HOME > ニュース > Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − 日立製作所編

Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − 日立製作所編

公開日 2007/01/05 18:41
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
大画面市場拡大を強力推進。動画性能の良さをポイントに他社差別化の店頭演出も強化


(株)日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ
マーケティング事業部AV営業本部 AV営業部 部長
須藤利昭氏


−市場を取り巻く環境が日々、激しく変化していく中で、迎えた2007年は、ユーザーのライフスタイルやその消費行動、価値観において、どのような変化があると考えるか。

薄型ハイビジョンテレビは、2006年末の地デジ全国スタートにより、さらに本格的な普及期を迎える。2007年はテレビ需要の拡大を牽引する大きなイベントこそ無いが、2011年のアナログ停波に関する情報がユーザー層に浸透することにより、普及スピードはさらに加速する。

この薄型ハイビジョンテレビの普及拡大は2つの大きな変革を市場と家庭に与える。一つめは、各家庭でハイビジョンの高品位映像を楽しむ環境が整うことにより、レコーダーやビデオカメラなど周辺機器のハイビジョン化が急激に進む。加えて映像の高品位化は『迫力』に対するニーズを生じ、音声と画面サイズに対するニーズを変化させる。サラウンドなど迫力ある高品位音声に対するニーズが高まるとともに、初期薄型テレビユーザーの買い替え需要の顕在化も加わり、迫力ある大型画面サイズを求める方向に進むと思われる。

もう一点は、家庭内での映像ソースの利用・蓄積がデジタル化することによる通信との融合と、それによって実現される新サービスの発展である。これらのニーズの変化や新サービスの発展によりAV市場はさらに活性化し、「見る」「録る」「残す」をキーワードとした付加価値商品の投入と、それを誰でも利用できるようにするユーザーインターフェースの重要性が今以上に増大するだろう。

−2007年の御社の事業展開の中心となる商品ジャンル、そこでの需要喚起、市場創造へ向けての取り組みについて、どのような提案・展開を行っていくか。

薄型テレビでは、50V型以上の大画面市場を拡大するため、フルHDを含めた50V型以上の大画面プラズマテレビのラインナップを強化し、強力に拡販を推進する。売り場では、8畳間における“日本のリビングの標準サイズ”として、50V型の訴求強化を図ると同時に、機能面ではHDD搭載による利便性をさらに進化させ、『Woooで録画』と言うキーワードで広告、販促展開を図り、新しいテレビ視聴のライフスタイルを確立する。大画面化に伴い動画性能の良さも重要になるので、動画の表示性能を示す数値として「動画解像度(APDC方式)」を定量的に表示するとともに、動画性能向上のための機能搭載により他社差別化を強化できる店頭演出を行う。

2006年8月の発売以来市場で高い評価をいただきトップシェアをキープする「ハイブリッドカムWooo」も需要期に向けてさらに注力していきたい商品である。この商品は、世界ではじめて記録媒体としてDVDドライブとHDDの両方を搭載し、それぞれの短所を補完することで長時間撮影と簡単保存を両立させた非常に使いやすいカメラである。「もう迷わない」をキーワードとして、ラインナップの強化とさらなる高画質化をはかり、店頭での訴求、広告・販促展開を強化する。

(Senka21編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE