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ADI、AV機器の低価格/高性能化を実現する新“SHARC”プロセッサーを開発

公開日 2005/11/15 16:50
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オーディオ用途メインだった従来製品(上)に比べ汎用性を高めた新SHARC(下)

様々な分野での利用が可能だ
アナログ・デバイセズ(株)は、“SHARC”プロセッサーの新製品として、浮動小数点プロセッサーを採用しつつ低価格化を実現した「ADSP-21375」を開発し、2006年の第3四半期よりサンプル出荷をはじめると発表した。

“第3世代SHARC”の後継と位置づけられるADSP-21375は、大量購入時(10万個)の価格が5ドルと安く、1ドルあたりの性能は319MFLOPS(メガフロップス)を実現。コストあたりの性能は競合製品の約3倍を実現しており、、AV、プロオーディオ、医療/産業などにおいて、低価格かつ高性能な製品の開発が可能になるという。

最大クロック周波数は266MHz。208ピンのパッケージは第3世代SHARCと互換性を持っており、開発者のコスト削減にも寄与している。マスクROMは2Mb、内部RAMは0.5Mb。

安価な浮動小数点プロセッサーの登場により、これまで固定小数点プロセッサーを採用していた製品を、価格を上げることなく質を上げることが可能となる。同社は「固定小数点プロセッサーからの置き換え」「医療用などの新市場」の2つを供給のポイントとして考えているという。

【問い合わせ先】
アナログ・デバイセズ(株)
DSPSテクノロジー・グループ
TEL/03-5402-8291

(Phile-web編集部)

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