ソニー、リニアPCM/MP3録音が可能なICレコーダー2機種を発売

ソニーは、リニアPCMに加えてMP3録音にも対応したICレコーダー２機種を2月21日より発売する。詳細は下記の通り。

・ICD-SX900（4GBメモリー内蔵）￥OPEN（実売予想価格25,000円前後）
・ICD-SX800（2GBメモリー内蔵）￥OPEN（実売予想価格20,000円前後）

本製品は、リニアPCMとMP3、そして独自のLPEC形式での録音が可能ICレコーダー。SXシリーズとしては初めてMP3録音に対応した。32ビット版のWindows Vista/XP（SP2以降）/2000（SP4以降）、およびMac OS X（v10.2.8〜v10.5）に対応している。なお、容量以外の仕様は両モデルとも共通だ。

リニアPCM録音では、CDと同等のサンプリング周波数44.1kHz/16ビットでの録音に対応するほか、22.05kHz/16ビット録音も可能。USBでパソコンへ接続した際にも、リニアPCMおよびMP3形式の録音ファイルは専用ソフトなしで、簡単にドラッグ＆ドロップ転送ができる。

マイクと本体が分かれたセパレートデザインを採用しており、マイク部分には左右のステレオマイクと、指向性録音のためのセンターマイクを搭載。3つのマイクは10mmの大口径・高感度タイプを採用している。

ステレオマイクは新開発のもので、従来モデルと比べノイズレベルを約1/3に低減。また、センターマイクも従来モデルに比べ感度を約3倍に向上させており、約30m離れた場所の音声もとらえることができるという。

指向性の切り替えができる「指向性スイッチ」を搭載。指向性スイッチを「切」の状態にすると左右のマイクが作動して広範囲から集音し、「入」にすると中央にある単一指向性マイクが作動し、マイクを向けた方向の声を集中的に録音する。

録音モードには、従来の「口述」・「会議」・「マニュアル」に加え、「高感度」・「音楽」の2モードを新たに搭載。「高感度モード」は、広い会場での音声録音など音源から距離が遠い場合の録音に適しており、「音楽モード」は楽器の音を忠実に録音するため生演奏などを違和感なく録音できるよう調整されているという。

また、録音機能には内蔵マイクの周波数特性を録音シーンに合わせて最適化する「Microphone Frequency Optimizer」を新開発。「口述」、「会議」、「高感度」モードでは、音声帯域に影響の無い低域を自然にカットして、“吹かれ”に強い周波数特性に、また「音楽」「マニュアル」モードでは、楽器の音を忠実に録音するために高低域をフラットに伸ばしバランスの良い周波数特性に自動で最適化する。

そのほか、録音スタート時の5秒前から録音を開始する「プリレコーディング機能」、エアコンやプロジェクターのファンノイズを低減する「ローカットフィルター」、過大な音の入力による歪みを防止する「デジタルリミッター」などの機能を搭載。また、野外での風切り音を低減するウィンドスクリーンや、設置面を少なくし振動ノイズを低減するためのスタンドが付属する。

高域・低域のノイズを低減し聞き取りやすく再生する「ノイズカット機能」や、1/4倍速〜3倍速まで36段階の速度で再生可能な「デジタルピッチコントロール」など、再生用の機能も各種装備。WMA（※著作権保護のないものに限る）の再生にも対応しており、音楽プレーヤーとしても使用可能だ。

録音音声の管理用ソフトとして、早聞き・遅聞き再生などを行う「Digital Voice Editor Ver.3.2」と、波形編集やフェードイン・アウトなどのエフェクト追加といった高度な加工が可能な「Sound Forge Audio Studio LE」が付属する。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング（株）
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886