「にっぽん60年代 巨匠たちの原点」英語字幕つき日本映画上映会開催！

「にっぽん60年代　巨匠たちの原点」と題する英語字幕付き日本映画上映会が3月25日〜3月27日までの3日間、赤坂・国際基金フォーラムにて開催される。

国際交流基金が日本文化紹介活動の一つとして、日本映画に外国語字幕をつけ、海外における上映用に提供している。日本に在住する外国の方々にも日本映画の豊かさに触れてもらいたいと企画したもので、昨年に引き続き第2回目の開催となる。前開催では、3日間でのべ1185名が来場。来場者が使用している言語は日本語52％、英語38％、その他の言語が７％と、約半数が外国語を母国語とする層だった。

今回の上映作品は、全7作品。いずれも、市川崑、今村昌平、大島渚、篠田正浩、鈴木清順、山田洋次、吉田喜重 など後に巨匠と呼ばれることになる監督たちの、日本の転換期といえる高度経済成長を迎える60年代に作られた映画である。

入場料は600円で、3月26日には、『日本脱出』の吉田喜重監督によるレクチャーと質疑応答が入場無料で企画されている。（『日本脱出』はラストシーンが公開時に配給によりカットされており、これまでもビデオ化されておらず、2月26日に発売された「吉田喜重DVD-BOX vol.1」に初収録された。この作品を最後に監督が会社を去ることになった因縁の作品でもある）。


〜にっぽん60年代 巨匠たちの原点〜
＜英語字幕付き 日本映画上映会＞
●期間　：　2005年3/25(金）〜3/27（日）
●会場　：　赤坂・国際交流基金フォーラム
●料金　：　当日600円（当日のみ）
●お問い合わせ ：上映会事務局（東京フィルメックス内）
　　　　　　　　　　　03−3560−6394（11:00〜17:30 平日のみ)
　　　　　 　　　　　　国際交流基金フォーラム　
　　　　　　　　　　　　　　　03−5562−4096（会期中のみ）
＜上映作品＞
『日本春歌考』『なつかしい風来坊』『日本脱出』『乾いた湖』
『太平洋ひとりぼっち』『にっぽん昆虫記』『東京流れ者』


日本社会が変貌を遂げる中、後に巨匠と呼ばれる監督たちが捉えたものは何だったのか？ 多国籍の来場客の中で、改めて日本社会の変遷に思いを馳せてみるのも面白い体験かもしれない。