デジタルテレビとその周辺は、どう動く?
ホームシアター専門店「アバック」の長坂社長が語る「2010年 ホームシアター展望」
国内最大級のホームシアター事業を展開する専門店、アバックの長坂社長が語る。2011年7月の地デジ移行までいよいよスパートがかかる2010年、ますます騒がしくなるデジタルテレビとその周辺は、どう動く?
価格競争に加担せず、お客様目線でのサービスを実施
経済環境がよくない状況が続きましたが、イベントを開催すると昨今は多くのお客様がお見えになり、人数はむしろ増えているような状況です。ホームシアターに対するお客様の興味は、盛り上がって来ていると感じています。
インストールのご注文は、おかげさまでコンスタントにいただいています。一方物品販売は価格競争に陥りがちですが、無理に価格を下げてもお客様に本当の意味では喜んでいただけないと思っております。ホームシアターのように手取り足取りケアが必要な商品、特にAVアンプやプロジェクターは当社のようなきめ細かなアプローチがご支持をいただけると自負しています。
我々がお客様にご提案しているのは、「リシアター」です。リフォームのリをかけた再生という意味をもった言葉ですが、下取りアップを実施するということです。それによって古いものから新しい商品へ買い替えが促されることになります。お客様に対しては「赤特典」、「青特典」のサービスを設定して、それぞれの特典からメニューをダブルで選べるということを展開していますが、非常にご好評いただいています。
また、お客様に対して常にきちんとしたサービスをご提供するには販売員の力が重要と考えています。お客様と接するにあたって基本的な姿勢が身に付いているのはもちろんですが、基本的に皆AV機器が好きだというところは大きいと思います。もちろん私もしょっちゅう店に顔を出して、お客様目線で気がついたことを店長に指示してもいます。
またメーカーさんの勉強会はとても頻繁に行っています。不具合が出ることもあるHDMIまわりについては、特に徹底的に検証します。勉強会は、社員としては自己啓発という意識で自主的に参加している感じです。AV機器はいじらないとわかりません。お客様の目線で疑問にあたって解消して行くという姿勢が必要です。
触って気づいたことは、メーカーさんにもフィードバックします。新製品を開発する段階でもってきていただき、特に画質や音質などについては印象をどんどんぶつけていきますが、性能の向上に役立てていただいていると思います。お客様と日頃しっかりと向き合って、さまざまなことを受け止めていますから、そこは真剣に、自信を持ってお伝えしています。
プロジェクターとテレビの「2WAYシアター」を推進
来年以降の市況環境もまだ厳しいと予測できます。そんな中でも当社は、地に足をつけてじわじわと展開させていきたいと思っています。
不況になっても、お客様の指向に変化があるとは思っていません。AV機器は年々性能が上がる一方で価格がどんどん下がっていますが、当社で一番人気となっているのは低価格の入門クラスではなく、さらにその上のクラスなのです。AVアンプでもプロジェクターでも、この傾向が見受けられますね。
当社ではホームシアター構築の際あくまでもプロジェクターがメインですが、それを導入できないような条件下ではテレビシアターをお薦めします。特に50インチ以上のところをメインにしていきたいところです。
テレビシアターは今後ますます無視できない存在であり、当社でもさらに注力しなければと思っております。プロジェクターをメインに、テレビとの2WAYシアターを推進していきたいです。リビングシアターであれば、2WAYは必須だと思います。また専門店ならではのイニシアチブというところでは、カスタマイズリモコンも重要な商品であり、オリジナルのプログラムを組めるのが強みです。
さらに当社では、ホームシアター営業部で住宅業界との関係、特に建築士・設計士さんとの関係を強くしたいと思っております。オリジナルブランドもぜひやってみたいところです。
2010年はピュアオーディオにも注力していく
オーディオの展開は、今後拡大していきたいと考えています。まずは各店で展示の物量を増やそうと動いているところです。
当社の店舗は東京、神奈川にまとまっていますが、オーディオファンの方々が比較的よく足を運んでくださっています。そこで、基本的には全店に同じ商品を入れるのではなくこの店に行くとこれが聴けるといったような目玉をつくると同時に、全体に物量を増やそうと思っています。ブランドを偏らせることなく、まんべんなく広げていきたいと考えます。
手始めに横浜ANNEXで年明けにオーディオを強化します。横浜地区ではオーディオ専門店が減っており、お客様も困っておられます。商圏は静岡までとみて強化していきます。
当社としてエリアで売り上げを確保するためにも、新店を出さなければならないと思っております。地方のお客様に本格的な機材をいい環境でお見せできるようなお店が、だんだん少なくなって来ました。それができるのが当社の売りですから、ここはやらなければならないでしょう。
価格競争に加担せず、お客様目線でのサービスを実施
経済環境がよくない状況が続きましたが、イベントを開催すると昨今は多くのお客様がお見えになり、人数はむしろ増えているような状況です。ホームシアターに対するお客様の興味は、盛り上がって来ていると感じています。
インストールのご注文は、おかげさまでコンスタントにいただいています。一方物品販売は価格競争に陥りがちですが、無理に価格を下げてもお客様に本当の意味では喜んでいただけないと思っております。ホームシアターのように手取り足取りケアが必要な商品、特にAVアンプやプロジェクターは当社のようなきめ細かなアプローチがご支持をいただけると自負しています。
我々がお客様にご提案しているのは、「リシアター」です。リフォームのリをかけた再生という意味をもった言葉ですが、下取りアップを実施するということです。それによって古いものから新しい商品へ買い替えが促されることになります。お客様に対しては「赤特典」、「青特典」のサービスを設定して、それぞれの特典からメニューをダブルで選べるということを展開していますが、非常にご好評いただいています。
また、お客様に対して常にきちんとしたサービスをご提供するには販売員の力が重要と考えています。お客様と接するにあたって基本的な姿勢が身に付いているのはもちろんですが、基本的に皆AV機器が好きだというところは大きいと思います。もちろん私もしょっちゅう店に顔を出して、お客様目線で気がついたことを店長に指示してもいます。
またメーカーさんの勉強会はとても頻繁に行っています。不具合が出ることもあるHDMIまわりについては、特に徹底的に検証します。勉強会は、社員としては自己啓発という意識で自主的に参加している感じです。AV機器はいじらないとわかりません。お客様の目線で疑問にあたって解消して行くという姿勢が必要です。
触って気づいたことは、メーカーさんにもフィードバックします。新製品を開発する段階でもってきていただき、特に画質や音質などについては印象をどんどんぶつけていきますが、性能の向上に役立てていただいていると思います。お客様と日頃しっかりと向き合って、さまざまなことを受け止めていますから、そこは真剣に、自信を持ってお伝えしています。
プロジェクターとテレビの「2WAYシアター」を推進
来年以降の市況環境もまだ厳しいと予測できます。そんな中でも当社は、地に足をつけてじわじわと展開させていきたいと思っています。
不況になっても、お客様の指向に変化があるとは思っていません。AV機器は年々性能が上がる一方で価格がどんどん下がっていますが、当社で一番人気となっているのは低価格の入門クラスではなく、さらにその上のクラスなのです。AVアンプでもプロジェクターでも、この傾向が見受けられますね。
当社ではホームシアター構築の際あくまでもプロジェクターがメインですが、それを導入できないような条件下ではテレビシアターをお薦めします。特に50インチ以上のところをメインにしていきたいところです。
テレビシアターは今後ますます無視できない存在であり、当社でもさらに注力しなければと思っております。プロジェクターをメインに、テレビとの2WAYシアターを推進していきたいです。リビングシアターであれば、2WAYは必須だと思います。また専門店ならではのイニシアチブというところでは、カスタマイズリモコンも重要な商品であり、オリジナルのプログラムを組めるのが強みです。
さらに当社では、ホームシアター営業部で住宅業界との関係、特に建築士・設計士さんとの関係を強くしたいと思っております。オリジナルブランドもぜひやってみたいところです。
2010年はピュアオーディオにも注力していく
オーディオの展開は、今後拡大していきたいと考えています。まずは各店で展示の物量を増やそうと動いているところです。
当社の店舗は東京、神奈川にまとまっていますが、オーディオファンの方々が比較的よく足を運んでくださっています。そこで、基本的には全店に同じ商品を入れるのではなくこの店に行くとこれが聴けるといったような目玉をつくると同時に、全体に物量を増やそうと思っています。ブランドを偏らせることなく、まんべんなく広げていきたいと考えます。
手始めに横浜ANNEXで年明けにオーディオを強化します。横浜地区ではオーディオ専門店が減っており、お客様も困っておられます。商圏は静岡までとみて強化していきます。
当社としてエリアで売り上げを確保するためにも、新店を出さなければならないと思っております。地方のお客様に本格的な機材をいい環境でお見せできるようなお店が、だんだん少なくなって来ました。それができるのが当社の売りですから、ここはやらなければならないでしょう。