バランス端子も11.2ch分搭載し同時出力にも対応
マランツ、フラグシップAVプリアンプ「AV8801」 - 11.2ch独立基板の「HDAM」搭載
ディーアンドエムホールディングスは、MARANTZブランドの11.2ch対応AVプリアンプ「AV8801」を1月下旬より発売する。価格は451,500円(税込)。
本機は2008年発売のフラグシップAVプリアンプ「AV8003」の後継機種となる。2010年にはAVプリアンプの上位モデル「AV7005」が登場したが、最上位機の更新は「AV8003」以降なかった。従って「AV8801」は、5年ぶりに登場するAVプリアンプの旗艦モデルとなる。
■徹底的なチャンネルセパレーションを実現するアナログオーディオ部
同社AVアンプのフラグシップである本機は、「徹底的なチャンネルセパレーション」を音質のキャッチコピーに、11.2chプリアンプ基板をそれぞれ独立させた「モノラル・コンストラクション」を採用。アナログ音声信号を扱うプリアンプ回路をチャンネルごとにセパレートすることで、クロストークの大幅な低減を狙っている。
さらに、チャンネルセパレーションを飛躍的に向上させる新回路「HDAM Pure Lines」を採用。同社ハイファイコンポーネントの上位機でも採用されている高速アンプモジュール「HDAM」をセパレート化された全てのチャンネルに搭載する。さらに、や電流帰還型プリアンプ回路を採用することで、豊かな情報量と低歪、ハイスピードなサウンドを実現しているという。
アナログ回路や各種パーツについても、徹底したこだわりを見せていることも本機の特徴だ。
大型トロイダルトランスはアナログ回路専用とし、2次巻き線はDAC、ボリューム、HDAM回路、アナログオーディオ回路など回路別に独立して用意している。シールドケースにより外来ノイズを遮断し、トランスから周辺回路への輻射も抑制しているとのこと。
プリアンプ部の整流回路には、同社のSACDプレーヤーのフラグシップ「SA-11S3」と同グレードの4700μFを誇る電解コンデンサーを採用。このコンデンサーはニチコンとの長年の共同開発によって生まれたもので、HDAM回路用とアナログオーディオ回路用にそれぞれ2個ずつ使用している。また、高速ショットキーバリアダイオードを採用するなど、各パーツも厳選されている。
本機の筐体は同社の弩級ユニバーサルプレーヤー「UD9004」でも採用された3ピーストップカバーを採用。筐体上部に2本のステーが渡されている点も踏襲され、筐体の剛性を追求している。シャーシは、メインシャーシ部にボトムプレートを加えた「ダブルレイヤードシャーシ」とし、画/音質に影響を与える不要振動を排除している。なお、メインシャーシには銅メッキを施し、低インピーダンス化。グラウンド電位を安定させ、ノイズ抑制しているという。
プリアウト端子は、RCAアンバランスはもちろん、XLRバランス端子も11.2ch分を装備。11.2ch同時出力にも対応し、DTS Neo:XやAudyssey DSXなどの拡張サラウンドも視野に入れている。
■デジタルオーディオ部も最新フォーマットに合わせて刷新
デジタルオーディオ部についても、フラグシップAVプリアンプにふさわしい構成を採用。DSP部は3チップ採用による「Advanced multi-DSP」を実現した。アナログデバイセス社製32ビットフローティングポイントDSP「SHARC」プロセッサーを3基搭載し、HDオーディオのデコードや最大11.2chにおよぶ拡張サラウンドや音場補正などの大負荷処理にも余裕をもって対応。高精度、高音質な処理を可能としているという。
D/Aコンバーターについては、同社ハイファイコンポーネントの思想を引き継ぎ、電流出力型DACを採用。通常ではDACチップ内部で行われる電流/電圧変換を行わず、電流/電圧回路をDACの外部にオリジナルで組むことでエネルギー感豊かな音質を目指している。具体的にはバー・ブラウンの192kHz/32bitステレオDAC「PCM1795」を7個搭載し、11.2ch分のD/A変換を担っている。
ブルーレイなどのソフトの収録音声自体に由来するLFEチャンネルの遅延を原因とした位相のズレを補正する「低域の位相補正」機能も新開発。ソフトに合わせて手動で0〜16msecの範囲で調整することが可能だ。
サラウンドフォーマットについてはDTS NEO:X、Audyssey DSX、Dolby Pro Logic IIzに対応。前述の通り、RCA/XLRともに11.2chまでの同時出力に対応している。
自動音場補正機能はAudysseyの最上位となる「Audyssey MultiEQ XT32」を採用。劇場にも採用されている同社のインストールプログラムにも対応した「Audyssey MultiEQ Pro」も搭載している。
なお、HDMI出力は3系統、HDMI入力は7系統を搭載。HDMI出力については2系統のメイン出力が同時出力可能で、1系統はマルチゾーン出力専用となっている。
■4K/ネットオーディオ対応も充実する
本機は4Kアップスケーリングおよび4Kパススルーに対応。4K出力中のGUIオーバーレイ、メイン2系統のHDMI出力で同時に4Kアップスケーリング/パススルー/GUIオーバーレイを行うこともできる。そのほか映像系のトピックでは、Androidスマートフォンとの接続を行うMHLへの対応や、各HDMI端子に入力されている映像を小窓表示できるInstaPreviewへの対応も果たしている。
ネットワーク再生機能について、WAV/FLACの192kHz/24bit再生、Appleロスレス(最大96kHz/24bit)再生、FLAC/WAVのギャップレス再生、AirPlayに対応。同社のAVアンプ用操作アプリ「Marantz Remote App」からの操作も、もちろん可能だ。4ポートのLAN端子の搭載によるネットワークハブ機能も新たに採用された。
最後に基本仕様だが、入力感度/インピーダンスはアンバランス入力が200mV/47kΩ、バランス入力が400mV/94kΩ。定格出力はアンバランスが1.2V、バランスが2.4Vとなっている。消費電力が90W(待機時0.2W、通常スタンバイ時)、外形寸法が440W×185H×390Dmm、質量は13.9kg。
【問い合わせ先】
ディーアンドエムホールディングス
TEL/0570-666-112
本機は2008年発売のフラグシップAVプリアンプ「AV8003」の後継機種となる。2010年にはAVプリアンプの上位モデル「AV7005」が登場したが、最上位機の更新は「AV8003」以降なかった。従って「AV8801」は、5年ぶりに登場するAVプリアンプの旗艦モデルとなる。
■徹底的なチャンネルセパレーションを実現するアナログオーディオ部
同社AVアンプのフラグシップである本機は、「徹底的なチャンネルセパレーション」を音質のキャッチコピーに、11.2chプリアンプ基板をそれぞれ独立させた「モノラル・コンストラクション」を採用。アナログ音声信号を扱うプリアンプ回路をチャンネルごとにセパレートすることで、クロストークの大幅な低減を狙っている。
さらに、チャンネルセパレーションを飛躍的に向上させる新回路「HDAM Pure Lines」を採用。同社ハイファイコンポーネントの上位機でも採用されている高速アンプモジュール「HDAM」をセパレート化された全てのチャンネルに搭載する。さらに、や電流帰還型プリアンプ回路を採用することで、豊かな情報量と低歪、ハイスピードなサウンドを実現しているという。
アナログ回路や各種パーツについても、徹底したこだわりを見せていることも本機の特徴だ。
大型トロイダルトランスはアナログ回路専用とし、2次巻き線はDAC、ボリューム、HDAM回路、アナログオーディオ回路など回路別に独立して用意している。シールドケースにより外来ノイズを遮断し、トランスから周辺回路への輻射も抑制しているとのこと。
プリアンプ部の整流回路には、同社のSACDプレーヤーのフラグシップ「SA-11S3」と同グレードの4700μFを誇る電解コンデンサーを採用。このコンデンサーはニチコンとの長年の共同開発によって生まれたもので、HDAM回路用とアナログオーディオ回路用にそれぞれ2個ずつ使用している。また、高速ショットキーバリアダイオードを採用するなど、各パーツも厳選されている。
本機の筐体は同社の弩級ユニバーサルプレーヤー「UD9004」でも採用された3ピーストップカバーを採用。筐体上部に2本のステーが渡されている点も踏襲され、筐体の剛性を追求している。シャーシは、メインシャーシ部にボトムプレートを加えた「ダブルレイヤードシャーシ」とし、画/音質に影響を与える不要振動を排除している。なお、メインシャーシには銅メッキを施し、低インピーダンス化。グラウンド電位を安定させ、ノイズ抑制しているという。
プリアウト端子は、RCAアンバランスはもちろん、XLRバランス端子も11.2ch分を装備。11.2ch同時出力にも対応し、DTS Neo:XやAudyssey DSXなどの拡張サラウンドも視野に入れている。
■デジタルオーディオ部も最新フォーマットに合わせて刷新
デジタルオーディオ部についても、フラグシップAVプリアンプにふさわしい構成を採用。DSP部は3チップ採用による「Advanced multi-DSP」を実現した。アナログデバイセス社製32ビットフローティングポイントDSP「SHARC」プロセッサーを3基搭載し、HDオーディオのデコードや最大11.2chにおよぶ拡張サラウンドや音場補正などの大負荷処理にも余裕をもって対応。高精度、高音質な処理を可能としているという。
D/Aコンバーターについては、同社ハイファイコンポーネントの思想を引き継ぎ、電流出力型DACを採用。通常ではDACチップ内部で行われる電流/電圧変換を行わず、電流/電圧回路をDACの外部にオリジナルで組むことでエネルギー感豊かな音質を目指している。具体的にはバー・ブラウンの192kHz/32bitステレオDAC「PCM1795」を7個搭載し、11.2ch分のD/A変換を担っている。
ブルーレイなどのソフトの収録音声自体に由来するLFEチャンネルの遅延を原因とした位相のズレを補正する「低域の位相補正」機能も新開発。ソフトに合わせて手動で0〜16msecの範囲で調整することが可能だ。
サラウンドフォーマットについてはDTS NEO:X、Audyssey DSX、Dolby Pro Logic IIzに対応。前述の通り、RCA/XLRともに11.2chまでの同時出力に対応している。
自動音場補正機能はAudysseyの最上位となる「Audyssey MultiEQ XT32」を採用。劇場にも採用されている同社のインストールプログラムにも対応した「Audyssey MultiEQ Pro」も搭載している。
なお、HDMI出力は3系統、HDMI入力は7系統を搭載。HDMI出力については2系統のメイン出力が同時出力可能で、1系統はマルチゾーン出力専用となっている。
■4K/ネットオーディオ対応も充実する
本機は4Kアップスケーリングおよび4Kパススルーに対応。4K出力中のGUIオーバーレイ、メイン2系統のHDMI出力で同時に4Kアップスケーリング/パススルー/GUIオーバーレイを行うこともできる。そのほか映像系のトピックでは、Androidスマートフォンとの接続を行うMHLへの対応や、各HDMI端子に入力されている映像を小窓表示できるInstaPreviewへの対応も果たしている。
ネットワーク再生機能について、WAV/FLACの192kHz/24bit再生、Appleロスレス(最大96kHz/24bit)再生、FLAC/WAVのギャップレス再生、AirPlayに対応。同社のAVアンプ用操作アプリ「Marantz Remote App」からの操作も、もちろん可能だ。4ポートのLAN端子の搭載によるネットワークハブ機能も新たに採用された。
最後に基本仕様だが、入力感度/インピーダンスはアンバランス入力が200mV/47kΩ、バランス入力が400mV/94kΩ。定格出力はアンバランスが1.2V、バランスが2.4Vとなっている。消費電力が90W(待機時0.2W、通常スタンバイ時)、外形寸法が440W×185H×390Dmm、質量は13.9kg。
【問い合わせ先】
ディーアンドエムホールディングス
TEL/0570-666-112
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドMARANTZ
- 型番AV8801
- 発売日2013年1月下旬
- 価格¥451,500(税込)