動き出したNEW秋葉原 特別インタビュー(後編)
秋葉原が、東京都による「東京構想2000」、「秋葉原地区まちづくりガイドライン」に基づき、世界的なIT拠点として生まれ変わろうとしている。
そしてこの秋葉原再開発の中核となる「秋葉原クロスフィールド」が、3月31日、秋葉原ダイビルのオープンによって、いよいよ動き出した。同ビルのマネジメントを手掛ける株式会社クロスフィールドマネジメントに秋葉原再開発について聞いた。
2つのビルを中心に
街のもつ潜在力を活かす
重松 秋葉原ダイビルは、中低層階に産学連携機能を集約、ベンチャー育成機能も有しています。秋葉原UDXビルには、一般のコンシューマーが来やすい環境、または秋葉原の街に足りないものを補うと言う意味で飲食店とかイベントスペースを設け、サービス機能を整備していきます。
産学連携として、秋葉原ダイビルの5階から15階までに、大学や研究機関をはじめとする18機関が入居します。5階はカンファレンスフロアになっていまして、産学連携フロアに入居している企業や大学が、研究成果の発表や情報交流の場として活用できるスペースで、学術交流や人的交流を促進するのが狙いです。
さらに何かできることはないかということで、産学連携の一部で、研究の実証の場として電気街の一部を使えないかという話をさせていただいています。ICタグや無線など、ITに絡んだ技術。そういったものを、どういったところで実践するのかと考えた時に秋葉原というのは非常に適地です。最先端のものがそろっていますし、専門性に詳しい方もたくさんいらっしゃいますので、そういった方たちが満足するものであれば一般にも認められる。実証として素晴らしい街だと考えています。
鈴木 また、電気街振興会とは定期的に情報交換会を行って、イベントスペースを充実させて欲しいとか駐車場の整備など地元の要望を聞いたりして開発を進めています。既にダイビルの駐車場の方は一般開放されています。
新たな客層ニーズにも対応し
さらなる街の活性化に期待
山本 秋葉原の街は目に見える形でも、ずいぶん変わっていっています。そして今までのお客様とは違うお客様もたくさん来られていると思います。今後、我々は新しい価値観を持ち込もうとしています。もっと広い意味で色んな方が来られるように。逆に言うと、そういう方々のニーズにマッチしたような販売や商品を、その時その時でお選びいただいてご用意いただいておけば間違いなく売上げは伸びると思います。
――昼間人口も積極的に増大します。
山本 少なくともクロスフィールドの2つのビルを合わせて、従業員だけでもダイビルで2000〜2500人。UDXビルで7000人近くと、常時1万人近い方がこの辺におられるわけです。そうすると今まで無かったニーズが間違いなく出ます。わざわざ来るところだった秋葉原が、そうじゃない、いわゆる生活のベースになるようなお客様が来ますから、そういう方に対応するような販売方法をお考えいただくのも今後必要になっていくと思います。一方では、今までの専門性の高い売り方も秋葉原の魅力ですので、そういう専門性をアピールする場も何か考えていきたいですね。街あっての我々のこの開発だと思っていますので、是非ともご協力いただきたい。
重松 あと、我々の方で界隈情報を作っています。地図やお店情報などを我々のオリジナルで作っているのですが、こういうことをすることによって他から来られる方に秋葉原をよく知ってもらいたい。観光客の方も多いですから、そういった方が来られたときに食べるものはここがいいとか、この辺りは下町ですからおいしい食べ物屋さんも多くありますし、そういったものを紹介しています。この情報はパンフレットの他に、webのほうでも紹介しています。こういうことをやることによって、観光客の方にも秋葉原の街により親しみを持っていただいて、ひいてはお店の集客につなげていければと思っています。こういった情報発信を行うことも我々の機能だと考えておりますので、今後も続けていきたいと思います。
(Senka21編集部)
そしてこの秋葉原再開発の中核となる「秋葉原クロスフィールド」が、3月31日、秋葉原ダイビルのオープンによって、いよいよ動き出した。同ビルのマネジメントを手掛ける株式会社クロスフィールドマネジメントに秋葉原再開発について聞いた。
2つのビルを中心に
街のもつ潜在力を活かす
重松 秋葉原ダイビルは、中低層階に産学連携機能を集約、ベンチャー育成機能も有しています。秋葉原UDXビルには、一般のコンシューマーが来やすい環境、または秋葉原の街に足りないものを補うと言う意味で飲食店とかイベントスペースを設け、サービス機能を整備していきます。
産学連携として、秋葉原ダイビルの5階から15階までに、大学や研究機関をはじめとする18機関が入居します。5階はカンファレンスフロアになっていまして、産学連携フロアに入居している企業や大学が、研究成果の発表や情報交流の場として活用できるスペースで、学術交流や人的交流を促進するのが狙いです。
さらに何かできることはないかということで、産学連携の一部で、研究の実証の場として電気街の一部を使えないかという話をさせていただいています。ICタグや無線など、ITに絡んだ技術。そういったものを、どういったところで実践するのかと考えた時に秋葉原というのは非常に適地です。最先端のものがそろっていますし、専門性に詳しい方もたくさんいらっしゃいますので、そういった方たちが満足するものであれば一般にも認められる。実証として素晴らしい街だと考えています。
鈴木 また、電気街振興会とは定期的に情報交換会を行って、イベントスペースを充実させて欲しいとか駐車場の整備など地元の要望を聞いたりして開発を進めています。既にダイビルの駐車場の方は一般開放されています。
新たな客層ニーズにも対応し
さらなる街の活性化に期待
山本 秋葉原の街は目に見える形でも、ずいぶん変わっていっています。そして今までのお客様とは違うお客様もたくさん来られていると思います。今後、我々は新しい価値観を持ち込もうとしています。もっと広い意味で色んな方が来られるように。逆に言うと、そういう方々のニーズにマッチしたような販売や商品を、その時その時でお選びいただいてご用意いただいておけば間違いなく売上げは伸びると思います。
――昼間人口も積極的に増大します。
山本 少なくともクロスフィールドの2つのビルを合わせて、従業員だけでもダイビルで2000〜2500人。UDXビルで7000人近くと、常時1万人近い方がこの辺におられるわけです。そうすると今まで無かったニーズが間違いなく出ます。わざわざ来るところだった秋葉原が、そうじゃない、いわゆる生活のベースになるようなお客様が来ますから、そういう方に対応するような販売方法をお考えいただくのも今後必要になっていくと思います。一方では、今までの専門性の高い売り方も秋葉原の魅力ですので、そういう専門性をアピールする場も何か考えていきたいですね。街あっての我々のこの開発だと思っていますので、是非ともご協力いただきたい。
重松 あと、我々の方で界隈情報を作っています。地図やお店情報などを我々のオリジナルで作っているのですが、こういうことをすることによって他から来られる方に秋葉原をよく知ってもらいたい。観光客の方も多いですから、そういった方が来られたときに食べるものはここがいいとか、この辺りは下町ですからおいしい食べ物屋さんも多くありますし、そういったものを紹介しています。この情報はパンフレットの他に、webのほうでも紹介しています。こういうことをやることによって、観光客の方にも秋葉原の街により親しみを持っていただいて、ひいてはお店の集客につなげていければと思っています。こういった情報発信を行うことも我々の機能だと考えておりますので、今後も続けていきたいと思います。
(Senka21編集部)