NECエレ、1枚の画像から高精細画像を生成する「超解像」技術
NECエレクトロニクスは、低解像度の映像や静止画から高解像度な画像を生成するための新技術「1枚超解像技術」をNEC中央研究所と共同開発した。動画にも静止画にも適用できる。
複数の画像を解析し、共通箇所を補正して高周波成分を復元高精細画像を作り出す超解像技術は、東芝など様々な企業が研究している(関連ニュース)が、処理性能の高いLSIが必要で、大容量メモリーなども必要になることから、コストがかかることが難点とされてきた。
本技術では、1枚の画像から鮮明な画像を生成できるアルゴリズムを新開発。具体的には、画像データを拡大処理する際、人物や物体の輪郭部分となる画素の表現調整を行うことで、画質の補正を行い、色再現性を高める。1枚の画像からデータを生成するため、処理が軽いことが利点となる。
同社では、320×240ドットのワンセグ放送を800×480ドット程度のディスプレイで鮮明に映るよう補正したり、DVDなど720×480ドットの映像をフルHDにアップスケーリングするなどの用途を想定している。
また、ビデオカメラやレコーダーなどで同一容量のストレージを利用した場合、より低いビットレートで同等の画質を実現できることなども、同社はメリットとして挙げている。
同社では今後、本技術を適用したIPコア搭載のASIC製品を開発する。今年度上半期に受注を開始し、2010年に100億円の受注を目指す。ASICの出荷は来年夏以降になる見込み。
(Phile-web編集部)
複数の画像を解析し、共通箇所を補正して高周波成分を復元高精細画像を作り出す超解像技術は、東芝など様々な企業が研究している(関連ニュース)が、処理性能の高いLSIが必要で、大容量メモリーなども必要になることから、コストがかかることが難点とされてきた。
本技術では、1枚の画像から鮮明な画像を生成できるアルゴリズムを新開発。具体的には、画像データを拡大処理する際、人物や物体の輪郭部分となる画素の表現調整を行うことで、画質の補正を行い、色再現性を高める。1枚の画像からデータを生成するため、処理が軽いことが利点となる。
同社では、320×240ドットのワンセグ放送を800×480ドット程度のディスプレイで鮮明に映るよう補正したり、DVDなど720×480ドットの映像をフルHDにアップスケーリングするなどの用途を想定している。
また、ビデオカメラやレコーダーなどで同一容量のストレージを利用した場合、より低いビットレートで同等の画質を実現できることなども、同社はメリットとして挙げている。
同社では今後、本技術を適用したIPコア搭載のASIC製品を開発する。今年度上半期に受注を開始し、2010年に100億円の受注を目指す。ASICの出荷は来年夏以降になる見込み。
(Phile-web編集部)