カナダ・Eleven Engineering社、高音質ワイヤレスオーディオ製品の説明会を開催
Eleven Engineering社はカナダ・アルバータ州に本拠を置く、ワイヤレス半導体技術の専業メーカーだ。ワイヤレスプロセッサー「XInC(ジンク)」をコア製品に、独自規格の2.4GHz帯ワイヤレスソリューションを開発し、デジタルワイヤレスオーディオ用のモジュール「SQUEAK」シリーズやイーサーネット用ソリューションの「ETHx」シリーズを世に送り出している。その製品群は既に世界中のデジタルAV、オーディオメーカーの製品に採用されており、テキサス・インスツルメンツ社とのアライアンスにより、良質なオーディオ製品も開発している。
プロセッサー製品「XInC」シリーズではハードウェアマルチスレッドアーキテクチャーを採用し、開発者にとって容易なプログラム環境を提供するほか、通常のワイヤレス半導体製品と比較した際にも高速処理性能を実現できるという。
独自規格の2.4GHz帯伝送方式を採用するデジタルワイヤレスオーディオ用のモジュール「SQUEAK」シリーズには、同社が高音質アプリケーション向けモジュールとして提供する「WHAM2(Wireless HiFi Audio Module)」をベースとした、「SQUEAK 1C」「SQUEAK 1.5」「SQUEAK 1A」の3製品をラインナップする。中でも「SQUEAK 1.5」については、SOBOTA氏は「北米ではますます需要が高まっている、高音質なホームシアターシステムのワイヤレススピーカーやポータブルオーディオ用ワイヤレススピーカーといった商品ジャンルに最適なアプリケーションである」と説明する。WHAM2モジュールについては、ソフトウェアの書き換えで様々な機能が容易に追加できるカスタマイズ対応を実現しているほか、RF部を新設計し、さらに新コーデックを採用したことにより、「音切れしない特徴」を維持しながら、高音質・ローコストを実現しているという。
本日の説明会では、テキサスインス・ツルメンツ社と共同開発したスピーカーシステムのプロトタイプによるデモンストレーションも行われ、25mのエリアをカバーするワイヤレス伝送や電子レンジの電波干渉に影響されないパフォーマンスの実演が行われた。
同社は今後、新コーデックを採用し非圧縮オーディオを高品位に無線伝送可能な「apt-X」と呼ぶシステムを本年末の発表に向けて準備している段階であるという。
なお、同社の製品については今後コマツトライリンク(株)、および(株)ガイア・システム・ソリューションの両社が日本国内のカスタマーに向けた輸入販売を行っていく。
【問い合わせ先】
コマツトライリンク(株)
TEL/03-5521-2060
(株)ガイア・システム・ソリューション
TEL/03-3443-9720
(Phile-web編集部)