動き出したNEW秋葉原 特別インタビュー(前編)
秋葉原が、東京都による「東京構想2000」、「秋葉原地区まちづくりガイドライン」に基づき、世界的なIT拠点として生まれ変わろうとしている。
そしてこの秋葉原再開発の中核となる「秋葉原クロスフィールド」が、3月31日、秋葉原ダイビルのオープンによって、いよいよ動き出した。同ビルのマネジメントを手掛ける株式会社クロスフィールドマネジメントに秋葉原再開発について聞いた。
街の特性を活かした
IT産業の拠点づくりを
――まず、「秋葉原クロスフィールド」の再開発計画における役割をお聞かせください。
重松 秋葉原クロスフィールドは、人の交流、情報の交流、産業の交流をテーマに、様々な交流が活発に行われるよう、『秋葉原ダイビル』「秋葉原UDX」の2棟に、産学連携機能、情報ネットワーク機能、集客機能、オフィス機能を集積し、秋葉原のIT拠点の中心として新たなプラットフォームを構築していきます。
この名称の由来は、さまざまな領域(フィールド)の人々とさまざまな領域の情報が集い、秋葉原で交流(クロス)することによって、新しい価値創造をしていくというコンセプトによるものです。
山本 六本木ヒルズや汐留のようにまったく新しい街をつくる再開発とは違って、秋葉原の場合は街の既存のポテンシャルを活かす再開発となっています。街と我々とでさらなる新しいフィールドに入っていきましょうという考え方です。
まず始めに、秋葉原の持っているポテンシャルをより大きいものにしようと。その中心となるのが産学連携です。今までの秋葉原は消費の街で、新しい技術、商品がどれくらいの価値があるのか、モノの価値、価格を測る場でもあります。また、どういうものを消費者は求めているのか、ソリューションにつながるような商品や技術がここに来ればたくさんある。それをものづくりの現場へフィードバックすることによって新しい商品が生まれたり、新しい技術、新しい会社が生まれたりというようなことにつなげていきたい。そのためには、それらの橋渡しをする機能が必要だと考えました。
さらにそこに学という研究機関をここに集めることで、街でのニーズが、即、彼らの持っている資質とつながって製品ができるというダイレクトなつながりになるのではないかと思っています。このような連携を秋葉原に持ってくるというのが我々の一番大きな狙いです。
――そこへお客様をどう呼び込むかですね。
山本 今までは物販ということでお客様を集めていましたが、これからはそういうところをより伸ばすためにも、イベントや催し物など買い物以外の楽しみもある街、もしくは、今までだったらモノを買ってすぐ帰っていたのを、くつろいで時間消費型のショッピングができる街に変えていく必要があるだろうと思っています。集客用の機能ということでコンベンションホールやイベントスペース、飲食、駐車場の整備をしていきます。
そして、色々な情報の中心になるITの情報ネットワーク、これのインフラ的な整備。この3つの大きな柱を整備していって、秋葉原に今まで無かったものを整備していく。それによって、消費のみだった街を創造、生産、消費という重層構造の街に変えていく。もともと土壌はあるのです。銀座や渋谷とは消費の傾向が違い、部品をたくさん扱っていたりとBtoBの消費が多く、消費といっても生産に近い消費です。それをより鮮明にして、生産とか技術開発、製品開発と直結した街にしていきたい。
そして日本はもちろん、それを目当てに外国の方も来る。そういった街にしたい。この計画のためには、街の方々との協力と言いますかコラボレーションも必ず必要ですから、街の方々との接点、コーディネーションをやらせていただく会社として我々がいて色々お手伝いをしているわけです。
(Senka21編集部)
そしてこの秋葉原再開発の中核となる「秋葉原クロスフィールド」が、3月31日、秋葉原ダイビルのオープンによって、いよいよ動き出した。同ビルのマネジメントを手掛ける株式会社クロスフィールドマネジメントに秋葉原再開発について聞いた。
街の特性を活かした
IT産業の拠点づくりを
――まず、「秋葉原クロスフィールド」の再開発計画における役割をお聞かせください。
重松 秋葉原クロスフィールドは、人の交流、情報の交流、産業の交流をテーマに、様々な交流が活発に行われるよう、『秋葉原ダイビル』「秋葉原UDX」の2棟に、産学連携機能、情報ネットワーク機能、集客機能、オフィス機能を集積し、秋葉原のIT拠点の中心として新たなプラットフォームを構築していきます。
この名称の由来は、さまざまな領域(フィールド)の人々とさまざまな領域の情報が集い、秋葉原で交流(クロス)することによって、新しい価値創造をしていくというコンセプトによるものです。
山本 六本木ヒルズや汐留のようにまったく新しい街をつくる再開発とは違って、秋葉原の場合は街の既存のポテンシャルを活かす再開発となっています。街と我々とでさらなる新しいフィールドに入っていきましょうという考え方です。
まず始めに、秋葉原の持っているポテンシャルをより大きいものにしようと。その中心となるのが産学連携です。今までの秋葉原は消費の街で、新しい技術、商品がどれくらいの価値があるのか、モノの価値、価格を測る場でもあります。また、どういうものを消費者は求めているのか、ソリューションにつながるような商品や技術がここに来ればたくさんある。それをものづくりの現場へフィードバックすることによって新しい商品が生まれたり、新しい技術、新しい会社が生まれたりというようなことにつなげていきたい。そのためには、それらの橋渡しをする機能が必要だと考えました。
さらにそこに学という研究機関をここに集めることで、街でのニーズが、即、彼らの持っている資質とつながって製品ができるというダイレクトなつながりになるのではないかと思っています。このような連携を秋葉原に持ってくるというのが我々の一番大きな狙いです。
――そこへお客様をどう呼び込むかですね。
山本 今までは物販ということでお客様を集めていましたが、これからはそういうところをより伸ばすためにも、イベントや催し物など買い物以外の楽しみもある街、もしくは、今までだったらモノを買ってすぐ帰っていたのを、くつろいで時間消費型のショッピングができる街に変えていく必要があるだろうと思っています。集客用の機能ということでコンベンションホールやイベントスペース、飲食、駐車場の整備をしていきます。
そして、色々な情報の中心になるITの情報ネットワーク、これのインフラ的な整備。この3つの大きな柱を整備していって、秋葉原に今まで無かったものを整備していく。それによって、消費のみだった街を創造、生産、消費という重層構造の街に変えていく。もともと土壌はあるのです。銀座や渋谷とは消費の傾向が違い、部品をたくさん扱っていたりとBtoBの消費が多く、消費といっても生産に近い消費です。それをより鮮明にして、生産とか技術開発、製品開発と直結した街にしていきたい。
そして日本はもちろん、それを目当てに外国の方も来る。そういった街にしたい。この計画のためには、街の方々との協力と言いますかコラボレーションも必ず必要ですから、街の方々との接点、コーディネーションをやらせていただく会社として我々がいて色々お手伝いをしているわけです。
(Senka21編集部)