マイクロソフト、「Windows Media Player 11」ベータ版をリリース − パートナーとともに記者会見
マイクロソフト(株)は本日31日、「Windows Media Player 11 Beta 日本語版」の無償ダウンロードを開始。それにあわせ、Windows Media Technology に関する最新の戦略・製品・サービスに関する記者発表会を開催した。発表会には各種パートナー企業が出席し、それぞれの動向を明らかにした。
Windows Media Player 11(WMP11)は、ユーザーインターフェースを大幅に改良。ブラックを基調にしたデザインを採用し、ライブラリ、取り込み、書き込みなどの基本動作をわかりやすく配置したインターフェースが特徴だ。ライブラリではメタデータを使ったジャケット表示機能などを搭載している。
また、オンライン ストア機能を搭載したのが大きな特長で、定額制による無制限のダウンロード、1曲ずつのダウンロードなどに対応する。
正式版ではWindows Vista版とXP版が用意されるが、本日公開したベータ版はXP版のみで、オンライン ストアへのアクセス機能を省略している。
Windows本部 本部長のジェイ・ジェミソン氏は、ブロードバンドやモバイル環境の普及がトップクラスで、米に次ぐ世界第2位の音楽市場を持つ日本は、同社にとって重要な市場であるとし、デジタルメディアを中心とした音楽サービスで成功を収めるためにはパートナーとの協力が必須であると説明。「新しいWindows Media Technology の展開において、マイクロソフトがどんなビジョンを持ち、そのシナリオや賛同するパートナーを早い段階で明らかにすることが大事」と語り、デバイスパートナーとしてアイリバー・ジャパン(株)、(株)NTTドコモ、(株)東芝、クリエイティブメディア(株)、日本ビクター(株)、サービスパートナーとして(株)青山キャピタル、NTTコミュニケーションズ、ナップスタージャパン(株)を紹介した。
アイリバー・ジャパンの代表取締役社長 遠藤氏は、同社新製品「iriver Clix」について「WMPの様な使用感を実現したほかWM DRM10にも対応する」と説明したほか、その他の製品に関しても「ファームウェアアップデートで新技術に対応していく予定」と説明し、マイクロソフトとの協力体制を今後も強めていくとした。
NTTドコモ プロダクト部の板倉氏は、音楽再生機能を充実させた機種として「FOMA F902iS」を紹介。転送スピードの高速化などを例に挙げ、ケータイもデジタルオーディオプレーヤー並の性能を実現しているとアピールした。
クリエイティブメディアの高橋氏は、「第1弾製品を発売してから7年間のうちに様々な機能を搭載した製品に辿り着いた」と、新製品「ZEN VISION」を紹介。今後もパートナーとともに新しいライフスタイルの提案をしていきたいと語った。
東芝 モバイルギガ事業部の稲葉氏は、Windows PMCを採用した「gigabeat S30」をアピールしたほか、昨日発表したワンセグ受信対応機「gigabeat V30T」を紹介。外に好きな映像を持ち出す提案を広げていきたいと意気込みを語った。
日本ビクター ホームAV事業グループの星野氏は、本日発表の「alneo」新モデルを披露し「音質を追求した製品で、音楽をいい音で楽しむ提案を続けていきたい」と語った。
「Language Channel」を運営する青山キャピタルの齊藤氏は、これまでPC向けのみであった語学習得プログラムの提供を、6月14日よりWMP向けにも開始すると説明。「持ち出して利用したい」というニーズをWMPで実現することができたと語った。
「OCNミュージックストア」を展開するNTTコミュニケーションズのOCNサービス部の早川氏は、本日より同サービスで約200のビデオクリップを配信開始したと発表。また来月からはドコモの携帯電話で決済できるサービスも開始するとし、「配信サービスの一大勢力を目指す」と述べた。
ナップスタージャパンの取締役 グリーンバーグ氏は、29日に発表したとおり音楽配信サービスを今秋開始すると説明。「サービスが成功するためにはDRM対応のプレーヤーが豊富にあることが大事」であるとし、ハードメーカーとの協力を進めていく姿勢を強調した。
発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。
Q.iPod/iTunes に比べた時のWMP11 の強みは?
A.一つ目は対応するデバイスの多さ。iTunesはiPodだけだが、WMPの場合、デジタルオーディオプレーヤーや携帯電話など、多くのデバイスと連動して使用することが可能だ。二つ目はサービスの幅広さ。パートナーと協力することで様々なサービスを提供していくことができる。またWMP11は、iPodよりも直感的な操作が可能だと考えている。
Q.WMP11の正式版のリリースはいつ?
A.Vista版はVistaの発売にあわせて。またXP版は市場の動向を見ながらリリースする予定だ。
Q.WMP11の対応するDRMは「DRM10」だが、今後のDRMの展開は?
A.ロードマップをつくり、柔軟に対応していきたい。
(Phile-web編集部)
Windows Media Player 11(WMP11)は、ユーザーインターフェースを大幅に改良。ブラックを基調にしたデザインを採用し、ライブラリ、取り込み、書き込みなどの基本動作をわかりやすく配置したインターフェースが特徴だ。ライブラリではメタデータを使ったジャケット表示機能などを搭載している。
また、オンライン ストア機能を搭載したのが大きな特長で、定額制による無制限のダウンロード、1曲ずつのダウンロードなどに対応する。
正式版ではWindows Vista版とXP版が用意されるが、本日公開したベータ版はXP版のみで、オンライン ストアへのアクセス機能を省略している。
Windows本部 本部長のジェイ・ジェミソン氏は、ブロードバンドやモバイル環境の普及がトップクラスで、米に次ぐ世界第2位の音楽市場を持つ日本は、同社にとって重要な市場であるとし、デジタルメディアを中心とした音楽サービスで成功を収めるためにはパートナーとの協力が必須であると説明。「新しいWindows Media Technology の展開において、マイクロソフトがどんなビジョンを持ち、そのシナリオや賛同するパートナーを早い段階で明らかにすることが大事」と語り、デバイスパートナーとしてアイリバー・ジャパン(株)、(株)NTTドコモ、(株)東芝、クリエイティブメディア(株)、日本ビクター(株)、サービスパートナーとして(株)青山キャピタル、NTTコミュニケーションズ、ナップスタージャパン(株)を紹介した。
アイリバー・ジャパンの代表取締役社長 遠藤氏は、同社新製品「iriver Clix」について「WMPの様な使用感を実現したほかWM DRM10にも対応する」と説明したほか、その他の製品に関しても「ファームウェアアップデートで新技術に対応していく予定」と説明し、マイクロソフトとの協力体制を今後も強めていくとした。
NTTドコモ プロダクト部の板倉氏は、音楽再生機能を充実させた機種として「FOMA F902iS」を紹介。転送スピードの高速化などを例に挙げ、ケータイもデジタルオーディオプレーヤー並の性能を実現しているとアピールした。
クリエイティブメディアの高橋氏は、「第1弾製品を発売してから7年間のうちに様々な機能を搭載した製品に辿り着いた」と、新製品「ZEN VISION」を紹介。今後もパートナーとともに新しいライフスタイルの提案をしていきたいと語った。
日本ビクター ホームAV事業グループの星野氏は、本日発表の「alneo」新モデルを披露し「音質を追求した製品で、音楽をいい音で楽しむ提案を続けていきたい」と語った。
「Language Channel」を運営する青山キャピタルの齊藤氏は、これまでPC向けのみであった語学習得プログラムの提供を、6月14日よりWMP向けにも開始すると説明。「持ち出して利用したい」というニーズをWMPで実現することができたと語った。
「OCNミュージックストア」を展開するNTTコミュニケーションズのOCNサービス部の早川氏は、本日より同サービスで約200のビデオクリップを配信開始したと発表。また来月からはドコモの携帯電話で決済できるサービスも開始するとし、「配信サービスの一大勢力を目指す」と述べた。
ナップスタージャパンの取締役 グリーンバーグ氏は、29日に発表したとおり音楽配信サービスを今秋開始すると説明。「サービスが成功するためにはDRM対応のプレーヤーが豊富にあることが大事」であるとし、ハードメーカーとの協力を進めていく姿勢を強調した。
発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。
Q.iPod/iTunes に比べた時のWMP11 の強みは?
A.一つ目は対応するデバイスの多さ。iTunesはiPodだけだが、WMPの場合、デジタルオーディオプレーヤーや携帯電話など、多くのデバイスと連動して使用することが可能だ。二つ目はサービスの幅広さ。パートナーと協力することで様々なサービスを提供していくことができる。またWMP11は、iPodよりも直感的な操作が可能だと考えている。
Q.WMP11の正式版のリリースはいつ?
A.Vista版はVistaの発売にあわせて。またXP版は市場の動向を見ながらリリースする予定だ。
Q.WMP11の対応するDRMは「DRM10」だが、今後のDRMの展開は?
A.ロードマップをつくり、柔軟に対応していきたい。
(Phile-web編集部)