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リニアPCMレコーダーやモニタースピーカーの新製品も登場

【Inter BEE】ティアック/オーディオテクニカ/ゼンハイザーなどプロオーディオ関連ブースをレポート

公開日 2011/11/16 19:32 ファイル・ウェブ編集部
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国際放送機器展「Inter BEE 2011」が11月16日から18日まで幕張メッセで開催されている。本項では、プロオーディオ部門に出展していた各メーカーのブースの展示内容を紹介する。

Inter BEEの会場は、大きく分けて「ホール5〜8」が映像・照明機器関連、「ホール4」がプロフェッショナルオーディオ機器関連の展示になっている。昨年まで「ホール4」にはコンシューマー用としても使えるモニターヘッドホンやスピーカーが多く出展されていたが、今年はその数が減り、各社ともによりプロフェッショナル志向な製品を中心に展示を行っていた印象だ。

ティアックは15日に発表されたTASCAMの96/24対応リニアPCMレコーダー「DR-100MKII」(関連ニュース)を展示した。本機は96/48/44.1kHz、24bit/16bitのリニアPCM(WAV)のほか、MP3形式での長時間録音も行える。本機では新たにロック付きのXLR端子を採用するなど、前機種DR-100を使ったプロフェッショナルユーザーの声に応え、プロの現場でのハンドリングや信頼性を高めている点がポイント。高音質アナログ回路を搭載するなどして、基本的な録音性能も高められている。


TASCAMのリニアPCMレコーダー「DR-100MKII」

beyerdynamicのプロフェッショナル用ヘッドホンの展示
このほかに同社のブースではベイヤーダイナミックの「DT 1350」など、プロフェッショナル用を中心としたヘッドホン製品を試聴することができる。


ゼンハイザージャパンのブースでは、マイクロフォンの新製品にスポットが当てられている。ピュアコンデンサーマイク「MK4」は、1インチの大型ダイアフラムや独自回路を搭載し、ギターアンプやドラムのキックの集音にも使えるよう耐音圧性能が高められたオールマイティ性が特徴。今年の4月から販売が開始されており、価格はオープン。ブースには特設スタジオが設けられており、ミュージシャンのつのだ☆ひろさんをはじめとしたゲストを招待。MK4で収録したボーカルや楽器の音を、モニターヘッドホン「HD 25-1 II」で試聴できるコーナーが人気を集めている。

ゼンハイザーブースのステージ

マイクロフォンの新製品「MK4」をハイライト


モニターヘッドホン「HD 25-1 II」

つのだ☆ひろさんのボーカルをMK4で収録した音声が聴ける
本機の他にもガンタイプのコンデンサー型マイク「MKH 8070/8060」などを展示。優れた指向性とリーバーピックアップパターンにより、離れた場所の音声が自然な音で収音可能になっている。また音源にあたるマイクポジションだけでなく、軸を外れたポジションでもナチュラルなサウンドが集音できる。本体の軽量設計も図られた。

ガンマイク「MKH 8070/8060」

カスタムメイドのハンドマイク


オーディオテクニカは、同社の創立50周年を記念してつくられたヘッドホン「ATH-W3000ANV」、DJ用ヘッドホン「ATH-PRO700MK2ANV」、イヤホン「ATH-CKW1000ANV」、マイクロフォン「AT4050URUSHI」などアニバーサリーモデルをショーケース展示している。残念ながらヘッドホンの試聴を行うためのスペースは用意されていなかった。マイクロフォンについては「AT-PV1000」「ATM98」などハンドヘルドタイプの新製品も注目を集めていた。

オーディオテクニカはアニバーサリーモデルを展示

写真中央が「AT4050URUSHI」


アーティストモデルのハンドマイク

ローランドのブースでは12月に発売される予定の、オーディオデータをPCの画面に視覚的に表示し、編集できるソフト「R-MIX」(関連ニュース)が注目されている。本製品ではオーディオ信号を音の高さや定位、音量に分解してアプリケーションのGUI上にグラフィカルな表示が行える点が特徴だ。再生スピードや音の高低も独立して調整できる。同社ではこれらの機能を活用し、ボーカル部分を消去してカラオケ用の音声を作成したり、練習したいパート部分だけを抽出・再生して耳コピーなどに使う用途を提案している。

「R-MIX」の展示

このほか、最大6チャンネルの同時録音が行える96/24対応リニアPCMレコーダー「R-26」も同社の話題の製品だ。

リニアPCMレコーダー「R-26」

SDカードスロットを側面に配置


XLR端子も設けた

SHUREジャパンのブースには、コンシューマー用のヘッドホン&イヤホンが数多く展示されている。モニターヘッドホン「SRH940/840/440」、プロDJ用ヘッドホン「SRH750DJ/550DJ」のほか、イヤホン「SE535 Special Edition」などのサウンドを試聴することができる。

「SRH940」などヘッドホンの展示

DJ用ヘッドホンの展示


SHUREモニターイヤホンの展示

SE535 Special Edition

フックアップのブースにはAntelope AudioのDAコンバーター内蔵ヘッドホンアンプ「ZODIAC GOLD」、マスタークロック・ジェネレーター「ISOCHRONE OCX」「ISOCHRONE 10M」などが出展されていた。

Antelope Audio「ZODIAC GOLD」と「VOLTIKUS」

マスタークロック・ジェネレーター「ISOCHRONE 10M」


シンタックスジャパンはRMEのUSBオーディオインターフェース「Babyface」に、11月末から加わる3色のカラーバリエーションモデルを披露している。これまでBabyfaceのカラバリはメタリック・シルバーのみだったが、新たにメタリック・ブルー、パステル・ピンク、スノー・ホワイトの各色が加わる。ピンクとホワイトは数量限定で販売される。

RME「Babyface」のニューカラーも登場


ジェネレックからは、同ブランドの人気モデル「1038B」の流れを組む3Wayアクティブモニタースピーカー「1038CF」に最新のDSPサーキットを搭載したDSPモニタースピーカー「1238CF」を出展。本機は国内の放送機器展示会に出展される機会は今回が初めてということもあり、多くの来場者がそのサウンドを聴くために足を止めていた。本機は独自の制御ソフト「GLM(Genelec Loudspeaker Manager)」に対応するため、同じ制御ネットワーク内の8200/7200シリーズの製品と組み合わせることもできる。

DSPモニタースピーカー「1238CF」

8260Aなど、モニタースピーカーとの比較試聴も行える

このほかにも8000/6010A/5040Aシリーズに採用された2011年の新色“Mistic Black”のカラバリモデルも展示。これにより同シリーズはマットブラック/ホワイト/ポリッシュを加えた4色展開になった。

“Mistic Black”のカラバリモデルの展示

6010Aによるサラウンド試聴ブースも用意


8020Bのカットモデル

エレクトリは同社が取り扱うKRKブランドのモニタースピーカー新製品「RP10-3」を展示している。本機は3Way構成のアクティブスピーカーで、12月の発売を予定している。価格はペアで11万円前後になる見込みだという。モニターヘッドホンKNSシリーズも注目を集めていた。

KRKのモニタースピーカー「RP10-3」

KRKのモニターヘッドホンKNSシリーズも展示

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