IFA成功の2人の立役者に聞く − 「IFA2007の成果とIFA2008への抱負」
2007年8月31日から9月5日までドイツの首都ベルリンで開催され、大盛況の後に幕を閉じた「IFA2007」。今回はイベントを成功に導いた2人の立役者に、CEATEC JAPAN 2007会場にてインタビューを行う機会を得た。
本インタビューでは、メッセ・ベルリン社インフォメーション・コミュニケーション統轄本部長のイエンズ・ハイテッカー氏、並びにシニア・プロジェクト・マネージャー ディリク・コスロフスキー氏に、IFA2007の成果や、来年のIFA2008に関する計画などについて訊ねてみた。
(インタビュー:Phile-web編集部)
Q:去る9月に開催されたIFA2007の成果からお伺いします。来場者数についてはいかがでしたか。
コスロフスキー氏:一般来場者、トレードビジター、ジャーナリストすべてのご来場いただいた方々の人数は228,000人という成果でした。これは昨年のIFA2006の時よりも7%増の数字です。中でもトレードビジターの数は18%増と、大きく伸びました。
Q:日本からの来場者についてはいかがでしょうか。
コスロフスキー氏:トレードビジターだけで昨年から50%の増加と、こちらも非常に多くの方々にお越しいただきました。もちろん出展者として参加されている方の数を入れると、この数字はさらに大きなものになります。
Q:「IFAの国際化」はますます進んでいるように見えますが、いかがでしょうか。
ハイテッカー氏:私たちも主催者として手応えを感じています。トレードビジターやジャーナリストの方々を中心に、インターナショナルビジターの数は近年飛躍的に伸びており、会場では様々な国の言葉が飛び交っています。国際化の進展は目に見えて明らかです。「世界で最もインターナショナルなCEショー」であることは、IFAの大きな特徴の一つであり、この面においてもう一つの大規模なエレクトロニクスショーであるインターナショナルCESとの差はより広がってきたと感じています。
コスロフスキー氏:IFAの会場は足を運ばれる来場者の方々がみな笑顔でイベントを楽しまれていることから、私たち主催者は“Happy IFA”をイベントのキャッチコピーとして掲げています。今年はオープニングイベントとして、世界的に有名なロック歌手「P!NK」のコンサートを企画しましたが、来場者の方々に大盛況となりました。来年もぜひ、IFAを大勢の方々に楽しんでいただけるよう、このように魅力的なイベントを企画したいと考えています。
Q:少し気の早い質問ですが、来年開催のIFA2008の計画も徐々にスタートしているのでしょうか。
コスロフスキー氏:メッセ・ベルリン社としましては、早々に出展者の方々に向けてIFA2008へのご参加を呼びかけています。日本の有力メーカー様からは早速IFA2008への出展申し込みをいただきました。既に世界各国の様々な企業の方々から出展の問い合わせもいただいています。各出展者の方々には、欧州市場の魅力を、あらゆる面で成長を続けるIFAがビジネスの成長に及ぼす効果を確信いただけたのではないでしょうか。今後はIFA2007出展者の方々のご意見・ご感想を集めながら、次のIFAに向けた具体的な準備を進めていく考えです。
ハイテッカー氏:次回イベントのコンセプトについて、現時点ではまだ具体的な内容を申し上げることはできませんが、コンシューマーの方々に最新CE機器の楽しみ方と、それぞれの結びつきを明解に示していくことが今後もさらに大事なイベントの使命になると感じています。会場にただ新製品を並べるだけでなく、その進化やライフスタイルとの結びつきをコンシューマーにわかりやすく紹介する展示を追求したいと考えています。またトレードビジターの方々にビジネスの成功をご提供していくこともIFAの大きな役割の一つです。
Q:IFA20007ではHiFiオーディオの展示が大変好評だったとうかがいましたが、来年も力を入れるテーマの一つになるのでしょうか。
ハイテッカー氏:私たちが今回のIFAで最も力を入れた出展テーマの一つがHiFiオーディオでした。その内容を来場者の方々に強く支持していただけたことで、私たちも来年必ず続けていきたいと思っています。IFAとしては昨今のデジタルオーディオを、MP3やマルチメディアプレーヤーをはじめとするコミュニケーションツールとしてのオーディオと、HiFiオーディオの2つに分けて、それぞれの違った楽しみ方にスポットを当ててきました。今回はそれぞれを異なるセグメンテーションに置くことで、両方の最新動向と魅力をしっかりと見せることができたと考えています。特にHiFiオーディオについては、上質なコンポーネントで“音楽を感じる”ことの悦びや、リビングルームのライフスタイルを彩るオーディオの価値を再確認できるきっかけを、多くの来場者の方々に伝えられたのではないでしょうか。IFA2008でもオーディオをめぐる出展内容にぜひご期待いただきたいと思います。
(Phile-web編集部)
本インタビューでは、メッセ・ベルリン社インフォメーション・コミュニケーション統轄本部長のイエンズ・ハイテッカー氏、並びにシニア・プロジェクト・マネージャー ディリク・コスロフスキー氏に、IFA2007の成果や、来年のIFA2008に関する計画などについて訊ねてみた。
(インタビュー:Phile-web編集部)
Q:去る9月に開催されたIFA2007の成果からお伺いします。来場者数についてはいかがでしたか。
コスロフスキー氏:一般来場者、トレードビジター、ジャーナリストすべてのご来場いただいた方々の人数は228,000人という成果でした。これは昨年のIFA2006の時よりも7%増の数字です。中でもトレードビジターの数は18%増と、大きく伸びました。
Q:日本からの来場者についてはいかがでしょうか。
コスロフスキー氏:トレードビジターだけで昨年から50%の増加と、こちらも非常に多くの方々にお越しいただきました。もちろん出展者として参加されている方の数を入れると、この数字はさらに大きなものになります。
Q:「IFAの国際化」はますます進んでいるように見えますが、いかがでしょうか。
ハイテッカー氏:私たちも主催者として手応えを感じています。トレードビジターやジャーナリストの方々を中心に、インターナショナルビジターの数は近年飛躍的に伸びており、会場では様々な国の言葉が飛び交っています。国際化の進展は目に見えて明らかです。「世界で最もインターナショナルなCEショー」であることは、IFAの大きな特徴の一つであり、この面においてもう一つの大規模なエレクトロニクスショーであるインターナショナルCESとの差はより広がってきたと感じています。
コスロフスキー氏:IFAの会場は足を運ばれる来場者の方々がみな笑顔でイベントを楽しまれていることから、私たち主催者は“Happy IFA”をイベントのキャッチコピーとして掲げています。今年はオープニングイベントとして、世界的に有名なロック歌手「P!NK」のコンサートを企画しましたが、来場者の方々に大盛況となりました。来年もぜひ、IFAを大勢の方々に楽しんでいただけるよう、このように魅力的なイベントを企画したいと考えています。
Q:少し気の早い質問ですが、来年開催のIFA2008の計画も徐々にスタートしているのでしょうか。
コスロフスキー氏:メッセ・ベルリン社としましては、早々に出展者の方々に向けてIFA2008へのご参加を呼びかけています。日本の有力メーカー様からは早速IFA2008への出展申し込みをいただきました。既に世界各国の様々な企業の方々から出展の問い合わせもいただいています。各出展者の方々には、欧州市場の魅力を、あらゆる面で成長を続けるIFAがビジネスの成長に及ぼす効果を確信いただけたのではないでしょうか。今後はIFA2007出展者の方々のご意見・ご感想を集めながら、次のIFAに向けた具体的な準備を進めていく考えです。
ハイテッカー氏:次回イベントのコンセプトについて、現時点ではまだ具体的な内容を申し上げることはできませんが、コンシューマーの方々に最新CE機器の楽しみ方と、それぞれの結びつきを明解に示していくことが今後もさらに大事なイベントの使命になると感じています。会場にただ新製品を並べるだけでなく、その進化やライフスタイルとの結びつきをコンシューマーにわかりやすく紹介する展示を追求したいと考えています。またトレードビジターの方々にビジネスの成功をご提供していくこともIFAの大きな役割の一つです。
Q:IFA20007ではHiFiオーディオの展示が大変好評だったとうかがいましたが、来年も力を入れるテーマの一つになるのでしょうか。
ハイテッカー氏:私たちが今回のIFAで最も力を入れた出展テーマの一つがHiFiオーディオでした。その内容を来場者の方々に強く支持していただけたことで、私たちも来年必ず続けていきたいと思っています。IFAとしては昨今のデジタルオーディオを、MP3やマルチメディアプレーヤーをはじめとするコミュニケーションツールとしてのオーディオと、HiFiオーディオの2つに分けて、それぞれの違った楽しみ方にスポットを当ててきました。今回はそれぞれを異なるセグメンテーションに置くことで、両方の最新動向と魅力をしっかりと見せることができたと考えています。特にHiFiオーディオについては、上質なコンポーネントで“音楽を感じる”ことの悦びや、リビングルームのライフスタイルを彩るオーディオの価値を再確認できるきっかけを、多くの来場者の方々に伝えられたのではないでしょうか。IFA2008でもオーディオをめぐる出展内容にぜひご期待いただきたいと思います。
(Phile-web編集部)