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「iVDR」規格対応の薄型テレビやPC、HDDレコーダーが2007年に発売

公開日 2006/11/15 19:30
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InterBEE 2006に日立マクセルが出展したiVDRメディア
本日から開幕したInterBEE 2006。会場内の日立マクセルブースでの取材で、iVDR対応機器が2007年に発売されることが明らかになった。

iVDRは、iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアムが標準化を目指すリムーバブル型のHDDドライブ。コンソーシアムにはキヤノンや富士通、日立製作所、パイオニア、三洋電機、シャープ、日本ビクターなどが加盟している。これまで数年間に渡り規格策定作業を行い、CEATECなどでもたびたび試作機を展示してきた。

昨年4月に設立された「SAFIA」ライセンスグループがiVDR用コンテンツ保護技術を開発し、このコンテンツ保護技術を搭載したiVDRが社団法人 電波産業会(ARIB)から、デジタルテレビ放送の記録メディアとして正式に認可された。これにより、実際の製品発売が行えることになった(関連ニュース)。

日立マクセルの担当者によると、「発売されるのはまずテレビ。その後、PCやHDDレコーダーなどが順次登場する」という。発売時期は2007年を予定しているとのこと。

CEATEC 2006の日立マクセルブースには、iVDRスロットを搭載したプラズマテレビや、デスクトップPCが参考出展されていた(関連ニュース)。開発したのはいずれも日立製作所であることから、実際に発売される製品も日立製である可能性が高そうだ。

CEATEC 2006に出展された、日立製iVDRスロット搭載プラズマテレビ試作機

同じくCEATECに出展されたiVDR搭載デスクトップPCの試作機

iVDRには、著作権保護されたデジタル放送コンテンツの記録が可能な暗号化技術「SAFIA(Security Architecture for Intelligent Attachment device)」が採用されており、セキュアなコンテンツも扱える。また、取り外しが可能であることから、たとえば家族の一人一人が個別のiVDRを持ってコンテンツを管理したり、といったことが容易に行える。

また、HDDレコーダーでは、無理して最初に大容量HDDモデルを買わなくても、iVDRスロットがあれば、使い方に応じて柔軟にHDD容量を増設していくことができる。録りためたiVDRを持ち歩けば、わざわざ光ディスクにムーブしなくても、別の場所でコンテンツを再生することができる。AVファンにとっては、使い方次第でかなり便利な規格であり、実用化が楽しみだ。

(Phile-web編集部)

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