エフ・イー・テクノロジーズ、NAB2008にナノスピントFEDを出展
FED(Field Emission Display)は、微細な電子源から真空中に電子を放出し、表面の蛍光体を発光させて映像を表示する方式のディスプレイデバイス。CRTと同じ表示原理で動画特性に優れ、かつCRTでは難しいとされた薄型化と周辺部の歪みなどが克服できる高画質デバイスとして注目されている。電子発生源で様々なタイプがあり、エフ・イー・テクノロジーズが開発中のナノスピント型FEDでは、「ナノスピント・エミッター」と呼ばれる円錐状の電子発生源が使われる。
NAB2008会場では、開発中の19.2型ナノスピントFEDパネルを用い、CRTマスターモニターとの比較展示や動画表示デモ、240Hz駆動のハイフレームレート表示デモが行われた。
またエフ・イー・テクノロジーズは、放送用業務機器や信号処理技術で知られるアストロデザイン(株)と共同で「FEDモニタ」の開発にも着手しており、NAB2008のアストロデザインブースで20インチのFEDモニタが参考出品された。
エフ・イー・テクノロジーズは、「今後も弊社ナノスピントFEDパネルが多くの企業に活用していただけるよう、開発と事業化に取り組んでいきます」と意気込みを語っていた。
(AVレビュー編集部)