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ソニー、高温ポリシリコンTFT液晶パネルの配向膜無機化に成功

公開日 2005/02/24 18:45
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パネル断面図
ソニー(株)は、フロントプロジェクター用高温ポリシリコンTFT液晶パネルにおいて困難とされていた配向膜の無機化に成功したと発表した。

従来配向膜に使用していた有機材料にかわり、光による経年変化の影響を受けにくい無機材料を使うことで、同社従来比約4倍の耐光性値を実現したという。

また今回あらたに、液晶パネルの水平1ラインごとに電圧をかけて液晶を駆動する業界従来方式にかわり、液晶パネルの1フィールドごとに電圧をかけて液晶を駆動させる新規駆動方式「フィールド反転方式」を採用。新方式では、フィールドごとに電圧をかけることで、従来起きていたラインごとの電圧差による液晶の配向乱れを抑えることが可能となり、コントラストや開口率のさらなる向上が可能となった。

さらに、今回の新規駆動方式とともに高精細加工技術を併用することで、従来比10%増の高輝度化と、従来比約5倍の高コントラスト化、11.5μm画素ピッチという高精細化を達成している。これらにより、小型サイズでも、明るく、質感表現の豊かな高画質液晶パネルの商品化が可能となったという。

(Phile-web編集部)

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