安定した経営基盤の確立を目指す
日立、2012年までの中期経営計画を発表 − 社会イノベーション事業の強化を宣言
(株)日立製作所は、2012年度を最終年と定めた「2012中期経営計画」を策定し、その内容を発表した。社会イノベーション事業による成長と、安定的な経営基盤の確立が目標として掲げられている。
5月半ばに発表された同社の09年度の決算内容では、売上高が8兆9,685億円、営業利益が2,021億円、純損益は前期から6,803億円改善が図られたものの、1,069億円の損失であったことなどが明らかにされた。12年度の目標には、売上高で10兆5,000億円、営業利益で5%超という数値が掲げられるとともに、純利益については2,000億円台の安定的な確保を目指すとした。
経営戦略の核のひとつに掲げられた「社会イノベーション事業」については、2010年から2012年度に1兆円の集中投資を行い、研究開発費6,000億円を投じていく方針が示された。またコスト削減策を徹底し、営業外損益等の改善を図ることで経営基盤を強化し、収益の安定性化を実現していく。
課題事業の収益安定化に向けた改善状況については、薄型テレビはパネルの製造、テレビの海外自社生産を終了し、OEMや生産委託の活用が順調に進んでいるという。ハードディスクドライブの事業については、2年連続の黒字となり、10年1〜3月期には過去最高益を実現。今後SSDや外付けHDDなど新市場の追求を進めていく。
5月半ばに発表された同社の09年度の決算内容では、売上高が8兆9,685億円、営業利益が2,021億円、純損益は前期から6,803億円改善が図られたものの、1,069億円の損失であったことなどが明らかにされた。12年度の目標には、売上高で10兆5,000億円、営業利益で5%超という数値が掲げられるとともに、純利益については2,000億円台の安定的な確保を目指すとした。
経営戦略の核のひとつに掲げられた「社会イノベーション事業」については、2010年から2012年度に1兆円の集中投資を行い、研究開発費6,000億円を投じていく方針が示された。またコスト削減策を徹底し、営業外損益等の改善を図ることで経営基盤を強化し、収益の安定性化を実現していく。
課題事業の収益安定化に向けた改善状況については、薄型テレビはパネルの製造、テレビの海外自社生産を終了し、OEMや生産委託の活用が順調に進んでいるという。ハードディスクドライブの事業については、2年連続の黒字となり、10年1〜3月期には過去最高益を実現。今後SSDや外付けHDDなど新市場の追求を進めていく。