裸眼3Dの近日発表にも言及
「CELLパワーで他社と異なる3D画質を実現」 − 東芝REGZA発表会レポート
既報の通り、東芝は液晶テレビ“REGZA”とBDレコーダー“REGZAブルーレイ”新製品を一斉に発表した。本項では、発表会で明らかにされた同社の映像事業戦略についてくわしくお伝えしていく。
はじめに登壇したのは、同社の映像機器事業を率いる、(株)東芝 執行役上席常務 ビジュアルプロダクツ社 社長の大角正明氏だ。
■グローバルでは新興国市場に注力、国内は高機能モデルが重要
大角氏は、グローバルと国内それぞれの映像事業戦略を説明。グローバルについては「2010年度の需要が1億7,000万台を超えるのは確実な情勢。この中で1,500万台を着実に超えることを目標にしている」と改めて説明。
その上で、今後は市場の成長が著しいBRICsやASEANなど新興国での売上比率を伸ばすことが不可欠と指摘。「現在10%の新興国比率を2011年度には30%以上に高める」と目標を掲げ、テレビとPCで2010年度に約40モデルを投入するほか、販売拠点の拡充、地域パートナーとの連携やODMの活用などを図っていくと説明した。
国内においては、2010年度は1,700万台以上の市場規模になるとし、特に12月はエコポイントが終了間際ということもあり、340万台の販売が見込めるとした。
大角氏は「このように今年は大きな伸びが期待できるが、お客様のニーズを探ると、録画対応やBD内蔵など、高機能モデルへの期待が高く、70%以上にも及ぶ」と指摘。こういった需要に応えるべく、今回の製品開発を行ったと説明した。
■「3Dでも他社製品と大きく異なる立体感と質感を達成」
大角氏は今回発表したCELLレグザについて「昨年10月のCEATECでCELL REGZA 第1弾を発表したが、そのときの約束通り第2弾を本日発表できた。映像を見る楽しさ、喜びを3Dに乗せた製品だ」とアピール。
今回はX1の後継機であるX2のほかに、より低価格なXE2がラインナップされたが、これについて大角氏は「CELL REGZA SLIMという位置づけで、55V型だけでなく46V型も用意した。より多くのお客様に『CELL+3D』をお使い頂きたいという我々の願いを表現した」と述べた。
X2/XE2は、CELLの処理パワーを用いた3Dの高画質化技術が盛り込まれている。「業界初の3D超解像技術、高画質2D-3D変換技術、業界トップクラスの高輝度3D映像を実現した。3D映像でも、他社製品と大きく異なる立体感と質感を達成した」と胸を張った。
また今回発表されたCELLレグザはトップエンドにあたる製品だが、「ここで培った技術をグローバルで展開したり、さらに下の価格帯にも落とし込むなど、CELLレグザのDNAを拡大していきたい」と意気込みを示した。
さらにCELL非搭載のREGZAについても、ZG1シリーズは「価格的にもかなり頑張れる製品」と紹介。またF1シリーズについては、ヤコブ・イェンセン氏とコラボレーションしたデザインのほか、エコロジーにも配慮した「エコロジカルスタイリッシュ3Dレグザ」とコンセプトを紹介。「3Dモデルで業界トップクラスの環境性能、業界最軽量の重さ、業界トップクラスの梱包箱スリム化を実現した」と述べた。
■CELLレグザの3D超解像にスカパー!がエール
さらに大角氏は、「3Dはまだコンテンツが少ないが、放送についてはサイドバイサイドで行われている。これを最も美しく、忠実に見せることができるのは東芝の3Dだと思っている」とし、CELLレグザが実現した、サイドバイサイド放送を超解像技術で高精細な3D映像に変換する技術を訴求した。
スカパー!からは、スカパーJSAT(株)取締役 執行役員専務 マーケティング本部長の出水啓一郎氏が登壇し、3D専門チャンネル「スカチャン3D 169」を立ち上げ、ワールドカップを皮切りに、様々なカテゴリーの3Dコンテンツを放映していることを紹介。
また出水氏は今後も「年末に向けて続々とコンテンツを用意していきたい」とし、8月には吉田秀彦氏の引退試合を3Dで放映すること、10月には3つの音楽フェスを紹介する「飛び出せ3Dフェス2010」を放映することを紹介。「CELLレグザならサイドバイサイドでも綺麗に表示できるということで期待している」とエールを送った。
■宣伝キャラクターは引き続き福山雅治氏
REGZAの新モデルの宣伝キャラクターに、福山雅治氏が継続して起用されることも発表された。
福山氏はビデオレターでメッセージを寄せ、「自宅でもCELLレグザを使っているが、まさにモンスターマシンという印象。最近忙しくて時間が無いせいもあって、最初のうちはテレビと格闘する日が続いたが、慣れたら機能をフル活用できるようになった。使えば使うほどに新しい技術、新しいテレビという実感が強まっている」とコメント。
さらに福山氏は、「CELLレグザには超解像技術が搭載されているが、エンターテイメントを生業とする人間にとっては喜ばしいことであると同時に、曖昧なところでとどめられていた映像がシャープになるので、厳しさを求められる」と指摘。「CELLレグザによってアーティストしても求められるハードルが上がったと考えている」と気を引き締めていた。
■CELLの処理能力で3Dの「融像」効果が向上
なお今回の“CELLレグザ”には、独自開発の2D-3D変換技術や3D超解像技術が盛り込まれているが、これについては(株)東芝 執行役常務待遇 研究開発センター 主席技監の神竹孝至氏が説明。詳細は別項で紹介するが、2D-3D変換については「動き検出に基づく奥行き復元技術」「顔認識技術」「構図識別技術」の3つを組み合わせていることを紹介。
また神竹氏は3D超解像技術について、サイドバイサイドで放送されている3D放送に、再構成型の超解像技術を適用することで、立体映像を知覚する「融像」効果が増すと説明した。
一通りプレゼンが終わったあと、再び登壇した大角氏は、「半導体プラスソフトウェア技術はレグザエンジン。常に業界をリードする高画質、高機能を実現する」とし、「最大需要が見込まれる年末国内市場で、映像商品のトップブランドを目指していく」と力強く宣言した。
以下、本発表会で行われた主な質疑応答を以下に紹介する。
Q:世界シェアの目標と時期を教えて欲しい。
A:以前からグローバルシェア10%という目標を掲げているが、2011年度には10%を間違いなく超えたい。
Q:CELLレグザのグローバル展開について詳しく教えて欲しい。
A:欧米では2010年度にCELLレグザを展開したい。全く同じ機能かというと需要も異なるので違うが、それを踏まえて最終の詰めをしている段階だ。
Q:テレビ事業については黒字事業が定着していると認識している。サムスンなどは垂直統合でやっているが、水平分業を徹底している東芝として、今後どうやって収益の最大化を図っていくか。
A:黒字基調を継続していることは変わっていない。ODMによるコスト低減などを図ってきたが、今後、収益を安定化する最大のポイントは新興国。ここでどうやって販売数量と収入を得るかが課題だ。リソースを日米欧から新興国に移すことも含めてやっていきたい。これが利益創出の最大のポイントになるのかな、と考えている。
Q:3Dメガネについてどういう工夫をしたか。
A:ファッション性などは工夫しているが、ほかに他社と比べて特筆すべき点はない。
Q:メガネ無しの3Dを前から開発していると聞いているが。
A:裸眼の3Dについてはもう間もなく発表できると思うが、実用化を目指して頑張っている。
Q:先ほどから年末商戦が重要という考えを強調しているが、3Dが夏の商戦に間に合わなかったのは出遅れたのか、それも3Dは年末商戦が本番だから問題ないという考えなのか。
A:出遅れという意味では、ある意味で出遅れた。ただし他社さんの販売状況を見る限りでは出遅れではないとも言える。CELLで3Dを実現したかったので手間がかかってしまった。
3Dコンテンツが本格的に揃ってくるのが年末商戦。モデルも一気に投入し、上は55V型から下は42V型まで用意する。幅広いお客様におすすめしていきたい。
Q:3Dテレビはもともと付加価値が高く、価格競争から抜け出すものとして期待されていたと思うが、現状ですでに値下がりし、価格競争が始まっている。3Dは今後も特別な商品としてやっていくのか、あるいは価格競争は覚悟の上なのか。
A:大型モデルについては、今後ほとんどが3D化していくのだろうと考えている。32V型や26V型などでも3Dが絶対必要かというと、これはお客様に強制するわけにもいかない。大型は3Dで、それ以下は通常の2Dの商品と、大きく二つに分かれていくだろうと考えている。いずれにしても他社との差異化、差別化が重要。他社と異なる技術レベルで、ある程度の売価維持をしていきたい。
Q:3Dテレビの売上構成比率の目標を教えて欲しい。
A:年末商戦は、46V型以上の5割以上を3Dにしたい。
Q:需要の旧変動にどう対応するか。
A:エコ特需の後に急速にダウンするだろうが、地アナ停波を控えているので、年度内は高付加価値モデルはかなり出るだろう。停波後は2台目需要を狙っていきたい。現在、地デジ化が8割を超えているのはリビングにあるメインテレビ。寝室や子供部屋などのテレビのデジタル化は2〜3割程度と言われている。これをどうやってデジタル化するかを考えていきたい。
Q:半導体戦略について教えて欲しい。今回搭載されたCELLのチップ自体は新しいものではないようだが、新しいものを作る時期や、ソフトウェアの開発投資などの見通しを教えて欲しい。
A:CELLレグザのチップは従来と同じ。レコーダーは新しいチップだが、社内で開発したチップではない。
いつ頃新しいチップが必要になるかということだが、いまの機能なら現状のチップで大丈夫だが、今後ネット機能、DLNAなどの機能アップなどが必要になれば、当然チップ性能、CPU性能を上げて行かざるを得ない。またソフトの開発コストも膨大になるので、どの時期に必要になるかを考えてやっていきたい。ただし日本向けは別にして、海外向けのものは近々にやらなければならないと考えている。
裸眼ディスプレイとの組み合わせも含めて、時期などはまだ申し上げづらい。
はじめに登壇したのは、同社の映像機器事業を率いる、(株)東芝 執行役上席常務 ビジュアルプロダクツ社 社長の大角正明氏だ。
■グローバルでは新興国市場に注力、国内は高機能モデルが重要
大角氏は、グローバルと国内それぞれの映像事業戦略を説明。グローバルについては「2010年度の需要が1億7,000万台を超えるのは確実な情勢。この中で1,500万台を着実に超えることを目標にしている」と改めて説明。
その上で、今後は市場の成長が著しいBRICsやASEANなど新興国での売上比率を伸ばすことが不可欠と指摘。「現在10%の新興国比率を2011年度には30%以上に高める」と目標を掲げ、テレビとPCで2010年度に約40モデルを投入するほか、販売拠点の拡充、地域パートナーとの連携やODMの活用などを図っていくと説明した。
国内においては、2010年度は1,700万台以上の市場規模になるとし、特に12月はエコポイントが終了間際ということもあり、340万台の販売が見込めるとした。
大角氏は「このように今年は大きな伸びが期待できるが、お客様のニーズを探ると、録画対応やBD内蔵など、高機能モデルへの期待が高く、70%以上にも及ぶ」と指摘。こういった需要に応えるべく、今回の製品開発を行ったと説明した。
■「3Dでも他社製品と大きく異なる立体感と質感を達成」
大角氏は今回発表したCELLレグザについて「昨年10月のCEATECでCELL REGZA 第1弾を発表したが、そのときの約束通り第2弾を本日発表できた。映像を見る楽しさ、喜びを3Dに乗せた製品だ」とアピール。
今回はX1の後継機であるX2のほかに、より低価格なXE2がラインナップされたが、これについて大角氏は「CELL REGZA SLIMという位置づけで、55V型だけでなく46V型も用意した。より多くのお客様に『CELL+3D』をお使い頂きたいという我々の願いを表現した」と述べた。
X2/XE2は、CELLの処理パワーを用いた3Dの高画質化技術が盛り込まれている。「業界初の3D超解像技術、高画質2D-3D変換技術、業界トップクラスの高輝度3D映像を実現した。3D映像でも、他社製品と大きく異なる立体感と質感を達成した」と胸を張った。
また今回発表されたCELLレグザはトップエンドにあたる製品だが、「ここで培った技術をグローバルで展開したり、さらに下の価格帯にも落とし込むなど、CELLレグザのDNAを拡大していきたい」と意気込みを示した。
さらにCELL非搭載のREGZAについても、ZG1シリーズは「価格的にもかなり頑張れる製品」と紹介。またF1シリーズについては、ヤコブ・イェンセン氏とコラボレーションしたデザインのほか、エコロジーにも配慮した「エコロジカルスタイリッシュ3Dレグザ」とコンセプトを紹介。「3Dモデルで業界トップクラスの環境性能、業界最軽量の重さ、業界トップクラスの梱包箱スリム化を実現した」と述べた。
■CELLレグザの3D超解像にスカパー!がエール
さらに大角氏は、「3Dはまだコンテンツが少ないが、放送についてはサイドバイサイドで行われている。これを最も美しく、忠実に見せることができるのは東芝の3Dだと思っている」とし、CELLレグザが実現した、サイドバイサイド放送を超解像技術で高精細な3D映像に変換する技術を訴求した。
スカパー!からは、スカパーJSAT(株)取締役 執行役員専務 マーケティング本部長の出水啓一郎氏が登壇し、3D専門チャンネル「スカチャン3D 169」を立ち上げ、ワールドカップを皮切りに、様々なカテゴリーの3Dコンテンツを放映していることを紹介。
また出水氏は今後も「年末に向けて続々とコンテンツを用意していきたい」とし、8月には吉田秀彦氏の引退試合を3Dで放映すること、10月には3つの音楽フェスを紹介する「飛び出せ3Dフェス2010」を放映することを紹介。「CELLレグザならサイドバイサイドでも綺麗に表示できるということで期待している」とエールを送った。
■宣伝キャラクターは引き続き福山雅治氏
REGZAの新モデルの宣伝キャラクターに、福山雅治氏が継続して起用されることも発表された。
福山氏はビデオレターでメッセージを寄せ、「自宅でもCELLレグザを使っているが、まさにモンスターマシンという印象。最近忙しくて時間が無いせいもあって、最初のうちはテレビと格闘する日が続いたが、慣れたら機能をフル活用できるようになった。使えば使うほどに新しい技術、新しいテレビという実感が強まっている」とコメント。
さらに福山氏は、「CELLレグザには超解像技術が搭載されているが、エンターテイメントを生業とする人間にとっては喜ばしいことであると同時に、曖昧なところでとどめられていた映像がシャープになるので、厳しさを求められる」と指摘。「CELLレグザによってアーティストしても求められるハードルが上がったと考えている」と気を引き締めていた。
■CELLの処理能力で3Dの「融像」効果が向上
なお今回の“CELLレグザ”には、独自開発の2D-3D変換技術や3D超解像技術が盛り込まれているが、これについては(株)東芝 執行役常務待遇 研究開発センター 主席技監の神竹孝至氏が説明。詳細は別項で紹介するが、2D-3D変換については「動き検出に基づく奥行き復元技術」「顔認識技術」「構図識別技術」の3つを組み合わせていることを紹介。
また神竹氏は3D超解像技術について、サイドバイサイドで放送されている3D放送に、再構成型の超解像技術を適用することで、立体映像を知覚する「融像」効果が増すと説明した。
一通りプレゼンが終わったあと、再び登壇した大角氏は、「半導体プラスソフトウェア技術はレグザエンジン。常に業界をリードする高画質、高機能を実現する」とし、「最大需要が見込まれる年末国内市場で、映像商品のトップブランドを目指していく」と力強く宣言した。
以下、本発表会で行われた主な質疑応答を以下に紹介する。
Q:世界シェアの目標と時期を教えて欲しい。
A:以前からグローバルシェア10%という目標を掲げているが、2011年度には10%を間違いなく超えたい。
Q:CELLレグザのグローバル展開について詳しく教えて欲しい。
A:欧米では2010年度にCELLレグザを展開したい。全く同じ機能かというと需要も異なるので違うが、それを踏まえて最終の詰めをしている段階だ。
Q:テレビ事業については黒字事業が定着していると認識している。サムスンなどは垂直統合でやっているが、水平分業を徹底している東芝として、今後どうやって収益の最大化を図っていくか。
A:黒字基調を継続していることは変わっていない。ODMによるコスト低減などを図ってきたが、今後、収益を安定化する最大のポイントは新興国。ここでどうやって販売数量と収入を得るかが課題だ。リソースを日米欧から新興国に移すことも含めてやっていきたい。これが利益創出の最大のポイントになるのかな、と考えている。
Q:3Dメガネについてどういう工夫をしたか。
A:ファッション性などは工夫しているが、ほかに他社と比べて特筆すべき点はない。
Q:メガネ無しの3Dを前から開発していると聞いているが。
A:裸眼の3Dについてはもう間もなく発表できると思うが、実用化を目指して頑張っている。
Q:先ほどから年末商戦が重要という考えを強調しているが、3Dが夏の商戦に間に合わなかったのは出遅れたのか、それも3Dは年末商戦が本番だから問題ないという考えなのか。
A:出遅れという意味では、ある意味で出遅れた。ただし他社さんの販売状況を見る限りでは出遅れではないとも言える。CELLで3Dを実現したかったので手間がかかってしまった。
3Dコンテンツが本格的に揃ってくるのが年末商戦。モデルも一気に投入し、上は55V型から下は42V型まで用意する。幅広いお客様におすすめしていきたい。
Q:3Dテレビはもともと付加価値が高く、価格競争から抜け出すものとして期待されていたと思うが、現状ですでに値下がりし、価格競争が始まっている。3Dは今後も特別な商品としてやっていくのか、あるいは価格競争は覚悟の上なのか。
A:大型モデルについては、今後ほとんどが3D化していくのだろうと考えている。32V型や26V型などでも3Dが絶対必要かというと、これはお客様に強制するわけにもいかない。大型は3Dで、それ以下は通常の2Dの商品と、大きく二つに分かれていくだろうと考えている。いずれにしても他社との差異化、差別化が重要。他社と異なる技術レベルで、ある程度の売価維持をしていきたい。
Q:3Dテレビの売上構成比率の目標を教えて欲しい。
A:年末商戦は、46V型以上の5割以上を3Dにしたい。
Q:需要の旧変動にどう対応するか。
A:エコ特需の後に急速にダウンするだろうが、地アナ停波を控えているので、年度内は高付加価値モデルはかなり出るだろう。停波後は2台目需要を狙っていきたい。現在、地デジ化が8割を超えているのはリビングにあるメインテレビ。寝室や子供部屋などのテレビのデジタル化は2〜3割程度と言われている。これをどうやってデジタル化するかを考えていきたい。
Q:半導体戦略について教えて欲しい。今回搭載されたCELLのチップ自体は新しいものではないようだが、新しいものを作る時期や、ソフトウェアの開発投資などの見通しを教えて欲しい。
A:CELLレグザのチップは従来と同じ。レコーダーは新しいチップだが、社内で開発したチップではない。
いつ頃新しいチップが必要になるかということだが、いまの機能なら現状のチップで大丈夫だが、今後ネット機能、DLNAなどの機能アップなどが必要になれば、当然チップ性能、CPU性能を上げて行かざるを得ない。またソフトの開発コストも膨大になるので、どの時期に必要になるかを考えてやっていきたい。ただし日本向けは別にして、海外向けのものは近々にやらなければならないと考えている。
裸眼ディスプレイとの組み合わせも含めて、時期などはまだ申し上げづらい。