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新チューニングを施したSHUREの特別モデル「SE215 SPE」の進化点

公開日 2012/11/07 19:30 ファイル・ウェブ編集部
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既報のとおり、シュア・ジャパンからカナル型イヤホン「SE215」のスペシャルモデル「SE215 Special Edition(SE215 SPE)」(実売価格1万円前後)が登場する。なお発売日は当初11月下旬とアナウンスされていたが、出荷に遅れがでる可能性があり「11月下旬から12月上旬になる」とのこと。

トランスルーセントブルーを採用した「SE215 Special Edition(SE215 SPE)」

「SE215 Special Edition」は、2011年に発売された人気モデル「SE215」がベースとなっており、「SE535 Special Edition」に続く特別モデルの第2弾。アジアとアメリカの一部で販売されるが、限定モデルではなく継続して取り扱われる。またオリジナルモデル「SE215」も併売される。

「SE215 Special Edition」の特徴

オリジナルモデルと違う点は、「音質チューニング」「スペシャルカラー」「ケーブル長」の3点だ。

SE215とSE215 SPEの仕様比較


「SE215 SPE」は「より“コンシューマー向け製品らしさ”を持ったモデル」

まず「音質チューニング」。搭載されている1基のダイナミック型「MicroDriver」ドライバーは「SE215」と同じものだが、ドライバー後方への空気の流れを最適化する音響抵抗スクリーンを採用してチューニング。周波数レスポンスレベルを増加させることにより、低域の再生力を高めたという。結果、SE215では22Hz〜17.5kHzだった再生周波数帯域が、SE215 SPEでは21Hz〜17.5kHzと、低域方向に伸びている。

音響抵抗スクリーンを採用し、低域の再生力を高めた

SE215とSE215 SPEの周波数特性比較

今回の特別モデルで低域再生力を高めた理由について、シュア・ジャパンの沢口宙也氏は「SE215ユーザーにアンケートしたところ、ポップスやロックを好んで聴いている方が多かったため」と説明する。「中低域にボリュームのある音にしたら、今までとは違う方々にも受け容れられるのではないかと考えた。チューニングにあたっては、既存のSE215から大きく方向性が外れないように気を遣った。SHUREのイヤホンはステージ用イヤーモニターをベースとしているが、SE215 SPEは、より“コンシューマー向け製品らしさ”を持ったモデルと言えるかも知れない」(沢口氏)。

シュア・ジャパン・リミテッド 沢口宙也氏


ポップス/ロックを好む人向けに選ばれた特別色“トランスルーセントブルー”

続いては「スペシャルカラー」だ。通常のSE215は「トランスルーセントブラック」と「クリアー」のラインナップだが、SE215 SPEはハウジング部がトランスルーセントブルー、ケーブル部がダークグレーという特別な配色。「SE215ユーザーはポップスやロックを好む方が多いので、そういった層にマッチする色は? と考え、多数の候補色のなかから選んだのがトランスルーセントブルー。一部では“初音ミク”カラーとして注目いただいている」(沢口氏)。

こちらは標準モデルのSE215(トランスルーセントブラック)

SE215(クリアー)


今回発売されたトランスルーセントブルーの「SE215 SPE」

日本からの声を取り入れて決まった、ケーブル長短縮化


アクセサリー類はSE215と同様。パッケージは白と青の爽やかな配色とした
最後は「ケーブル長」だ。沢口氏によれば、SHUREのイヤホンはもともとミュージシャン用のステージモニターをベースにしているため、ケーブルもそういった用途にマッチするよう長め(1.6m)にしていた。しかし、アジア地域から「ケーブルを短くしてほしい」という声が上がったため、SE215 SPEでは1.16mと短くしたという。「アジア地域、特に日本からの声はとても重要と考えている。ケーブルが短くなり取り回しやすくなったため、スマートフォンなどと組み合わせての使用にも便利になったのではないか」(沢口氏)。なお360度回転が可能な着脱式で、ワイヤーフォームフィット機能を備えている点はこれまでと同様となる。

イヤーチップやキャリングケースなどのアクセサリーはSE215と同じもの。パッケージは、トランスルーセントブルーと白を組み合わせた爽やかな配色としている。

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