CES2009レポート
<HDMIライセンシング>2009年リリース予定の新バージョンHDMIのフィーチャーを公開
■「新バージョンHDMI」の概要が明らかに
HDMIライセンシングは、CES2009にて「新バージョンHDMI」のフィーチャーを公開した。いずれも新バージョンの規格で盛り込まれる予定のものであり、正式なリリースは2009年春頃を目指す。
公開された「新バージョンHDMI」の主なフィーチャーは以下の5つ。
1. ネットワーク機能
HDMIケーブルでHD映像・HDオーディオなどの信号伝送に加え、データ通信が可能になる。
例えばTVとBDレコーダーをHDMIケーブルで接続している場合、どちらか1つの機器がネット接続されているだけで、もう一方の機器でもネット接続が可能になる。
BD-LIVEやVOD(ビデオ・オン・デマンド)など、AV機器のネット接続が無視できなくなってきている中で、LANケーブル同様の働きをHDMIケーブルが持つことは大きなメリットになる。
2. オーディオリターンチャンネル機能
HDMIケーブルでTVの音声信号をAVアンプに送ることが可能になる。
例えばTVとBDレコーダー、そしてAVアンプをHDMIケーブルで接続している場合、TVで受信している地上デジタル放送やBSデジタル放送などの音声をHDMIケーブルでAVアンプなどに送ることが可能になる。
TVで受信した放送の音声信号をAVアンプなどに送る場合、TVにある出力端子を使うが、TVにHDMI出力端子は無い。そのため、これまでは光デジタルケーブルなどを別途接続する必要があったが、オーディオリターンチャンネル機能があれば光デジタルケーブルを接続することなくHDMIケーブル一本で済む。
「クオリティに妥協無く、接続をシンプルに」の元に誕生したHDMIの思想を反映させた機能であり、この音声のみを通すラインができた意義は大きい。
3. 4K2K、3Dに対応
4K2K、3D信号の伝送が可能になる。近い将来、家庭にも進出するであろう4K2K、及び3Dの信号が伝送できるよう規格を定めた。ver1.3のバージョンアップ時に拡張した伝送帯域340MHzの新しい活用方法になりそうだ。
4. カー対応
車専用の新しいコネクターを策定した。車にもHDMIが利用できるよう、ケーブルなど車用の規格を定めた。耐振動性や接続部などが考慮されたものと想像される。
5. 新HDMIコネクター
上記車用とは異なる、これまでのコネクターよりも更に小さいコネクターを定めた。ポータブル機器や携帯電話、カメラなどに使われるコネクターになりそうだ。
上記「新バージョンHDMI」の具体的な名称は記載されておらず、2009年春を予定している正式発表までは不明だが、これまでの流れから想像するに「ver1.4」となる可能性が高い。
なお、これまでのバージョンアップの時と同様に、いずれもオプションとのことで、どの製品にも必ず搭載される必須の仕様ではないようだ。
■HDMI関連技術を集めたブースを設置
なお、Las Vegas Convention Center South Hallでは、HDMI関連技術を集めたブースが設けられていた。下記にそのブース内容を記す。
シリコンイメージは「インスタポート」技術を展示。HDMI切り替えの遅れを解消する独自技術で、対応のレシーバーは既に出荷済み。今年中にインスタポート技術搭載の製品が登場することが予想される。
ジェナムは「アクティブコネクト」技術を展示。10mを越えるような長尺時の伝送でも、安定した信号が伝送できる技術だ。伝送に使うケーブルは、安価なBNCケーブル(5本)やLANケーブルを使う。同社技術を搭載した製品は「GEFEN」や「MONSTER CABLE」などから発売される予定だ。
クオンタムデータはHDMI信号(ver1.3)のテストソリューション。CECやHDCPなど、HDMI規格をテストする様々なテストが可能だ。
サイコンセミコンダクターはアナログとデジタル(HDMI)信号を1チップで処理するプロセッサーを展示。アナログ信号とHDMI信号を混在させ、双方の信号をディスプレイに表示していた。
HDMIライセンシングは、CES2009にて「新バージョンHDMI」のフィーチャーを公開した。いずれも新バージョンの規格で盛り込まれる予定のものであり、正式なリリースは2009年春頃を目指す。
公開された「新バージョンHDMI」の主なフィーチャーは以下の5つ。
1. ネットワーク機能
HDMIケーブルでHD映像・HDオーディオなどの信号伝送に加え、データ通信が可能になる。
例えばTVとBDレコーダーをHDMIケーブルで接続している場合、どちらか1つの機器がネット接続されているだけで、もう一方の機器でもネット接続が可能になる。
BD-LIVEやVOD(ビデオ・オン・デマンド)など、AV機器のネット接続が無視できなくなってきている中で、LANケーブル同様の働きをHDMIケーブルが持つことは大きなメリットになる。
2. オーディオリターンチャンネル機能
HDMIケーブルでTVの音声信号をAVアンプに送ることが可能になる。
例えばTVとBDレコーダー、そしてAVアンプをHDMIケーブルで接続している場合、TVで受信している地上デジタル放送やBSデジタル放送などの音声をHDMIケーブルでAVアンプなどに送ることが可能になる。
TVで受信した放送の音声信号をAVアンプなどに送る場合、TVにある出力端子を使うが、TVにHDMI出力端子は無い。そのため、これまでは光デジタルケーブルなどを別途接続する必要があったが、オーディオリターンチャンネル機能があれば光デジタルケーブルを接続することなくHDMIケーブル一本で済む。
「クオリティに妥協無く、接続をシンプルに」の元に誕生したHDMIの思想を反映させた機能であり、この音声のみを通すラインができた意義は大きい。
3. 4K2K、3Dに対応
4K2K、3D信号の伝送が可能になる。近い将来、家庭にも進出するであろう4K2K、及び3Dの信号が伝送できるよう規格を定めた。ver1.3のバージョンアップ時に拡張した伝送帯域340MHzの新しい活用方法になりそうだ。
4. カー対応
車専用の新しいコネクターを策定した。車にもHDMIが利用できるよう、ケーブルなど車用の規格を定めた。耐振動性や接続部などが考慮されたものと想像される。
5. 新HDMIコネクター
上記車用とは異なる、これまでのコネクターよりも更に小さいコネクターを定めた。ポータブル機器や携帯電話、カメラなどに使われるコネクターになりそうだ。
上記「新バージョンHDMI」の具体的な名称は記載されておらず、2009年春を予定している正式発表までは不明だが、これまでの流れから想像するに「ver1.4」となる可能性が高い。
なお、これまでのバージョンアップの時と同様に、いずれもオプションとのことで、どの製品にも必ず搭載される必須の仕様ではないようだ。
■HDMI関連技術を集めたブースを設置
なお、Las Vegas Convention Center South Hallでは、HDMI関連技術を集めたブースが設けられていた。下記にそのブース内容を記す。
シリコンイメージは「インスタポート」技術を展示。HDMI切り替えの遅れを解消する独自技術で、対応のレシーバーは既に出荷済み。今年中にインスタポート技術搭載の製品が登場することが予想される。
ジェナムは「アクティブコネクト」技術を展示。10mを越えるような長尺時の伝送でも、安定した信号が伝送できる技術だ。伝送に使うケーブルは、安価なBNCケーブル(5本)やLANケーブルを使う。同社技術を搭載した製品は「GEFEN」や「MONSTER CABLE」などから発売される予定だ。
クオンタムデータはHDMI信号(ver1.3)のテストソリューション。CECやHDCPなど、HDMI規格をテストする様々なテストが可能だ。
サイコンセミコンダクターはアナログとデジタル(HDMI)信号を1チップで処理するプロセッサーを展示。アナログ信号とHDMI信号を混在させ、双方の信号をディスプレイに表示していた。