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スカパー!、124/128度CSで08年度にH.264のHD放送を検討

公開日 2006/05/16 10:53
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(株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズは15日、2005年度の決算説明会を開催。その中で、2008年度にも、124/128度CS放送でH.264規格を採用したハイビジョン放送を行う考えを明らかにした。

同社広報部は、「地上デジタルの再送信も今後の課題と認識しており、2009年くらいまでには現行の『スカパー!』もHD化を図らなければならないと考えている」とし、「ハイビジョン化を実現する際、MPEG2ではトランスポンダーの送信能力が足りない。このため、HD番組についてはH.264で送信し、STBはMPEG2とH.264の両方をデコードできるハイブリッドタイプを用意する」と説明する。なお、すべてのチャンネルをHD化するわけではなく、HDチャンネルは4〜5チャンネル、残りはMPEG2によるSD放送になる見通し。


スカパー!124/128、スカパー!110、スカパー!光の3方向からユーザーにアプローチをかける
なお同社では、124/128度CS放送用に、録画機能を搭載したSTB「DVR」を今夏投入する計画も明らかにした。「タイムシフトやおまかせ録画で多チャンネル放送の新たな視聴スタイルを推進する」という。また、2出力対応のアンテナを提供することでマルチルーム視聴を可能とし、2台別室での視聴や裏録のニーズに対応することもあわせて発表している。

また、東経110度衛星を用いる「スカパー!110」についても「HDチャンネルの早期拡充が必要」とするものの、「現状では各事業者間でトランスポンダーの能力を融通し合うことができない。今後、110度上に大きな放送事業者が加入するようなことがあれば、HD化を積極的に進めたい」とする。なお、スカパー!110では現在、「スターチャンネル ハイビジョン」と「スカチャン!HV」の2チャンネルでハイビジョン放送を行っている。

光ファイバーを用いる「スカパー!光」については、現状でも地上デジタル放送の再送信をHDで行っており、技術的な課題は少ない。広報部では「現行のスカパー!がHD化していけば、光についてもHD化を進める」と説明する。

(Phile-web編集部)

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