【詳報】東芝、世界初のHD DVD搭載レコーダー「RD-A1」を発売
速報でお伝えしたとおり、(株)東芝は世界で初めてHD DVDドライブを搭載したレコーダー「RD-A1」を7月14日に発売する。価格は398,000円(税込)。
本項では製品概要の詳細をレポートする。
本機は、同社レコーダー“VARDIA"シリーズの最上位機種で、容量1TBのHDDとHD DVDドライブを搭載。地上・BS・110度デジタルチューナーと地上アナログチューナーを搭載しており、ハイビジョン番組をHDD/HD DVD-Rに録画できるほか、HDDに録画したコピーワンス番組をHD DVD-Rにムーブすることも可能。2番組同時録画「W録」が可能だが、アナログ放送とデジタル放送の同時録画のみに対応しており、デジタル放送2番組の同時録画はできない。「開発スピードを早めるため、今回はデジデジ同時録画を見送った」(同社説明員)という。
録画に対応するディスクは、HD DVD-R、HD DVD-R DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RAM、DVD-RW。なお、今後発売が予定されているHD DVD-RWへの対応については、「現時点では予定はないが、ファームウェアのアップグレードで対応させることは不可能ではない」(同)とのこと。また、再生に対応するディスクは、前記に加えHD DVD-Video、DVD-Video、音楽CD、CD-R/-RW(CD-DA)となる。
地上デジタル放送のハイビジョン番組の場合、HD DVD-Rで1時間55分、HD DVD-R DLで3時間50分の録画が可能だ。HD DVDドライブの転送速度は36.55Mbpsとなっており、地上デジタル放送の1時間番組をHDDからHD DVD-R/-R DLにムーブする場合、約30〜32分の時間が必要になる。なお、本機で録画したHD DVD-R/-R DLは、同社HD DVDプレーヤー「HD-XA1」では再生できない。これはHD-XA1がTSモードやHDVRモードに対応していないためだ。また、HD DVDドライブを搭載したQOSMIOでは、「HDVRやTSモードを読み込める環境を構築すれば、再生することは可能」(同社説明員)という。
HDDは、500GB HDDを2機搭載することで1TBの容量を実現。地上デジタル放送のハイビジョン番組を最大で約130時間録画することが可能だ。録画方式はMPEG2のみ。録音方式はDolby Digital(2ch)、リニアPCM(2ch)、AAC(5.1ch)に対応している。
HD DVDプレーヤーとしての性能はHD-XA1とほぼ同等で、搭載しているCPUも同じものだ。HD-XA1で指摘されることの多かったディスクの認識速度については、今回も同等の時間がかかるという。Dolby Digital+、Dolby True HD、DTS-HD、リニアPMC5.1chの次世代サラウンドフォーマットに対応するが、Dolby Digital+とDTS-HDは5.1ch、Dolby True HDは2chのアナログ音声として出力される。DVDディスクに関しては、HD-XA1で再生不可能だったCPRM対応のDVD-R/-RW/-RAMの再生に新たに対応した。
映像回路部は、アンカー・ベイ・テクノロジーズ社製のスケーラーを搭載することで1080pアップコンバートに対応。1080iのハイビジョン放送やDVDなどのSD映像を1080pにアップコンバートしてHDMI出力することが可能だ。なお、本機のHDMI端子は、同社説明員によると「バージョン1.3相当」になっているという。これにより、色信号のビット拡張も実現しているようだ。ただし、前述の通り、ドルビーTrueHDやDTS-HDなど、次世代オーディオフォーマットをHDMIから出力することはできない。またアナログビデオ出力には、アナログ・デバイセズ社製の297MHz/14bitビデオエンコーダーを世界で初めて搭載し、大幅なノイズ低減を実現している。
音声回路には、フルタイム192kHz/24bit処理回路や、2ch再生時に4機のDACをパラレル駆動して高音質を実現する「メガ・レゾリューション・パラレルDACシステム」をレコーダー製品として初めて搭載している。
電源回路にも高品質設計を採用。力率改善回路やローノイズ設計に加え、AC-DC電源とDC-DCコンバーターを組み合わせた高効率回路を搭載した。
筐体は、1mm鋼鈑を使った2層構造を採用。4本の支柱にはアルミ削り出し材、リアパネルには非磁性ステンレスを使用している。電動可動式のフロントパネル内には、ディスクドライブとアナログ入力端子、DV入力端子に加え、エクステンション端子3系統を装備。エクステンション端子は、将来、対応するキーボードやコントローラーなどが登場した際に使用する。
GUIは、DVDレコーダー最新モデル「RD-XD92D」とほぼ同じだが、設定メニュー内に5.1chスピーカー設定が新たに加わっており、スピーカーの設置距離の設定やトーンテストを行うことができる。リモコンも「RD-XD92D」とほぼ同じ仕様となっている。
【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755(一般電話用フリーボイス)
TEL/0570-00-3755(携帯電話用ダイヤル)
(Phile-web編集部)
本項では製品概要の詳細をレポートする。
本機は、同社レコーダー“VARDIA"シリーズの最上位機種で、容量1TBのHDDとHD DVDドライブを搭載。地上・BS・110度デジタルチューナーと地上アナログチューナーを搭載しており、ハイビジョン番組をHDD/HD DVD-Rに録画できるほか、HDDに録画したコピーワンス番組をHD DVD-Rにムーブすることも可能。2番組同時録画「W録」が可能だが、アナログ放送とデジタル放送の同時録画のみに対応しており、デジタル放送2番組の同時録画はできない。「開発スピードを早めるため、今回はデジデジ同時録画を見送った」(同社説明員)という。
録画に対応するディスクは、HD DVD-R、HD DVD-R DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RAM、DVD-RW。なお、今後発売が予定されているHD DVD-RWへの対応については、「現時点では予定はないが、ファームウェアのアップグレードで対応させることは不可能ではない」(同)とのこと。また、再生に対応するディスクは、前記に加えHD DVD-Video、DVD-Video、音楽CD、CD-R/-RW(CD-DA)となる。
地上デジタル放送のハイビジョン番組の場合、HD DVD-Rで1時間55分、HD DVD-R DLで3時間50分の録画が可能だ。HD DVDドライブの転送速度は36.55Mbpsとなっており、地上デジタル放送の1時間番組をHDDからHD DVD-R/-R DLにムーブする場合、約30〜32分の時間が必要になる。なお、本機で録画したHD DVD-R/-R DLは、同社HD DVDプレーヤー「HD-XA1」では再生できない。これはHD-XA1がTSモードやHDVRモードに対応していないためだ。また、HD DVDドライブを搭載したQOSMIOでは、「HDVRやTSモードを読み込める環境を構築すれば、再生することは可能」(同社説明員)という。
HDDは、500GB HDDを2機搭載することで1TBの容量を実現。地上デジタル放送のハイビジョン番組を最大で約130時間録画することが可能だ。録画方式はMPEG2のみ。録音方式はDolby Digital(2ch)、リニアPCM(2ch)、AAC(5.1ch)に対応している。
HD DVDプレーヤーとしての性能はHD-XA1とほぼ同等で、搭載しているCPUも同じものだ。HD-XA1で指摘されることの多かったディスクの認識速度については、今回も同等の時間がかかるという。Dolby Digital+、Dolby True HD、DTS-HD、リニアPMC5.1chの次世代サラウンドフォーマットに対応するが、Dolby Digital+とDTS-HDは5.1ch、Dolby True HDは2chのアナログ音声として出力される。DVDディスクに関しては、HD-XA1で再生不可能だったCPRM対応のDVD-R/-RW/-RAMの再生に新たに対応した。
映像回路部は、アンカー・ベイ・テクノロジーズ社製のスケーラーを搭載することで1080pアップコンバートに対応。1080iのハイビジョン放送やDVDなどのSD映像を1080pにアップコンバートしてHDMI出力することが可能だ。なお、本機のHDMI端子は、同社説明員によると「バージョン1.3相当」になっているという。これにより、色信号のビット拡張も実現しているようだ。ただし、前述の通り、ドルビーTrueHDやDTS-HDなど、次世代オーディオフォーマットをHDMIから出力することはできない。またアナログビデオ出力には、アナログ・デバイセズ社製の297MHz/14bitビデオエンコーダーを世界で初めて搭載し、大幅なノイズ低減を実現している。
音声回路には、フルタイム192kHz/24bit処理回路や、2ch再生時に4機のDACをパラレル駆動して高音質を実現する「メガ・レゾリューション・パラレルDACシステム」をレコーダー製品として初めて搭載している。
電源回路にも高品質設計を採用。力率改善回路やローノイズ設計に加え、AC-DC電源とDC-DCコンバーターを組み合わせた高効率回路を搭載した。
筐体は、1mm鋼鈑を使った2層構造を採用。4本の支柱にはアルミ削り出し材、リアパネルには非磁性ステンレスを使用している。電動可動式のフロントパネル内には、ディスクドライブとアナログ入力端子、DV入力端子に加え、エクステンション端子3系統を装備。エクステンション端子は、将来、対応するキーボードやコントローラーなどが登場した際に使用する。
GUIは、DVDレコーダー最新モデル「RD-XD92D」とほぼ同じだが、設定メニュー内に5.1chスピーカー設定が新たに加わっており、スピーカーの設置距離の設定やトーンテストを行うことができる。リモコンも「RD-XD92D」とほぼ同じ仕様となっている。
【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755(一般電話用フリーボイス)
TEL/0570-00-3755(携帯電話用ダイヤル)
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドTOSHIBA
- 型番RD-A1
- 発売日2006年7月14日
- 価格¥398,000(税込)
【SPEC】●ハードディスク容量:1TB ●再生可能メディア:内蔵ハードディスク:HD DVD-Video、ツインフォーマットディスク(片面2層、HD DVD-Video +DVD-Video)、HD DVD-R、HD DVD-R DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RAM、DVD-RW、DVD-Video、音楽CD、CD-R/RW(CD-DA) ●記録可能メディア:内蔵ハードディスク、HD DVD-R、HD DVD-R DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RAM、DVD-RW ●録画方式:MPEG2 ●録音方式:ドルビーデジタル(2ch)、リニアPCM(2ch)、AAC(5.1ch) ●音声出力:ドルビーデジタル(5.1ch)、ドルビーデジタルプラス(5.1ch)/ドルビー True HD(2ch)、DTS-HD(5.1ch)、L-PCM(5.1ch) ●ビデオDAC:14bit/297MHz ●音声DAC:192kHz/24bit ●受信チャンネル:地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上アナログ放送 ●入力端子:S1映像入力×3(背面2、前面1)、映像入力×3(背面2、前面1)、2chアナログ音声入力×3(背面2、前面1)、D1映像入力×1、DV入力×1(前面) ●出力端子:D1/D2/D3/D4 映像出力×1、コンポーネント映像出力×1(Y,CB,CR)、S1映像出力×3、映像出力×3、5.1chアナログサラウンド音声出力×1、2chアナログ音声出力×3、同軸デジタル音声出力×1、光デジタル音声出力×1、HDMI出力×1、i.LINK×2(D-VHSダビング専用) ●アンテナ端子:地上デジタル入出力、BS・110度CSデジタル入出力、VHF/UHF入出力 ●その他端子:LAN×1、スカパー!連動×1、電話回線×1、EXTENTION×3(前面、5V 500mA) ●消費電力:133W ●外形寸法:457W×159H×408Dmm ●質量:15.2kg