ユーリード、クロマキー合成にも対応したビデオ編集ソフト「VideoStudio 9」
ユーリードシステムズ(株)は、ビデオ編集ソフトウェア「VideoStudio 9」を6月17日より発売する。価格は通常版が15,540円、アップグレード版が8,379円(いずれも税込)。
本日製品発表会が都内で開かれ、社長のピーター・リン氏、取締役の大川原明人氏らが出席した。
リン社長は元軍人という経歴を持つ異色な経営者。流暢な日本語を操り、「私が入社した頃はバージョンが3で、その後バージョンが上がるたびに機能も飛躍的に向上してきた。最近、家に帰ってソファーに座っても、隣のカミさんとまったくコミュニケーションがない。このままなら離婚に至る家庭の危機だが、かんたんに使えるVideoStudioなら、ビデオ編集でコミュニケーションを取り戻せる」と、ジョークを交えながら製品への自信を語った。
先日、米Intervideoがユーリードに対する株式公開買い付け(TOB)を行ったが、ちょうど今日がその買い付け期限日に当たる。これについてリン社長は「連日ニュースでTOBに関する話題を見ていたが、まさかウチがTOBに関係するとは思わなかった」と述べ、「IntervideoはInstant ONやソフトウェアDVDプレーヤーなどで優れた技術を持っているが、編集ソフトなど“アート系”のソフトについては当社が強みを持っている。お互いに不足した部分を補い、リソースを分配していきたい。悲観的な話ではなく、次期バージョンの『VideoStudio 10』発表会の時には、必ず私が壇上に立つことになる。だから心配には当たらない」と状況を説明した。
取締役の大川原氏は、「VideoStudioは累計で760万本が売れ、5年連続でシェアNo.1となった」と人気ぶりをアピール。今回のバージョン9については、「新たに加わった印刷機能が私のイチ押し」とし、「お気に入りのシーンを直接印刷できる。秒間30コマから自分の好みの画を印刷できるのは個人的にも欲しかった機能」と述べた。さらに、ビデオ編集のメリットは「思い出を記録に残すことで、いつ、どんなところでもコミュニケーションが取れること」と語り、ビデオ編集文化を社会に根付かせる意義を強調した。
なお、リン社長と大川原取締役は、同社サイト内にそれぞれブログを開設したと発表。リン社長は「人事を尽くす、天命を作る」、大川原取締役は「酒と泪と映画と日記」がブログのタイトル。業界の最新動向から趣味にいたるまで、幅広い情報を発信するという。
実際の製品の特徴については、プロダクトマネジメント部の松延俊英氏が説明を行った。同氏は、「VideoStudioの大きな需要層は30代から40代のパパ層だが、私もちょうどその条件に当てはまる」とし、「ウチの家族を撮った素材」でデモを行った。
今回の製品は、「簡単ツールはもっと便利に、ビデオ編集はもっとクリエイティブに」がコンセプト。簡単ツールの部分では、2ステップでオリジナルDVDを作成することができる。また、「おまかせモード」も進化し、静止画の人物の顔を自動認識し、ズームするスマートパン&ズーム機能が付加された。BGMのリズムパターンを検出し、画面切り換えのタイミングを調整する 「ミュージック分析エンジン」も搭載する。
編集機能では、トランジションやフィルタの種類が増えたほか、クロマキー合成に新たに対応した。ブルーバックなどの背景を抜くことができる。背景色は「青だけでなく他の色でも可能で、単一色のカーテンなどでも代用できる」(松延氏)とのこと。
また、新たに対応した「リップル編集」は、編集中に映像クリップの移動・削除を行った際、音楽やトランジションなどの位置ズレを自動的に修正する機能。タイムライン上で影響を受ける全クリップが再配置されることで、ユーザーは不要な映像を自由にカットすることができ、全体を整えていく作業がスムーズに行える。
また、WMV HDも新たにサポート。最大1280×720ドットの映像を出力できる。「ただしHDの映像素材はまだ少ないので、デジカメの映像を素材に活用することをおすすめしたい。特にスマートズームを使ったときに、もとの画の解像度が高いので綺麗な仕上がりになる」(松延氏)。
16対9のワイド画面にも対応した。比率を変えずに、16対9と4対3の混合クリップを生成することができる。
発表会では、同社ウェブサイトで自作のライフストーリームービーを公開予定の松岡幸恵氏によるトークセッションが行われたほか、ソフトの魅力を演劇スタイルで紹介する「コンセプト劇場」なども披露された。
また、同社が毎年行い、これまで5回開かれた「ショートムービーコンテスト」は、新たに「第6回 ショートムービーパーク〜私の自慢みてくだ祭〜」と名称を変え、初心者層も気軽に映像を投稿できるよう、内容をリニューアルすることも発表された。イベントの詳細は同社ウェブサイトを参照されたい。
【問い合わせ先】
ユーリードシステムズ(株)
お客様窓口
TEL/03-5491-5661
(Phile-web編集部)
本日製品発表会が都内で開かれ、社長のピーター・リン氏、取締役の大川原明人氏らが出席した。
リン社長は元軍人という経歴を持つ異色な経営者。流暢な日本語を操り、「私が入社した頃はバージョンが3で、その後バージョンが上がるたびに機能も飛躍的に向上してきた。最近、家に帰ってソファーに座っても、隣のカミさんとまったくコミュニケーションがない。このままなら離婚に至る家庭の危機だが、かんたんに使えるVideoStudioなら、ビデオ編集でコミュニケーションを取り戻せる」と、ジョークを交えながら製品への自信を語った。
先日、米Intervideoがユーリードに対する株式公開買い付け(TOB)を行ったが、ちょうど今日がその買い付け期限日に当たる。これについてリン社長は「連日ニュースでTOBに関する話題を見ていたが、まさかウチがTOBに関係するとは思わなかった」と述べ、「IntervideoはInstant ONやソフトウェアDVDプレーヤーなどで優れた技術を持っているが、編集ソフトなど“アート系”のソフトについては当社が強みを持っている。お互いに不足した部分を補い、リソースを分配していきたい。悲観的な話ではなく、次期バージョンの『VideoStudio 10』発表会の時には、必ず私が壇上に立つことになる。だから心配には当たらない」と状況を説明した。
取締役の大川原氏は、「VideoStudioは累計で760万本が売れ、5年連続でシェアNo.1となった」と人気ぶりをアピール。今回のバージョン9については、「新たに加わった印刷機能が私のイチ押し」とし、「お気に入りのシーンを直接印刷できる。秒間30コマから自分の好みの画を印刷できるのは個人的にも欲しかった機能」と述べた。さらに、ビデオ編集のメリットは「思い出を記録に残すことで、いつ、どんなところでもコミュニケーションが取れること」と語り、ビデオ編集文化を社会に根付かせる意義を強調した。
なお、リン社長と大川原取締役は、同社サイト内にそれぞれブログを開設したと発表。リン社長は「人事を尽くす、天命を作る」、大川原取締役は「酒と泪と映画と日記」がブログのタイトル。業界の最新動向から趣味にいたるまで、幅広い情報を発信するという。
実際の製品の特徴については、プロダクトマネジメント部の松延俊英氏が説明を行った。同氏は、「VideoStudioの大きな需要層は30代から40代のパパ層だが、私もちょうどその条件に当てはまる」とし、「ウチの家族を撮った素材」でデモを行った。
今回の製品は、「簡単ツールはもっと便利に、ビデオ編集はもっとクリエイティブに」がコンセプト。簡単ツールの部分では、2ステップでオリジナルDVDを作成することができる。また、「おまかせモード」も進化し、静止画の人物の顔を自動認識し、ズームするスマートパン&ズーム機能が付加された。BGMのリズムパターンを検出し、画面切り換えのタイミングを調整する 「ミュージック分析エンジン」も搭載する。
編集機能では、トランジションやフィルタの種類が増えたほか、クロマキー合成に新たに対応した。ブルーバックなどの背景を抜くことができる。背景色は「青だけでなく他の色でも可能で、単一色のカーテンなどでも代用できる」(松延氏)とのこと。
また、新たに対応した「リップル編集」は、編集中に映像クリップの移動・削除を行った際、音楽やトランジションなどの位置ズレを自動的に修正する機能。タイムライン上で影響を受ける全クリップが再配置されることで、ユーザーは不要な映像を自由にカットすることができ、全体を整えていく作業がスムーズに行える。
また、WMV HDも新たにサポート。最大1280×720ドットの映像を出力できる。「ただしHDの映像素材はまだ少ないので、デジカメの映像を素材に活用することをおすすめしたい。特にスマートズームを使ったときに、もとの画の解像度が高いので綺麗な仕上がりになる」(松延氏)。
16対9のワイド画面にも対応した。比率を変えずに、16対9と4対3の混合クリップを生成することができる。
発表会では、同社ウェブサイトで自作のライフストーリームービーを公開予定の松岡幸恵氏によるトークセッションが行われたほか、ソフトの魅力を演劇スタイルで紹介する「コンセプト劇場」なども披露された。
また、同社が毎年行い、これまで5回開かれた「ショートムービーコンテスト」は、新たに「第6回 ショートムービーパーク〜私の自慢みてくだ祭〜」と名称を変え、初心者層も気軽に映像を投稿できるよう、内容をリニューアルすることも発表された。イベントの詳細は同社ウェブサイトを参照されたい。
【問い合わせ先】
ユーリードシステムズ(株)
お客様窓口
TEL/03-5491-5661
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドULEAD
- 型番VideoStudio 9
- 発売日2005年6月17日
- 価格\15,540(税込)