Yahoo! Japan for AQUOSが機能強化 − ログインを可能にし写真共有サービスなど開始
ヤフー(株)は、同社が運営するシャープの液晶テレビ“AQUOS"向けネットサービス「Yahoo! Japan for AQUOS」に、本日より新機能やサービスを追加した。
「Yahoo! Japan for AQUOS」はAQUOSのフルHDモデル専用のネットポータルサービスで、2008年5月29日よりサービスを開始した。ニュース、地図、絵本、旅情報などのフルHD表示に対応した12の静止画コンテンツを無料で提供している(関連ニュース)。
■Yahoo! Japan IDと連携しログインが可能に − 写真共有サービスがスタート
本日よりYahoo! JapanのIDと連携し、ログインが可能になった。さらにログイン機能を利用した新サービス「Yahoo!フォトアルバム」がスタートした。
携帯電話で4〜8桁の数字を利用コードとして一度設定すると、次回からはリモコンで利用コードを入力するだけでYahoo! Japan for AQUOSにログインすることが可能。毎回ID、パスワードを入力する手間を省き、利便性を向上させた。またYahoo! Japan IDはAQUOS1台につき最大5ユーザーまでの連携に対応する。
さらに対応の携帯電話を使用すれば、高速赤外線通信“IrSS"を利用して直接ログインすることが可能。対応するのはシャープ製の携帯電話で、現時点での対応機種はSoftBank「923SH」のみとなる。なお、今後は文字入力なども対応の携帯電話から行えるよう、機能を拡張することも検討しているという。
新サービス「Yahoo!フォトアルバム」は、写真共有サービスでログインしてPCか携帯電話からアップロードした写真をテレビ画面上で閲覧することができる。またアルバムのURL末尾の数字を入力することで他人のフォトアルバムの閲覧も可能。ヤフー(株)事業推進本部 デジタルホーム事業室 菅泉 尚史氏は「遠方に住む両親に孫の写真をみせたいときに便利な機能」として本サービスを紹介していた。
なおログインが可能になったことで、今後はYahoo!オークションの入札等のサービスも検討していくという。
またニュースと天気情報の表示画面もリニューアルを図った。ニュースはこれまでスライドショー表示のみ対応していたが、本日より最新ニュースを見出しインデックスで表示し、その中から気になったニュースを選択できるようになった。「総合」と「エンターテイメント」のカテゴリーから常時10本ずつのニュースを写真付きで掲載する。
天気情報は、郵便番号を登録することにより、登録した地域の週間天気が確認できるようになった。またこれまで全国各地の天気を順番にスライドさせていたが、登録した地域の情報が一番初めに確認できるようになった。
菅泉氏は「次世代型のネットワークサービスに対応したテレビが続々登場している。我が社としても最新モデルに対応する新サービスをこれからも提案していく」と述べた。
ヤフー(株)事業推進本部 デジタルホーム事業室長 坂東浩之氏は、同社が掲げる「Yahoo!Everywhere構想」について言及した。「ここ12、3年の間にインターネットは急激に発達し、ヤフーの提供するサービスは国内の約7割の人がなんらかの形で利用したことがあるというところまで普及してきた。昨今は利用者数だけでなく利用時間をいかに伸ばすかという点が命題になっている。これまではPCや携帯電話でのみヤフーの提供するサービス対象だったが、今後はネットワーク機能を搭載するテレビやカーナビ、ゲーム機などに対象とするプラットホームを拡大していく」と説明。「Yahoo! Japan for AQUOS」はその中のひとつとしてスタートしたテレビ向けのサービスだ。
サービス開始当初は、テレビでの利用にYahoo! Japanのサービスを最適化し、簡単なリモコン操作や家族を意識したサービス提供などユーザーインファーフェイスに重点的に注力してきたというが、今回は「ログイン、カスタマイズ機能を追加することによりパーソナライズ化を実現させた。ユーザーの好みに応じて情報の出し分けが可能になり利便性が高まった」と述べた。
■動画サービスのデモも実施
CEATECのシャープ、東芝、日立のブースでデモが行われていた動画サービスについては、「動画は非常に大きなテレビ向けサービスだと考えている(坂東氏)」と位置づけ、近い将来サービスを開始することを示唆していたが具体的な実施時期は未定だという。
本日の会場では「Yahoo! Japan for AQUOS」での提供を想定した動画サービスを参考展示。AQUOSでの動画サービスはAQUOSに搭載されている独自技術“Exシステム"を利用したもので、動画の上に静止画を2重で重ねて配置できる仕様となっている。操作性を重視し、番組表から観たい動画を選択することが可能なほか、スキップ再生への対応なども考えているという。
また現在は静止画での提供を行っている「映画情報」でも動画を視聴できるよう検討している。本日のデモでは、現在上映中の映画ポスターを選択して予告編の動画が再生されるまでを紹介していた。動画を観ながら作品の詳細情報やレビュー、上映映画館の情報などを調べることもできる。なお動画サービス提供時のフォーマットやビットレート等は未定だという。
下記に主な質疑応答を紹介する。
Q:今年5月のサービス開始時の発表会では利用者100万人を目指すと述べていたが、現時点での利用者数はどのくらいか?
A:数万人という状況だ。
Q:Yahoo! Japan for AQUOSの収益は確保できているのか?
A:PCでYahoo! Japanのサービスを開始した当初もビジネスモデルは確立していなかった。Yahoo! Japan for AQUOSにおいてもまず利用者の拡大が先決。利用者の絶対数が増えた際には広告展開なども展開していく。
(Phile-web編集部)
「Yahoo! Japan for AQUOS」はAQUOSのフルHDモデル専用のネットポータルサービスで、2008年5月29日よりサービスを開始した。ニュース、地図、絵本、旅情報などのフルHD表示に対応した12の静止画コンテンツを無料で提供している(関連ニュース)。
■Yahoo! Japan IDと連携しログインが可能に − 写真共有サービスがスタート
本日よりYahoo! JapanのIDと連携し、ログインが可能になった。さらにログイン機能を利用した新サービス「Yahoo!フォトアルバム」がスタートした。
携帯電話で4〜8桁の数字を利用コードとして一度設定すると、次回からはリモコンで利用コードを入力するだけでYahoo! Japan for AQUOSにログインすることが可能。毎回ID、パスワードを入力する手間を省き、利便性を向上させた。またYahoo! Japan IDはAQUOS1台につき最大5ユーザーまでの連携に対応する。
さらに対応の携帯電話を使用すれば、高速赤外線通信“IrSS"を利用して直接ログインすることが可能。対応するのはシャープ製の携帯電話で、現時点での対応機種はSoftBank「923SH」のみとなる。なお、今後は文字入力なども対応の携帯電話から行えるよう、機能を拡張することも検討しているという。
新サービス「Yahoo!フォトアルバム」は、写真共有サービスでログインしてPCか携帯電話からアップロードした写真をテレビ画面上で閲覧することができる。またアルバムのURL末尾の数字を入力することで他人のフォトアルバムの閲覧も可能。ヤフー(株)事業推進本部 デジタルホーム事業室 菅泉 尚史氏は「遠方に住む両親に孫の写真をみせたいときに便利な機能」として本サービスを紹介していた。
なおログインが可能になったことで、今後はYahoo!オークションの入札等のサービスも検討していくという。
またニュースと天気情報の表示画面もリニューアルを図った。ニュースはこれまでスライドショー表示のみ対応していたが、本日より最新ニュースを見出しインデックスで表示し、その中から気になったニュースを選択できるようになった。「総合」と「エンターテイメント」のカテゴリーから常時10本ずつのニュースを写真付きで掲載する。
天気情報は、郵便番号を登録することにより、登録した地域の週間天気が確認できるようになった。またこれまで全国各地の天気を順番にスライドさせていたが、登録した地域の情報が一番初めに確認できるようになった。
菅泉氏は「次世代型のネットワークサービスに対応したテレビが続々登場している。我が社としても最新モデルに対応する新サービスをこれからも提案していく」と述べた。
ヤフー(株)事業推進本部 デジタルホーム事業室長 坂東浩之氏は、同社が掲げる「Yahoo!Everywhere構想」について言及した。「ここ12、3年の間にインターネットは急激に発達し、ヤフーの提供するサービスは国内の約7割の人がなんらかの形で利用したことがあるというところまで普及してきた。昨今は利用者数だけでなく利用時間をいかに伸ばすかという点が命題になっている。これまではPCや携帯電話でのみヤフーの提供するサービス対象だったが、今後はネットワーク機能を搭載するテレビやカーナビ、ゲーム機などに対象とするプラットホームを拡大していく」と説明。「Yahoo! Japan for AQUOS」はその中のひとつとしてスタートしたテレビ向けのサービスだ。
サービス開始当初は、テレビでの利用にYahoo! Japanのサービスを最適化し、簡単なリモコン操作や家族を意識したサービス提供などユーザーインファーフェイスに重点的に注力してきたというが、今回は「ログイン、カスタマイズ機能を追加することによりパーソナライズ化を実現させた。ユーザーの好みに応じて情報の出し分けが可能になり利便性が高まった」と述べた。
■動画サービスのデモも実施
CEATECのシャープ、東芝、日立のブースでデモが行われていた動画サービスについては、「動画は非常に大きなテレビ向けサービスだと考えている(坂東氏)」と位置づけ、近い将来サービスを開始することを示唆していたが具体的な実施時期は未定だという。
本日の会場では「Yahoo! Japan for AQUOS」での提供を想定した動画サービスを参考展示。AQUOSでの動画サービスはAQUOSに搭載されている独自技術“Exシステム"を利用したもので、動画の上に静止画を2重で重ねて配置できる仕様となっている。操作性を重視し、番組表から観たい動画を選択することが可能なほか、スキップ再生への対応なども考えているという。
また現在は静止画での提供を行っている「映画情報」でも動画を視聴できるよう検討している。本日のデモでは、現在上映中の映画ポスターを選択して予告編の動画が再生されるまでを紹介していた。動画を観ながら作品の詳細情報やレビュー、上映映画館の情報などを調べることもできる。なお動画サービス提供時のフォーマットやビットレート等は未定だという。
下記に主な質疑応答を紹介する。
Q:今年5月のサービス開始時の発表会では利用者100万人を目指すと述べていたが、現時点での利用者数はどのくらいか?
A:数万人という状況だ。
Q:Yahoo! Japan for AQUOSの収益は確保できているのか?
A:PCでYahoo! Japanのサービスを開始した当初もビジネスモデルは確立していなかった。Yahoo! Japan for AQUOSにおいてもまず利用者の拡大が先決。利用者の絶対数が増えた際には広告展開なども展開していく。
(Phile-web編集部)