今第8期の活動方針を公開 − RWPPIが第42回定期ミーティングを開催
RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称:RWPPI)は18日、第42回目の定例会議をパイオニア(株)の目黒本社にて開催した。
はじめに登壇したRWPPI代表の相澤氏は、2000年の5月にスタートを切ったRWPPIの、8年間の活動成果を振り返った。相澤氏は「DVD-RW/Rの商品普及促進をターゲットに積極的に活動を推し進めてきた。デファクトスタンダードというものを明確に定義するのは難しいが、多くのお客様が家族間、あるいは友人どうしでディスクを交換したりと、日常便利に使っていただける商品がデファクトを獲得したと考えるならば、DVD-RW/Rのフォーマットはデファクトスタンダードになったものと言えるだろう」と語り、RWPPIのフォーマットに関するプロモーション活動が大きな実りを達成した点を強調した。さらに今後の活動計画について触れた相澤氏は、「フォーマットのプロモートという意味では、RWPPIの活動は今や登り詰めるところまで来たと感じている。その一方で、DVDに関わる商品は今後も増え続けるだろうし、その互換性を取り巻く検証課題もさらに多様化するだろう。今後の活動方針については、DVD-RW/R関連製品の互換性検証活動となるラウンドロビンテストに重点を置きながら、全体の方向性を参加メンバーの皆様と一緒に決定して行きたい」と説明した。
続いてRWPPI事務局の斉藤氏より、2月23日にRWPPIとRDVDCが共同開催した「JRT東京セミナー」、並びに3月8日・9日の連日に渡って台湾で開催された「台湾セミナー」の報告が行われた。
今回の両セミナーはラウンドロビンテストの「Stage 6」の成果報告を中心に構成されるものとなった。JRT東京セミナーの開催概要については既報の通りだが、合計47社の企業が参加し、のべ164モデルについて405項目の試験が行われた第4回目JRTの共同互換性検証試験の成果報告が行われた。セミナー報告の詳細についてはRWPPIのホームページをご参照いただきたい。
RWPPIの「台湾セミナー」も今回が第4回目の開催となった。本セミナーはRWPPIとTRIA(台湾記録メディア工業会)により共同で開催され、それぞれの活動への参加者を呼びかけるとともに、RWPPIの活動やラウンドロビンテストStage6のテスト結果などが紹介された。セミナーの成果について、斉藤氏は「現地から大勢の参加者が集い、ゲストスピーチなどを交えつつ、ラウンドロビンテストの詳しい成果報告を行うことができた」と語った。また翌日には、新竹市において技術的なトピックスや、ハードウェア、メディアメーカーどうしのテクニカルインフォメーションの交換などを行うことを目的としたテクニカルミーティングも開催された。こちらの成果については「互換性についてメディアとハード間にまたがる技術的な課題や問題点などに関する積極的な意見交換が行われた」と斉藤氏は振り返った。その他のセミナーに関する詳しい成果報告についてはRWPPIのホームページで紹介されている。
続いて登壇したRWPPI事務局長の森下氏より、今第8期RWPPIの活動方針に関する説明が行われた。森下氏からは、2000年から継続してきたRWPPIの活動成果について、今日その目的をおおよそ達したと評価し、今後はショーでのプロモーションは行わず、互換性の維持・向上のためのラウンドロビンテストに活動を集中することや、現在2ヶ月に1回の定期ミーティングを3ヶ月に1回とし、ラウンドロビンテスト会議と相前後して開催することで、出席者の利便性を向上させることが提案され、承認された。
続いてRWPPIの参加メーカーより、(株)ウェブストリームの山岸氏が登壇し、Web上のダウンロードコンテンツをDVD-RやDVD-RWへ書き込むサービスに対応したアプリケーションソフト「DVDトースター」の紹介が行われた。
同社が開発した「DVDトースター」は、コンテンツホルダーの持つDVD作品をWeb経由でエンドユーザーに配布できるアプリケーションであり、一般市販されているDVD-RW、DVD-Rメディアに、ユーザーが自宅のPCなどを使って直接書き込めるようにな。ユーザーにとってはインターネットから好きな時に好きなコンテンツが手に入れられるほか、コンテンツプロバイダー側には製品のパッケージングコストが圧縮でき、メジャー以外のコンテンツもこれまでよりも容易に販売できるようになるというメリットがある。DVDメディアに書き込まれるデータは、エンドユーザーのPC上のハードディスクに残されることがなく、マクロビジョン社のRipGuard-ER、およびACP技術を用いたコンテンツプロテクトも安全であると山岸氏は説明した。
同社では今年の3月に開催された「東京国際アニメフェア2007」で、本サービスのデモンストレーションを実施したところ「ビジネスパーソンの方々だけでなく、一般来場者のアニメファンの皆様からとても高く評価して頂けた。今後のサービス提供に向けて確かな手応えを感じている」と山岸氏は意気込みを語った。
全体会議の最後に開催された特別講演には、ノキア・ジャパン(株)マルチメディア事業部マルチメディアコンピューター部門長の中野旭氏が登壇した。自身もこれまでに日・米・欧の企業でキャリアを築いてきたという中野氏は、ノキアが展開するビジネスの現状と、ノキア独自のマネージメントや人材育成の方針を紹介しながら、日本の企業にとって有益となりそうなビジネスモデルを、この日集まったRWPPI参加メンバーに向けて提案した。
(Phile-web編集部)
はじめに登壇したRWPPI代表の相澤氏は、2000年の5月にスタートを切ったRWPPIの、8年間の活動成果を振り返った。相澤氏は「DVD-RW/Rの商品普及促進をターゲットに積極的に活動を推し進めてきた。デファクトスタンダードというものを明確に定義するのは難しいが、多くのお客様が家族間、あるいは友人どうしでディスクを交換したりと、日常便利に使っていただける商品がデファクトを獲得したと考えるならば、DVD-RW/Rのフォーマットはデファクトスタンダードになったものと言えるだろう」と語り、RWPPIのフォーマットに関するプロモーション活動が大きな実りを達成した点を強調した。さらに今後の活動計画について触れた相澤氏は、「フォーマットのプロモートという意味では、RWPPIの活動は今や登り詰めるところまで来たと感じている。その一方で、DVDに関わる商品は今後も増え続けるだろうし、その互換性を取り巻く検証課題もさらに多様化するだろう。今後の活動方針については、DVD-RW/R関連製品の互換性検証活動となるラウンドロビンテストに重点を置きながら、全体の方向性を参加メンバーの皆様と一緒に決定して行きたい」と説明した。
続いてRWPPI事務局の斉藤氏より、2月23日にRWPPIとRDVDCが共同開催した「JRT東京セミナー」、並びに3月8日・9日の連日に渡って台湾で開催された「台湾セミナー」の報告が行われた。
今回の両セミナーはラウンドロビンテストの「Stage 6」の成果報告を中心に構成されるものとなった。JRT東京セミナーの開催概要については既報の通りだが、合計47社の企業が参加し、のべ164モデルについて405項目の試験が行われた第4回目JRTの共同互換性検証試験の成果報告が行われた。セミナー報告の詳細についてはRWPPIのホームページをご参照いただきたい。
RWPPIの「台湾セミナー」も今回が第4回目の開催となった。本セミナーはRWPPIとTRIA(台湾記録メディア工業会)により共同で開催され、それぞれの活動への参加者を呼びかけるとともに、RWPPIの活動やラウンドロビンテストStage6のテスト結果などが紹介された。セミナーの成果について、斉藤氏は「現地から大勢の参加者が集い、ゲストスピーチなどを交えつつ、ラウンドロビンテストの詳しい成果報告を行うことができた」と語った。また翌日には、新竹市において技術的なトピックスや、ハードウェア、メディアメーカーどうしのテクニカルインフォメーションの交換などを行うことを目的としたテクニカルミーティングも開催された。こちらの成果については「互換性についてメディアとハード間にまたがる技術的な課題や問題点などに関する積極的な意見交換が行われた」と斉藤氏は振り返った。その他のセミナーに関する詳しい成果報告についてはRWPPIのホームページで紹介されている。
続いて登壇したRWPPI事務局長の森下氏より、今第8期RWPPIの活動方針に関する説明が行われた。森下氏からは、2000年から継続してきたRWPPIの活動成果について、今日その目的をおおよそ達したと評価し、今後はショーでのプロモーションは行わず、互換性の維持・向上のためのラウンドロビンテストに活動を集中することや、現在2ヶ月に1回の定期ミーティングを3ヶ月に1回とし、ラウンドロビンテスト会議と相前後して開催することで、出席者の利便性を向上させることが提案され、承認された。
続いてRWPPIの参加メーカーより、(株)ウェブストリームの山岸氏が登壇し、Web上のダウンロードコンテンツをDVD-RやDVD-RWへ書き込むサービスに対応したアプリケーションソフト「DVDトースター」の紹介が行われた。
同社が開発した「DVDトースター」は、コンテンツホルダーの持つDVD作品をWeb経由でエンドユーザーに配布できるアプリケーションであり、一般市販されているDVD-RW、DVD-Rメディアに、ユーザーが自宅のPCなどを使って直接書き込めるようにな。ユーザーにとってはインターネットから好きな時に好きなコンテンツが手に入れられるほか、コンテンツプロバイダー側には製品のパッケージングコストが圧縮でき、メジャー以外のコンテンツもこれまでよりも容易に販売できるようになるというメリットがある。DVDメディアに書き込まれるデータは、エンドユーザーのPC上のハードディスクに残されることがなく、マクロビジョン社のRipGuard-ER、およびACP技術を用いたコンテンツプロテクトも安全であると山岸氏は説明した。
同社では今年の3月に開催された「東京国際アニメフェア2007」で、本サービスのデモンストレーションを実施したところ「ビジネスパーソンの方々だけでなく、一般来場者のアニメファンの皆様からとても高く評価して頂けた。今後のサービス提供に向けて確かな手応えを感じている」と山岸氏は意気込みを語った。
全体会議の最後に開催された特別講演には、ノキア・ジャパン(株)マルチメディア事業部マルチメディアコンピューター部門長の中野旭氏が登壇した。自身もこれまでに日・米・欧の企業でキャリアを築いてきたという中野氏は、ノキアが展開するビジネスの現状と、ノキア独自のマネージメントや人材育成の方針を紹介しながら、日本の企業にとって有益となりそうなビジネスモデルを、この日集まったRWPPI参加メンバーに向けて提案した。
(Phile-web編集部)