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秋のヘッドフォン祭2009レポート

ラディウス 新製品「W(ドブルベ)」/クリプシュ 「iGroove」/C.E.Cなども注目製品多数

公開日 2009/10/31 21:12 Phile-web
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(株)フジヤエービック主催のヘッドホンイベント「秋のヘッドフォン祭2009」。エトワールルームでは、ラディウスから振動板を2枚使用したカナル型イヤホン「W(ドブルベ)」が初披露されるなど、各社とも注目の展示を行っていた。

■ラディウス

ラディウスのブースでは、参考出品のカナル型イヤホン「W(ドブルベ)」の存在が正式発表よりも早く明らかに。もちろん今回が初披露ということで、ブースは試聴の順番待ちをする来場者で非常に混雑していた。

W(ドブルベ)

来場者からの注目も高い

同製品は、中低域と高域をそれぞれの2枚の振動板に振り分け、同軸上に配列させた「DDM(Dual Diaphragm Matrix)」方式を採用したダイナミック型のイヤホン。DDM方式の採用により、「ダイナミックな音の厚みとワイドレンジを精密に再生する」という。

振動板を2枚使用

ケースに収納したところ

1つのドライバーに15mm径と7mm径のふたつのダイアフラムを搭載。出力音圧レベルは105db/mwで、再生周波数帯域は10Hzから18kHz。11月末の発売を予定しており、価格は「1万円台半ばになるのではないか」(同社説明員)とのことだった。

■イーフロンティア

エトワールルームに入ってすぐの場所にブースを構えているのは、Klipsch(クリプシュ)製品を取り扱うイーフロンティア。同社のブースには、Phile-webでも特別レポートを行っている(関連記事)「Image S4」などのイヤホンがずらりと並ぶ。

Image S4

Klipschイヤホンが勢ぞろい

また、iPhone/iPodドックを備えたスピーカーシステム「iGroove SXT」を参考出展。「11月中の発売を予定している」(同社説明員)と、イヤホン以外のKlipsch製品を初めて同社が取り扱い始めることを明らかにした。

iGroove SXT

同製品は、数年前に日本でもヤマハが取り扱っていたものの後継機にあたるモデル。小型化などを始めとした改良が加えられているという。

3/4インチのトゥイーターと2.5インチのウーファーを搭載。もちろんユニットは同社の代名詞的な存在でもあるホーン型で、「MicroTractrix Horn」を搭載している。また、背面にはAUX入力に加えてSビデオ端子も備えている。

背面にSビデオ端子も装備

バスレフポートを設けた機体側面

クラスDのバイアンプ駆動で、再生周波数帯域は60Hzから20kHz。種類や世代の異なるiPod/iPhoneに対応するためのアタッチメントやリモコンなどが付属する。価格については「19,800円くらいの定価になるのではないか」(同社説明員)とのことだった。

■C.E.C

C.E.Cでは、「春のヘッドフォン祭2009」でも披露されていたフルバランス対応のヘッドホン「HP53FB」(関連ニュース)などを展示。

HP53FB

ブースには、4月に発売したヘッドホンアンプ「HD53N」(関連ニュース)も展示。上記「HP53FB」と組み合わせての試聴が行えるようになっている。

HD53N

また、「2009東京インターナショナルオーディオショウ」で99,750円(税込)という価格が明らかになった、上記両製品のセット販売についても改めて告知。フルバランスシステムの魅力を来場者にアピールしていた。

それぞれを単体で購入するよりも割安になるセット販売も行う

■メース/ハーマンインターナショナル

メースとハーマンインターナショナルの共同ブースでは、AKGの各種ヘッドホンや、iPodドックを装備したJBLのオーディオシステム「JBL SAS100」(関連ニュース)などを展示。

ブースの様子

JBL SAS100

AKG製品では、人気アニメ「けいおん!」のキャラクターが劇中で使用していたことでオーディオファン以外の間でも注目された「K701」を始めとしたヘッドホンがずらりと並ぶ。人気ブランドだけに、複数のモデルをここぞとばかりに熱心に聴き比べていく来場者が目立っていた。

K701

そのほかでは、ヘッドホンアンプ「Phonitor」など、メースが取り扱う独SPL社の製品も展示。また、JBL「SAS100」は音出しも行えるように準備もなされていた。

SPLブランドの各製品も展示

■セカンドスタッフ

セカンドスタッフは、オーディオ銘機賞2010も受賞したBLOSSOMブランドのバランス駆動対応ヘッドホンアンプ「BLO-0299」などを中心に展示。

BLO-0299

試聴用のヘッドホンには、ゼンハイザーの「HD650」などを用意。接続にはセカンドスタッフが「HD650」用に開発したバランスケーブル「BLO-650B」が使用されており、こちらの効果も試せるようになっている。

HD650

BLO-650B

そのほか、こちらもオーディオ銘機賞2010を受賞している「GCR-900」などのGOURD製品や、GRACEブランドのステレオモニターシステム「design m904」なども展示。こちらも来場者から高い注目を集めていた。

GCR-900

design m904

■東京サウンド

東京サウンドでは、11月10日に100台限定での発売を控える真空管ヘッドホンアンプ「ValveX/LB(Limited Black)」(関連ニュース)などを展示していた。

ValveX/LB

同製品は、レギュラーモデル「ValveX/SE」を特別仕様にチューンナップしたモデルで、ボディーカラーをブラックにしたほか、真空管やコンデンサーなどの各種パーツを変更するなどしている。

ValveX/SE

ブースには「ValveX/SE」も用意されており、両製品を聴き比べることができる。来場者の中には「ValveX/SE」の音を知るユーザーも多いようで、「“だいぶ違うね”と評価をして頂くケースが多い」(同社説明員)とのことだった。

■山陽化成

山陽化成は、「春のヘッドフォン祭2009」でも披露されていたバランス型ポータブルヘッドホンアンプ“bd impact”「BDI-DP1」(関連ニュース)などを展示。

BDI-DP1

その隣には、ポータブルのDCヘッドホンアンプも参考展示。こちらも「BDI-DP1」同様に駆動には単4形乾電池3本を使用。通常の使用方法なら1ヶ月ほどはバッテリーが持続するという点も特徴だという。

参考出展されていた新製品

同製品は量産化については未定だが、「受注生産なら対応できる段階にはある」(同社説明員)という。使用する部品もユーザーの好みに合わせることが可能なため価格は決まっていないが、「15万円くらいがベースライン」とのことで、納期は3週間から1ヶ月ほどだとの話を聞くことができた。

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