CEATEC JAPAN 2009レポート
世界初のエッジライトLED ローカルディミング技術、サンケン電気が開発
LEDバックライトを搭載した液晶テレビが続々と発表されているが、LEDバックライトを実装する方法は、大きく分けて2種類ある。
1つは、パネルの裏側にLEDを並べる方法。これまでの蛍光管をLEDに置きかえたものと考えればわかりやすい。もう1つはエッジライトで、画面の周辺にLED光源を配置し、導光板などで光を拡散させ、均一に光らせるというものだ。この方法には、テレビの奥行きを抑えられるというメリットがある。
エッジライト方式を採用した液晶テレビは、国内ではソニー“BRAVIA”ZX1/ZX5やパナソニック“VIERA"「TH-L17F1」などがある。昨年発売された“BRAVIA”ZX1では画面の4辺にLEDを配置していたが、今年のZX5では、発光効率を向上させたLEDを採用したことなどにより、下辺のみにLEDを配置することに成功している。
もう1つ、LEDバックライト採用の大きなメリットとして「ローカルディミング」が可能になることが挙げられる。ライトをいくつかのエリアに分け、それぞれの発光を独立して制御することで、画面内の黒い部分は発光せず、明るい部分は光らせるといった操作が可能になる。
このローカルディミングはこれまで、パネルの裏側にLEDを配置する、通常のLEDバックライトの実装方法でしか実現していなかったが、サンケン電気はCEATECの同社ブースで、エッジライトLEDでローカルディミングを実現した液晶テレビを参考出品していた。
サンケン電気の試作機では、画面の上下にそれぞれ64個ずつ、計128個のLEDマルチチップモジュールを配置。画面を縦2×横16の32エリアに分割し、それぞれの光量をコントロールできる。エリアの分割は、縦3×横16の48エリアにも対応可能という。同社ではエリアごとに発光制御することで、コントラスト向上と約50%の省エネを達成できると説明している。
同社ブースでは、映像が表示された試作機と、バックライトの点灯だけの試作機を並べ、その効果をデモ。映像の明暗に応じて、実際にバックライト光量がコントロールされていることが確認できた。
同社説明員は「本システムの特許は出願済で、サムスン電子などはエッジライトLEDを本命視していると聞いている。これから積極的にテレビメーカーに売り込んでいく」と本技術の実用化に期待を寄せていた。
1つは、パネルの裏側にLEDを並べる方法。これまでの蛍光管をLEDに置きかえたものと考えればわかりやすい。もう1つはエッジライトで、画面の周辺にLED光源を配置し、導光板などで光を拡散させ、均一に光らせるというものだ。この方法には、テレビの奥行きを抑えられるというメリットがある。
エッジライト方式を採用した液晶テレビは、国内ではソニー“BRAVIA”ZX1/ZX5やパナソニック“VIERA"「TH-L17F1」などがある。昨年発売された“BRAVIA”ZX1では画面の4辺にLEDを配置していたが、今年のZX5では、発光効率を向上させたLEDを採用したことなどにより、下辺のみにLEDを配置することに成功している。
もう1つ、LEDバックライト採用の大きなメリットとして「ローカルディミング」が可能になることが挙げられる。ライトをいくつかのエリアに分け、それぞれの発光を独立して制御することで、画面内の黒い部分は発光せず、明るい部分は光らせるといった操作が可能になる。
このローカルディミングはこれまで、パネルの裏側にLEDを配置する、通常のLEDバックライトの実装方法でしか実現していなかったが、サンケン電気はCEATECの同社ブースで、エッジライトLEDでローカルディミングを実現した液晶テレビを参考出品していた。
サンケン電気の試作機では、画面の上下にそれぞれ64個ずつ、計128個のLEDマルチチップモジュールを配置。画面を縦2×横16の32エリアに分割し、それぞれの光量をコントロールできる。エリアの分割は、縦3×横16の48エリアにも対応可能という。同社ではエリアごとに発光制御することで、コントラスト向上と約50%の省エネを達成できると説明している。
同社ブースでは、映像が表示された試作機と、バックライトの点灯だけの試作機を並べ、その効果をデモ。映像の明暗に応じて、実際にバックライト光量がコントロールされていることが確認できた。
同社説明員は「本システムの特許は出願済で、サムスン電子などはエッジライトLEDを本命視していると聞いている。これから積極的にテレビメーカーに売り込んでいく」と本技術の実用化に期待を寄せていた。