ワイヤレストランスミッターも強化
【情報追加】エプソン、“より明るい3D映像”を実現した“ドリーミオ”TW8100/TW6100シリーズ
エプソンは、光学系の最適化により、さらに明るい3D映像の再現を可能にした液晶プロジェクター“ドリーミオ”2シリーズ4製品を発売する。
ラインナップは、ハイエンドのTW8100シリーズ、ミドルクラスのTW6100シリーズの計4機種で、全モデルが3D対応を実現している。60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」規格に対応するワイヤレスモデルを、TW8100/TW6100シリーズそれぞれ1機種ずつラインナップしている。
TW8100シリーズ 10月17日発売
・EH-TW8100W(WirelessHD)/¥OPEN(予想実売価格32万円台後半)
・EH-TW8100/¥OPEN(予想実売価格29万円台後半)
TW6100シリーズ 11月30日発売
・EH-TW6100W(WirelessHD)/¥OPEN(予想実売価格22万円台後半)
・EH-TW6100/¥OPEN(予想実売価格19万円台後半)
TW8100はTW8000シリーズの後継モデル、TW6100はTW6000シリーズの後継モデルにそれぞれ位置づけられる(関連ニュース)。ともに480Hz駆動対応の液晶パネルを搭載し、TW8000/TW6000シリーズが採用したパネル駆動技術「Bright 3D Drive」と同等の技術により、クロストークを抑えた明るい3D映像を再現する。
本体色は全モデルともホワイト。
TW8100シリーズの特徴
TW8100シリーズには1本のアクティブシャッター方式の3Dメガネが付属する。シリーズ共通の基本スペックは、2,400ルーメンの明るさを備え、光学系を最適化したことで、コントラスト比がTW8000の20万対1からTW8100では32万対1に向上している。
3D再生時の明るさについては、480Hz駆動に合わせて光学エンジンを最適化したことで、TW8000と比べ体感値で約10%向上させたという。
3D再生に新しい調整機能も追加した。TW8000ではオートアイリスが2D再生時のみ有効だったが、TW8100では3D再生時にも効果を発揮する。3D表示時の深度調整も「-10〜10」の間でカスタマイズできる。また60インチから300インチの間で、ユーザーが使用するスクリーンサイズに合わせて3D効果を最適化できる設定メニューも設けられている。
なお2D/3D変換、超解像技術はTW8000シリーズを踏襲している。
ほかにも倍速フレーム補間技術により、高解像な3D映像の再現を可能にした。レンズは光学2.1倍ズーム対応で、上下96%/左右47%の範囲をカバーするレンズシフトや、±30度のタテ台形補正機能も利用できる。ヨコ台形補正は非搭載。フォーカスはマニュアル操作。レンズカバーは本体の電源ON/OFFに連動したオートシャッターを搭載。
筐体デザインはTW8000とほぼ同じ。ワイヤレスモデルは本体を天吊り設置した際など、背面端子部を保護するのにも便利なインターフェースカバーが付けられるようになった。
なお、ワイヤレスモデルのTW8100W、TW6100WにはHDMI 5入力/1出力を搭載する新しいWirelessHDトランスミッターが付属する。トランスミッターについては、のちほどくわしく説明していく。
TW6100シリーズの特徴
TW6000シリーズには1本のアクティブシャッター3Dメガネが付属する。シリーズ共通の基本スペックは、明るさがTW6000の2,200ルーメンから2,300ルーメンに向上した。またTW8100シリーズが採用する2D/3D変換機能、超解像技術が本シリーズにも搭載された。
3D再生時の明るさについては、480Hz駆動に合わせて光学エンジンを最適化したことで、TW6000シリーズと比較して体感値で約10%向上させた。
3D再生の調整機能については、「-10〜10」の間での3D深度調整や、60インチから300インチの間で、ユーザーが使用するスクリーンサイズに応じて3D効果を最適化できる機能も設けている。
本体には10W×2のスピーカーを内蔵。レンズシフトは非搭載だが、本体天面に配置されたボタンで操作できるタテ±30度の台形補正機能と、斜めヨコからの投写位置を本体のレバーで簡単にマニュアル調整できる±30度のヨコ台形補正も搭載した。100型画面を295cmの投写距離で実現する短焦点レンズを搭載。光学ズーム倍率は1.6倍。フォーカスはマニュアル操作。
TW8100/TW6100シリーズ共通の特徴
両シリーズともに、型番に「W」の付くワイヤレスモデルで、60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」を採用する。本体に付属する専用のWirelessHDトランスミッターを組み合わせて、HDMI信号をワイヤレスで送受信することができる。レシーバーはプロジェクター本体に内蔵する。WirelessHD信号の最長伝送距離は直線約10m。もちろんプロジェクター本体にHDMI端子も搭載されており、HDMIケーブルで接続して使うことも可能だ。
ワイヤレスで使用する際は、専用トランスミッターとBDレコーダー/プレーヤーなどソース機器をHDMIケーブルで接続。プロジェクター本体にWirelessHDレシーバーが内蔵されており、ワイヤレス機能の設定をONにしておくことで視聴が楽しめる。ワイヤレス伝送は映像・音声信号ともに対応しているので、スピーカー内蔵のTW6100シリーズでは音声信号を受けることも可能だ。
機器同士の接続をワイヤレス化できることでシアタールームの床、壁面や天井などに長尺のHDMIケーブルを這わせることなく、見た目にも美しく視聴環境を構築することができる。同機能は前モデルのEH-TW8000W、EH-TW6000Wにも採用され、人気を得てきた。
WirelessHDトランスミッター自体の機能も強化された。背面には4系統、側面には1系統、合計5系統のHDMI入力を搭載した。HDMIスイッチャーの機能を備え、5つのソース機器を切換えながら、プロジェクターへワイヤレス送信することができる。HDMI入力に接続されているすべての機器の入力信号を、メイン画面と同じ画面上にピクチャー・イン・ピクチャー形式でライブプレビューできる「InstaPrevue」にも対応する。
また1系統のパススルー用HDMI出力も備えており、薄型テレビなど他のディスプレイ機器とケーブルでつなぎ、ワイヤレス送信の信号と切り換えて使うことが可能。なおワイヤレスとHDMIの同時に信号を出力することはできないため、天面の「Input」スイッチ、または付属のリモコンで出力先を切り換えて使用する。
音声は光デジタル出力も搭載。HDMI端子を搭載しないホームシアター機器などを組み合わせる際に活用できる。TW8100WはHDMI入力信号のDolby Digital/DTS等の5.1ch信号が光経由で出力できる。スピーカー内蔵のTW6100Wは2ch PCM信号に変換して出力する。5.1ch出力には非対応。
これらの機能追加に伴って、これまで円筒形状だったトランスミッターのデザインがフラットな形状に変更され、サイズもHDMI端子等を乗せたことで少し大きくなっている。
アクティブシャッター方式の専用3Dメガネも仕様の一部とデザインが変更されている。これまで同期信号の伝送は赤外線(IR)方式を採用していたが、新機種ではBluetooth(RF)方式を採用した。ペアリングは1台のプロジェクターに対して最大50個のメガネまで対応する。なお、同期信号のエミッターはプロジェクター本体に内蔵する。Bluetoothの場合、電波は10m周囲を球形状にカバーできるため、同期信号をより広範囲に、安定的に送り出せる。
また電源は前機種でボタン型電池を採用していたが、新機種では充電式の電池に変更された。50分でフル充電となり、約40時間連続して使うことができる。また3分の充電で3時間の視聴ができるスピードチャージにも対応する。ワイヤレストランスミッターに搭載されているUSB端子につないで、メガネを充電することも可能だ。
なお、この専用グラスは「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」標準規格に対応しているため、同じ規格をサポートする他社製品との組み合わせにも使うことができる。
メガネ本体のデザインも変更が加えられており、可動式のノーズパッドを設けて装着感を高めた。TW8000W/TW6000Wのメガネと比較すると、質量は21g減の35gになり、サイズもコンパクト化されている。
発表会情報:新製品の販売目標は年間12,500台
本日、エプソンは新製品の記者発表会を開催。壇上にエプソン販売(株)取締役 販売推進本部長の中野修義氏が上り、これからのプロジェクター市場への取り組みを説明した。
エプソンは独自の市場調査により、昨年から今年にかけてホームシアター用プロジェクター市場が大きな成長を遂げてきたと分析する。さらにその成長の牽引力となった大きな要因は、低価格ゾーンのプロジェクターによる“カジュアルシアターマーケット”の存在だとみる。エプソンの予測で昨年度約2,000台を見ていた市場が、一気に26,000台程度へ伸長した格好だ。一方、リビングシアターのカテゴリー製品は若干縮小した。また、高級モデルを中心とした本格派シアター用のプロジェクターについては11,000台から16,000台に伸びている。同社のモデルとしては、上級機のTW8000シリーズがここに当てはまる。中野氏は「本格シアターが伸びた要因は“3D”であると考察している」とした。
エプソンは昨年、カジュアルシアターマーケットに5万円台の液晶プロジェクター「EH-TW400」を投入した。発売当初は年間13,000台の販売目標を掲げていたが、今年1月の販売開始から8月までで既に12,000台の累計販売台数を突破。今年末までに、改めて18,000台の売り上げをEH-TW400単体で見込んでいる。
新規購入のユーザーが多いことも、カジュアルシアターマーケットの特徴であるという中野氏。さらに本格派シアター向けのプロジェクターも、3Dの効果ゆえか、30%が新規購入層という調査結果も出ているという。中野氏は「新しいお客様の開拓、市場の創造に成功していると言える結果」と満足感を示した。今後は、本格シアター市場でシェア拡大を、カジュアルシアターは市場のさらなる開拓を目指す。
同社プロジェクター製品の魅力については、これからもさらに「明るい3D」の価値を大きく訴求する。本格シアターのカテゴリーに当てはまるTW8100/TW6100は、最高画質、高い設置性などハイスペックと、価格と性能のバランスをアピールしていく。
カジュアルシアター製品はハイビジョン画質が楽しめる十分な映像のクオリティ、準備と片付けが楽にできる可搬性、価格のメリットなど多様的な価値を提案していく。
「これらの取り組みによって、本格派シアター製品では12年度目標のシェア50%から、13年度にはシェア60%を狙う。カジュアルシアター製品は12年度目標の26,000台から、1万台アップの36,000台をめざし、市場の開拓を加速させる」と中野氏は語る。
続いてエプソン販売(株)VP MD部の久保厚氏が登壇し、新製品を含めたプロジェクターの販売展開を説明した。
久保氏はフラグシップのTW8100シリーズは“買い換え層”を、エントリーの“TW510”は初めてのシアタールーム導入を検討している層を狙っていく考えを示す。
「明るい3D」については上位機に搭載されている8倍速のパネル駆動性能をアピール。TW510はベースの明るさが2,700ルーメンを実現していることで、同じく明るい3D性能を押し出していく。またレンズシフトや「ピタッと補正」機能による、優れた設置性能もアピールの中心に据える。
「大画面3Dの迫力は“体験”していただくことが大切と考えている」と久保氏は語る。昨年は「3Dプロジェクター1万人体験イベント」を全国展開。今年の夏にも東京スカイツリーで、3Dプロジェクターをはじめとする視聴体験イベントを開催し、話題を集めた。イベントを実施したことで、「ポジティブに機材購入を検討されるお客様が大きく増えた。はじめは3Dの立体感に興味があってご来場いただいたお客様が、体験後は“画質”に関心を示していただいたことも大きな変化と捉えている」とした。
今秋にも「3Dプロジェクター1万人体感イベント」が実施を予定している。場所は東京スカイツリー イーストタワー5階のイベントスペース「スペース634」。入場は無料。3D対応ホームプロジェクターの新製品の映像体験がメインになる。期間は11月23日(金・祝)から29日(木)を予定している。
久保氏は「今回発表した新製品で年間12,500台の販売を目指す。エプソンの幅広いラインナップで、ホームプロジェクター市場を活性化させたい」と意気込みを示した。
【問い合わせ先】
エプソン 液晶プロジェクター インフォメーションセンター
TEL/050-3155-7010
ラインナップは、ハイエンドのTW8100シリーズ、ミドルクラスのTW6100シリーズの計4機種で、全モデルが3D対応を実現している。60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」規格に対応するワイヤレスモデルを、TW8100/TW6100シリーズそれぞれ1機種ずつラインナップしている。
TW8100シリーズ 10月17日発売
・EH-TW8100W(WirelessHD)/¥OPEN(予想実売価格32万円台後半)
・EH-TW8100/¥OPEN(予想実売価格29万円台後半)
TW6100シリーズ 11月30日発売
・EH-TW6100W(WirelessHD)/¥OPEN(予想実売価格22万円台後半)
・EH-TW6100/¥OPEN(予想実売価格19万円台後半)
TW8100はTW8000シリーズの後継モデル、TW6100はTW6000シリーズの後継モデルにそれぞれ位置づけられる(関連ニュース)。ともに480Hz駆動対応の液晶パネルを搭載し、TW8000/TW6000シリーズが採用したパネル駆動技術「Bright 3D Drive」と同等の技術により、クロストークを抑えた明るい3D映像を再現する。
本体色は全モデルともホワイト。
TW8100シリーズの特徴
TW8100シリーズには1本のアクティブシャッター方式の3Dメガネが付属する。シリーズ共通の基本スペックは、2,400ルーメンの明るさを備え、光学系を最適化したことで、コントラスト比がTW8000の20万対1からTW8100では32万対1に向上している。
3D再生時の明るさについては、480Hz駆動に合わせて光学エンジンを最適化したことで、TW8000と比べ体感値で約10%向上させたという。
3D再生に新しい調整機能も追加した。TW8000ではオートアイリスが2D再生時のみ有効だったが、TW8100では3D再生時にも効果を発揮する。3D表示時の深度調整も「-10〜10」の間でカスタマイズできる。また60インチから300インチの間で、ユーザーが使用するスクリーンサイズに合わせて3D効果を最適化できる設定メニューも設けられている。
なお2D/3D変換、超解像技術はTW8000シリーズを踏襲している。
ほかにも倍速フレーム補間技術により、高解像な3D映像の再現を可能にした。レンズは光学2.1倍ズーム対応で、上下96%/左右47%の範囲をカバーするレンズシフトや、±30度のタテ台形補正機能も利用できる。ヨコ台形補正は非搭載。フォーカスはマニュアル操作。レンズカバーは本体の電源ON/OFFに連動したオートシャッターを搭載。
筐体デザインはTW8000とほぼ同じ。ワイヤレスモデルは本体を天吊り設置した際など、背面端子部を保護するのにも便利なインターフェースカバーが付けられるようになった。
なお、ワイヤレスモデルのTW8100W、TW6100WにはHDMI 5入力/1出力を搭載する新しいWirelessHDトランスミッターが付属する。トランスミッターについては、のちほどくわしく説明していく。
TW6100シリーズの特徴
TW6000シリーズには1本のアクティブシャッター3Dメガネが付属する。シリーズ共通の基本スペックは、明るさがTW6000の2,200ルーメンから2,300ルーメンに向上した。またTW8100シリーズが採用する2D/3D変換機能、超解像技術が本シリーズにも搭載された。
3D再生時の明るさについては、480Hz駆動に合わせて光学エンジンを最適化したことで、TW6000シリーズと比較して体感値で約10%向上させた。
3D再生の調整機能については、「-10〜10」の間での3D深度調整や、60インチから300インチの間で、ユーザーが使用するスクリーンサイズに応じて3D効果を最適化できる機能も設けている。
本体には10W×2のスピーカーを内蔵。レンズシフトは非搭載だが、本体天面に配置されたボタンで操作できるタテ±30度の台形補正機能と、斜めヨコからの投写位置を本体のレバーで簡単にマニュアル調整できる±30度のヨコ台形補正も搭載した。100型画面を295cmの投写距離で実現する短焦点レンズを搭載。光学ズーム倍率は1.6倍。フォーカスはマニュアル操作。
TW8100/TW6100シリーズ共通の特徴
両シリーズともに、型番に「W」の付くワイヤレスモデルで、60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」を採用する。本体に付属する専用のWirelessHDトランスミッターを組み合わせて、HDMI信号をワイヤレスで送受信することができる。レシーバーはプロジェクター本体に内蔵する。WirelessHD信号の最長伝送距離は直線約10m。もちろんプロジェクター本体にHDMI端子も搭載されており、HDMIケーブルで接続して使うことも可能だ。
ワイヤレスで使用する際は、専用トランスミッターとBDレコーダー/プレーヤーなどソース機器をHDMIケーブルで接続。プロジェクター本体にWirelessHDレシーバーが内蔵されており、ワイヤレス機能の設定をONにしておくことで視聴が楽しめる。ワイヤレス伝送は映像・音声信号ともに対応しているので、スピーカー内蔵のTW6100シリーズでは音声信号を受けることも可能だ。
機器同士の接続をワイヤレス化できることでシアタールームの床、壁面や天井などに長尺のHDMIケーブルを這わせることなく、見た目にも美しく視聴環境を構築することができる。同機能は前モデルのEH-TW8000W、EH-TW6000Wにも採用され、人気を得てきた。
WirelessHDトランスミッター自体の機能も強化された。背面には4系統、側面には1系統、合計5系統のHDMI入力を搭載した。HDMIスイッチャーの機能を備え、5つのソース機器を切換えながら、プロジェクターへワイヤレス送信することができる。HDMI入力に接続されているすべての機器の入力信号を、メイン画面と同じ画面上にピクチャー・イン・ピクチャー形式でライブプレビューできる「InstaPrevue」にも対応する。
また1系統のパススルー用HDMI出力も備えており、薄型テレビなど他のディスプレイ機器とケーブルでつなぎ、ワイヤレス送信の信号と切り換えて使うことが可能。なおワイヤレスとHDMIの同時に信号を出力することはできないため、天面の「Input」スイッチ、または付属のリモコンで出力先を切り換えて使用する。
音声は光デジタル出力も搭載。HDMI端子を搭載しないホームシアター機器などを組み合わせる際に活用できる。TW8100WはHDMI入力信号のDolby Digital/DTS等の5.1ch信号が光経由で出力できる。スピーカー内蔵のTW6100Wは2ch PCM信号に変換して出力する。5.1ch出力には非対応。
これらの機能追加に伴って、これまで円筒形状だったトランスミッターのデザインがフラットな形状に変更され、サイズもHDMI端子等を乗せたことで少し大きくなっている。
アクティブシャッター方式の専用3Dメガネも仕様の一部とデザインが変更されている。これまで同期信号の伝送は赤外線(IR)方式を採用していたが、新機種ではBluetooth(RF)方式を採用した。ペアリングは1台のプロジェクターに対して最大50個のメガネまで対応する。なお、同期信号のエミッターはプロジェクター本体に内蔵する。Bluetoothの場合、電波は10m周囲を球形状にカバーできるため、同期信号をより広範囲に、安定的に送り出せる。
また電源は前機種でボタン型電池を採用していたが、新機種では充電式の電池に変更された。50分でフル充電となり、約40時間連続して使うことができる。また3分の充電で3時間の視聴ができるスピードチャージにも対応する。ワイヤレストランスミッターに搭載されているUSB端子につないで、メガネを充電することも可能だ。
なお、この専用グラスは「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」標準規格に対応しているため、同じ規格をサポートする他社製品との組み合わせにも使うことができる。
メガネ本体のデザインも変更が加えられており、可動式のノーズパッドを設けて装着感を高めた。TW8000W/TW6000Wのメガネと比較すると、質量は21g減の35gになり、サイズもコンパクト化されている。
発表会情報:新製品の販売目標は年間12,500台
本日、エプソンは新製品の記者発表会を開催。壇上にエプソン販売(株)取締役 販売推進本部長の中野修義氏が上り、これからのプロジェクター市場への取り組みを説明した。
エプソンは独自の市場調査により、昨年から今年にかけてホームシアター用プロジェクター市場が大きな成長を遂げてきたと分析する。さらにその成長の牽引力となった大きな要因は、低価格ゾーンのプロジェクターによる“カジュアルシアターマーケット”の存在だとみる。エプソンの予測で昨年度約2,000台を見ていた市場が、一気に26,000台程度へ伸長した格好だ。一方、リビングシアターのカテゴリー製品は若干縮小した。また、高級モデルを中心とした本格派シアター用のプロジェクターについては11,000台から16,000台に伸びている。同社のモデルとしては、上級機のTW8000シリーズがここに当てはまる。中野氏は「本格シアターが伸びた要因は“3D”であると考察している」とした。
エプソンは昨年、カジュアルシアターマーケットに5万円台の液晶プロジェクター「EH-TW400」を投入した。発売当初は年間13,000台の販売目標を掲げていたが、今年1月の販売開始から8月までで既に12,000台の累計販売台数を突破。今年末までに、改めて18,000台の売り上げをEH-TW400単体で見込んでいる。
新規購入のユーザーが多いことも、カジュアルシアターマーケットの特徴であるという中野氏。さらに本格派シアター向けのプロジェクターも、3Dの効果ゆえか、30%が新規購入層という調査結果も出ているという。中野氏は「新しいお客様の開拓、市場の創造に成功していると言える結果」と満足感を示した。今後は、本格シアター市場でシェア拡大を、カジュアルシアターは市場のさらなる開拓を目指す。
同社プロジェクター製品の魅力については、これからもさらに「明るい3D」の価値を大きく訴求する。本格シアターのカテゴリーに当てはまるTW8100/TW6100は、最高画質、高い設置性などハイスペックと、価格と性能のバランスをアピールしていく。
カジュアルシアター製品はハイビジョン画質が楽しめる十分な映像のクオリティ、準備と片付けが楽にできる可搬性、価格のメリットなど多様的な価値を提案していく。
「これらの取り組みによって、本格派シアター製品では12年度目標のシェア50%から、13年度にはシェア60%を狙う。カジュアルシアター製品は12年度目標の26,000台から、1万台アップの36,000台をめざし、市場の開拓を加速させる」と中野氏は語る。
続いてエプソン販売(株)VP MD部の久保厚氏が登壇し、新製品を含めたプロジェクターの販売展開を説明した。
久保氏はフラグシップのTW8100シリーズは“買い換え層”を、エントリーの“TW510”は初めてのシアタールーム導入を検討している層を狙っていく考えを示す。
「明るい3D」については上位機に搭載されている8倍速のパネル駆動性能をアピール。TW510はベースの明るさが2,700ルーメンを実現していることで、同じく明るい3D性能を押し出していく。またレンズシフトや「ピタッと補正」機能による、優れた設置性能もアピールの中心に据える。
「大画面3Dの迫力は“体験”していただくことが大切と考えている」と久保氏は語る。昨年は「3Dプロジェクター1万人体験イベント」を全国展開。今年の夏にも東京スカイツリーで、3Dプロジェクターをはじめとする視聴体験イベントを開催し、話題を集めた。イベントを実施したことで、「ポジティブに機材購入を検討されるお客様が大きく増えた。はじめは3Dの立体感に興味があってご来場いただいたお客様が、体験後は“画質”に関心を示していただいたことも大きな変化と捉えている」とした。
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久保氏は「今回発表した新製品で年間12,500台の販売を目指す。エプソンの幅広いラインナップで、ホームプロジェクター市場を活性化させたい」と意気込みを示した。
【問い合わせ先】
エプソン 液晶プロジェクター インフォメーションセンター
TEL/050-3155-7010
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- ブランドEPSON
- 型番EH-TW8100W
- 発売日2012年10月17日
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【SPEC】●画素数:1,920×1,080画素 ●投写レンズ:2.1倍マニュアルズーム ●明るさ:2400lm(最大) ●ダイナミックコントラスト:320,000対1 ●騒音レベル:22dB(最小)●上下レンズシフト:96% ●左右レンズシフト:47% ●100型投写距離:298cm ●質量:約8.6kg
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- ジャンル液晶プロジェクター
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- 型番EH-TW6100W
- 発売日2012年11月30日
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【SPEC】●画素数:1,920×1,080画素 ●投写レンズ:2.1倍マニュアルズーム ●明るさ:2300lm(最大) ●ダイナミックコントラスト:40,000対1 ●騒音レベル:24dB(最小)●100型投写距離:295cm ●質量:約6.2kg
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- 型番EH-TW6100
- 発売日2012年11月30日
- 価格¥OPEN(予想実売価格19万円台後半)
【SPEC】●画素数:1,920×1,080画素 ●投写レンズ:2.1倍マニュアルズーム ●明るさ:2300lm(最大) ●ダイナミックコントラスト:40,000対1 ●騒音レベル:24dB(最小)●100型投写距離:295cm ●質量:約6.0kg