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通期で40億円の赤字を見込む

パイオニア、3Qは売上高増収も22億円の赤字 − 約800名の人員削減も

公開日 2013/02/12 18:37 ファイル・ウェブ編集部
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パイオニアは、平成25年3月期第3四半期の連結累計業績を発表した。4月から12月までの累計の売上高は3,290億8,800万円で、営業利益は13億8,300万円。純損益は赤字となり、純損失として97億5,600万円を計上した。

第3四半期単体では、売上高が1,045億1,100万円で前年同期比2.6%の増収となったものの、営業損益は17億7,000万円の損失、経常損益は28億5,000万円の損失でいずれもマイナスを計上した。当期純損失は、前年同期に確定拠出年金制度の導入に伴う特別損失を37億9,100万円計上したことや、当四半期に投資有価証券評価損の戻入益11億円を計上したことにより、前年同期の80億7,800万円の赤字から22億5,600万円の赤字に改善した。

セグメント別では、AV機器事業を含むホームエレクトロニクスの分野で売上高が前年同期比25.5%減の248億3,100万円となった。これは、DJ機器やAVシステムが増加したものの、光ディスクドライブ関連製品が国内市場の低迷を受けたAV機器向けを中心に大きく減少したことによるという。営業損益は、原価率は良化したものの、光ディスクドライブ関連製品やCATV関連機器の売上減による売上総利益の減少により、前年同期2億2,400万円の利益から今期は16億7,300万円の損失に転じた。

同社は、今回の業績結果を踏まえ通期連結業績予想値を修正した。売上高を前回予想値から90億円マイナスの4,570億円へ、営業利益を同50億円マイナスの100億円へ、経常利益を60億円マイナスの50億円へ下方修正し、通期で40億円の赤字を見込む。

これついて同社では、カーエレクトロニクスにおいて市販カーナビゲーション市場の低迷の影響を受けることや、ホームエレクトロニクスにおいてホームAV製品の売上計画を見直したことによる修正と発表している。

さらに同社では、業績低迷を受けて構造改革施策を実施。主にカーエレクトロニクス分野とホームエレクトロニクス分野で抜本的な体制の見直しを図るほか、国内グループ会社を含めて約800名の人員削減を行うことを発表した。役員報酬および従業員給与・賞与の減額等も実施する。これらの施策により、平成26年3月期には約100億円の固定費削減効果を見込む。

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