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中国北京電影学院と共催し「第4回横濱学生映画祭」11日より開催

公開日 2005/11/10 18:42
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「小四(シャオ・スー)」(北京電影学院) 三輪自転車で毎日学校へ通う小四の初恋の物語
11月11日(金)〜13日(日)の3日間、第4回横濱学生映画祭 横浜国際映像芸術祭2005が開催される。(会場:神奈川県横浜市開港記念会館。主催:NPO法人アートプロジェクト、北京電影学院他。共催:横浜市他)

横濱学生映画祭は、日本やアジアの映画学校学生作品の上映を通じ市民の映像文化への関心と国際交流を促進する目的で2001年より開催されている。

今回は日本の映画関連学校の学生作品18本、北京電影学院から12作品、復興の続くアフガニスタンのカブール大学からドキュメンタリー3作品を紹介する。


「角刈り」(北京電影学院) 国営の理髪店で働くことになった老候は・・・

「偽装結婚の果て」(カブール大学) 家族を失ったアフガニスタン女性が生きるためにした選択とは

「生計をたてる人々」(カブール大学) ある少年の家族を軸に、生計に関する民衆の本音を描く
今回共同主催者となった北京電影学院は、現在中国で活躍する多くの俳優や映画人が卒業しているアジア最大の映画専門学校。1980年代には国際的に評価された陳凱歌(「黄色い大地」)謝普(「芙蓉鎮」)張芸謀(「赤いコーリャン」「初恋の来た道」)などを輩出し、世界の映画界で注目されている学校だ。

中国映画産業が市場化した90年代からは、娯楽映画、テレビ用映画の制作に従事する卒業生も多くなり、現在は2008年の北京オリンピック開催時の中国でのHD普及を視野に入れ、最新の技術を導入した実践的な映像教育が行われているという。もちろん本格的な映画作りのための教育にも相変わらず定評がある。現在東京で公開中のドキュメンタリー映画「世界」のジャ・ジャンクー監督も同学院出身。

今回の映画祭では劇映画、ドキュメンタリー映画のみでなくアニメ、CG画像なども上映。ハリウッドの映画技術者を講師に呼んだり、実際に映画撮影の現場で使用される高級最新機材導入しての授業もあるという北京電影学院の新しい世代の映像はどんなものか、関心がもたれるところだ。

映画祭では作品の上映後に3人の中国側学生監督を含む監督のアフタートークが行われる他、11日には北京電影学院教授、韓国フィルムアカデミーらアジアの映画関係者と日本側関係者が、各国の映画、映像教育について今後の連携の可能性を探るシンポジウムが行われる。12日には、ワークショップ「横浜物語」も開催。参加者はレクチャーを受けながらビデオカメラを使って横浜を素材に映像を撮り編集して作品を作ることを体験できる。

上映映画は一部をのぞき日本語または英語の字幕付き。映画祭入場料は当日券1000円。3日通し券2000円。

上映作品等映画祭についての詳細は以下まで。

 第4回横濱学生映画祭 横浜国際映像芸術祭:http://www.ysff.jp/
 NPO法人横浜アートプロジェクト:http://www.yokohama-artproject.com/

(文:山之内優子)

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