40V型以上でも高い省エネ性能を実現
「省エネは付加価値ではなくAQUOSの基本性能へ」 − シャープが液晶AQUOS“Aシリーズ"の説明会を開催
シャープ(株)は3日、40V型以上の大画面サイズながら高い省エネ性能を実現した液晶テレビ“AQUOS Aシリーズ”のマスコミ向け製品説明会を開催した。
“Aシリーズ”は、解像度1,920×1,080のフルHD液晶テレビで52/46/40V型の3サイズを揃える(関連ニュース)。15,000対1のコントラストを実現し、明るいリビングの視聴時にも画面の映り込みが少ない「なめらか高画質」、動きの速い映像も的確に再現できる120Hz倍速表示を実現しつつ、AQUOSファミリンクにも対応するなど操作性に配慮している。これら基本性能を備えながら、ユーザーの環境に対する意識の高まりや節約を求める動向を受け、省エネを実現している。
32/26/20V型の“Dシリーズ”(今年2月発売)で省エネ性能を大幅に削減したAQUOS。“Aシリーズ”はDシリーズで培った省エネ技術を大型モデルにも踏襲し、年間消費電力は52V型が175Wh/年、46V型が145Wh/年、40V型が120Wh/年を実現。従来の大型モデル“Eシリーズ”(08年3月発売)は52V型が248Wh/年、46V型が194Wh/年、42V型が166Wh/年であり、約3割ほどの年間消費電力削減を達成している。
Dシリーズではバックライトの光の利用効率を高め、構成部品の見直しを図るなどして省エネを図っていたが(関連ニュース)、Aシリーズもバックライト技術はDシリーズと基本的に同じだという。同社AVシステム事業部 液晶デジタルシステム第1事業部 商品企画部 副参事 井手岡 完治氏によると「このバックライトシステムにさらに電源回路や光学シートなどコントロール制御技術の見直しを図ることで、総合的に省エネ性能を向上させた。蛍光管の数も若干削減している」という。
消費電力以外にも環境に配慮した部材の採用や、多様な節電機能を搭載したことでエコを推進。また初期のモデルから搭載してきた、バックライトの輝度を自動調整する「明るさセンサー」機能により、部屋の明るさや映像シーンに応じて消費電力が抑えられる。一定時間操作をしないと電源が自動で切れる機能や、テレビの音声のみを出力する機能なども搭載している。
「これまでエコモデルは小型サイズが主流だったが、今後大型サイズにも拡大し、AQUOSの省エネ性能を本格的に訴求していく。省エネを付加価値ではなくAQUOSの基本性能にしていきたい」と、省エネで業界を牽引する同社の意気込みを語った。
■ブラウン管テレビからの買い換え需要を刺激 − ボリュームゾーンは40V型
説明会では国内薄型テレビの市場動向についても説明が行われたが、同社の予測によると09年は出荷台数1,000万台を突破する見込み。そのうちブラウン管テレビからの買い換え、買い増し需要は3,000万台、2002年以前に薄型テレビを購入したユーザーの買い換え需要は160万台に達すると予測する。
特にブラウン管からの買い換えにおいて同社は40〜46V型の大型サイズの潜在需要に注目し、“Aシリーズ”では40/46/52V型のラインナップを揃えている。現行AQUOSシリーズのパネルサイズは46/42V型がラインナップしているが、“Aシリーズ”ではユーザーからの要望に応え40V型という新たなサイズを設定したという。
「ブラウン管テレビの視聴距離は画面高さの5〜7倍が目安とされているが、薄型テレビでは画面高さの3倍が最適な視聴距離。薄型テレビなら8畳の部屋でも52V型を視聴できる」(井手岡氏)とし、40V型以上の設置のしやすさを訴求した。
“Aシリーズ”は、解像度1,920×1,080のフルHD液晶テレビで52/46/40V型の3サイズを揃える(関連ニュース)。15,000対1のコントラストを実現し、明るいリビングの視聴時にも画面の映り込みが少ない「なめらか高画質」、動きの速い映像も的確に再現できる120Hz倍速表示を実現しつつ、AQUOSファミリンクにも対応するなど操作性に配慮している。これら基本性能を備えながら、ユーザーの環境に対する意識の高まりや節約を求める動向を受け、省エネを実現している。
32/26/20V型の“Dシリーズ”(今年2月発売)で省エネ性能を大幅に削減したAQUOS。“Aシリーズ”はDシリーズで培った省エネ技術を大型モデルにも踏襲し、年間消費電力は52V型が175Wh/年、46V型が145Wh/年、40V型が120Wh/年を実現。従来の大型モデル“Eシリーズ”(08年3月発売)は52V型が248Wh/年、46V型が194Wh/年、42V型が166Wh/年であり、約3割ほどの年間消費電力削減を達成している。
Dシリーズではバックライトの光の利用効率を高め、構成部品の見直しを図るなどして省エネを図っていたが(関連ニュース)、Aシリーズもバックライト技術はDシリーズと基本的に同じだという。同社AVシステム事業部 液晶デジタルシステム第1事業部 商品企画部 副参事 井手岡 完治氏によると「このバックライトシステムにさらに電源回路や光学シートなどコントロール制御技術の見直しを図ることで、総合的に省エネ性能を向上させた。蛍光管の数も若干削減している」という。
消費電力以外にも環境に配慮した部材の採用や、多様な節電機能を搭載したことでエコを推進。また初期のモデルから搭載してきた、バックライトの輝度を自動調整する「明るさセンサー」機能により、部屋の明るさや映像シーンに応じて消費電力が抑えられる。一定時間操作をしないと電源が自動で切れる機能や、テレビの音声のみを出力する機能なども搭載している。
「これまでエコモデルは小型サイズが主流だったが、今後大型サイズにも拡大し、AQUOSの省エネ性能を本格的に訴求していく。省エネを付加価値ではなくAQUOSの基本性能にしていきたい」と、省エネで業界を牽引する同社の意気込みを語った。
■ブラウン管テレビからの買い換え需要を刺激 − ボリュームゾーンは40V型
説明会では国内薄型テレビの市場動向についても説明が行われたが、同社の予測によると09年は出荷台数1,000万台を突破する見込み。そのうちブラウン管テレビからの買い換え、買い増し需要は3,000万台、2002年以前に薄型テレビを購入したユーザーの買い換え需要は160万台に達すると予測する。
特にブラウン管からの買い換えにおいて同社は40〜46V型の大型サイズの潜在需要に注目し、“Aシリーズ”では40/46/52V型のラインナップを揃えている。現行AQUOSシリーズのパネルサイズは46/42V型がラインナップしているが、“Aシリーズ”ではユーザーからの要望に応え40V型という新たなサイズを設定したという。
「ブラウン管テレビの視聴距離は画面高さの5〜7倍が目安とされているが、薄型テレビでは画面高さの3倍が最適な視聴距離。薄型テレビなら8畳の部屋でも52V型を視聴できる」(井手岡氏)とし、40V型以上の設置のしやすさを訴求した。