アイ・オー、HDMI装備/DLNA準拠のネットワークメディアプレーヤー第3世代機

（株）アイ・オー・データ機器は、ネットワークメディアプレーヤー“AVeL LinkPlayer”の3世代目となる新製品2機種を発売する。本日、東京・千代田区で記者発表会を開催した。

　・無線/有線LAN対応「AV-LS300DW」　
　　　￥38,850（税込）　6月末発売
　　　
　・有線LAN対応「AV-LS300D」
　　　￥35,490（税込）　7月中旬発売
　　　
2004年9月に発売された「AVLP2/DVDシリーズ」（関連ニュース）の後継機種。ハード、ソフトともに一から作り直した。

再生できるフォーマットは、映像がMPEG-1/MPEG-2/DivX VIDEO 3,4,5/WMV9。音声はMP3/WMA/WAV。静止画はJPEG/BMP/GIF/PNGに対応している。

ハード面では、新たにHDMI端子を搭載。HDコンテンツをデジタル出力できるほか、DVD再生時に、SD信号をHD信号にアップコンバートして出力することもできる。

メディアプロセッサーは前モデルと同じSigma Designs社製の「EM8620L」。また完全新設計のオリジナル基板を採用し、ビデオ出力回路を独立化させることでノイズ混入を防いでいる。さらに、D端子出力用の高性能ビデオフィルタードライバーを搭載。出力解像度ごとに最適なフィルター特性が選択される。

高音質設計にこだわり、オーディオDACにはバーブラウン社製の「PCM1793」を搭載。出力部にはオーディオ専用の電解コンデンサーも採用した。本体ディスプレイを消灯するFLディマー機能も装備する。

さらに、シャーシは前モデルから大幅に剛性を高めており、振動による音質への影響を低減させている。また、映像・音声回路専用の電源回路も装備している。これらの対策により、オーディオ性能は、S/N比120dB以上、歪率0.001％以下、周波数特性-1.00dB@48kHzと、前モデルから大幅に性能を向上させている。

無線LAN対応の「AV-LS300DW」は、ロングロッドアンテナと内蔵アンテナによるダイバシティ方式を採用。前モデル比で接続性能は大幅に向上したという。

ソフトウェアの面では、ファームウェアに、DigiOn製「DiXiM」をアイ・オー・データがカスタマイズしたものを搭載。また、サーバーアプリケーションにはDLNA対応の「DiXiM Media Server」を添付し、PCだけでなく、DLNA対応家電などと相互に接続できる。

本機はViiVにも年末をめどに対応する予定。さらに、著作権保護された映像コンテンツをネットワーク経由で伝送できるDTCP-IPにも、今後のアップグレードで対応する。

GUIや操作性も、「家電の操作性を徹底的に分析してユーザーインターフェースと操作性を新設計した」（同社）という。メニューではアイコンを多用するほか、階層構造もわかりやすく整理している。

使い勝手の面では、ユーザーから要望が多かったという「レジューム再生機能」を搭載。最大10個のレジューム情報を記録でき、情報は電源を切っても消えない。また、複数の機器やフォルダー内のファイルを自動的に分類する機能や、MP3の日本語ID3タグのサポート、NTFSフォーマットのUSBハードディスクのサポートなど、機能面でも従来モデルから確実に進化を果たしている。

本日行われた記者発表会では、冒頭、同社社長の細野昭雄氏があいさつ。「一昨年末にファーストモデルを出して以来、既存モデルは年間3万台弱程度を販売してきた。今回、ほぼハイビジョンに近い映像を出力できるようになったことで、年間5万台の販売をねらう」とした。

また、同社エンターテイメントユニット ゼネラルマネージャー代理の豊田勝之氏は、「AVeLは、リビングにアイ・オーの製品を置きたい、という願いでこれまでやってきた。一方で、リビングに置くのならもっと操作方法を簡単にしてほしい、との要望を色々なところからもらっている。今回は、ウチの婆さんにも使ってもらえる製品に仕上げることができた」と自信を見せた。

【問い合わせ先】
アイ・オー・データ機器
インフォメーションデスク
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（Phile-web編集部）