.HDR-FX1は対応していませんが、今後の展開で考えていきます。
Q.HDVカメラの将来のシェアは?
A.具体的には申し上げられませんが、市場をHDV化していきたいと思っています。
Q.海外での展開は?
A.米、欧、アジアでも同時期に発表し、販売していきます。
Q.パスポートサイズで10万円台のような、一般コンシューマー向けの商品はいつごろ発売されるか?
A.いつとは言えませんが、そういう商品を目指しています。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL:0570-00-3311(ナビダイヤル)
TEL:03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)
(Phile-web編集部 伊藤)
トピック
- ブランドSONY
- 型番HDR-FX1
- 発売日2004年10月15日
- 価格\OPEN(予想実売価格400,000円前後)
【SPEC】
●記録メディア:ミニDVカセットテープ ●CCD総画素数:1/3型 112万画素3CCD ●レンズ:カール ツァイスレンズ(バリオ・ゾナーT*) ●ズーム:光学12倍 ●音声記録/再生:HDVモード MPEG1 AUDIO LayerII、DVモード PCMデジタルステレオ ●入出力:HDV/DV入出力(i.LINK)、コンポーネント出力(特殊D端子)、映像入出力、S映像入出力 ●外形寸法:151W×181H×365Dmm ●質量:約2.0kg(本体)
●記録メディア:ミニDVカセットテープ ●CCD総画素数:1/3型 112万画素3CCD ●レンズ:カール ツァイスレンズ(バリオ・ゾナーT*) ●ズーム:光学12倍 ●音声記録/再生:HDVモード MPEG1 AUDIO LayerII、DVモード PCMデジタルステレオ ●入出力:HDV/DV入出力(i.LINK)、コンポーネント出力(特殊D端子)、映像入出力、S映像入出力 ●外形寸法:151W×181H×365Dmm ●質量:約2.0kg(本体)