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1万以上のタイトルをより見やすく

Hulu、PCブラウザ向けUIを刷新 − 「特集」新設やナビゲーション強化など

公開日 2013/04/02 09:00 ファイル・ウェブ編集部
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フールージャパンLLCは、オンライン動画配信サービス「Hulu」のPC用ウェブブラウザ向けユーザーインターフェースをリニューアルし、4月2日から順次提供を開始する。


米国では既に新インターフェースによるサービス提供が開始されており、日本では4月2日から各登録ユーザーに向けて順次、旧インターフェースからの切り替えを進めていく。なお、今回のリニューアルはPCブラウザ向けUIのみに実施され、Windows 8やiOS/AndroidアプリのUIは従来通りで変更は行われない。

Huluでは独自調査により、現在の登録ユーザーのおよそ3分の1がPCブラウザでHuluのコンテンツを視聴していることを把握。PC視聴でのユーザー体験をより一層高めるため、今回リニューアルを行ったという。リニューアルのテーマについては、現在月額980円・見放題で提供されている1万本以上のコンテンツをより快適に楽しめるよう、再生操作のレスポンス向上や、コンテンツの一覧性・検索性を高めることが重視された。

リニューアルされた点を以下に紹介していこう。

ページデザインは、全体を画像中心のレイアウトに変更した。トップページに表示されるタイトル情報など、従来は画像とテキストの組み合わせで表示されていたものを、新しいUIではファーストビューは画像メインで構成。作品のカバーアート画像にマウスを当てると、詳細情報がポップアップ表示されるよう変更が加えられた。


PCブラウザ向け新ユーザーインターフェースのイメージ

旧インターフェース。新しいUIと比べるとテキスト情報がファーストビューに多く表示されている
トップページに表示されるレコメンドタイトルの一覧もデザインを変更。トップ画面から下にスクロールしていくと「新着動画」「人気作品」「おすすめ」などのカテゴリー分けされた作品情報が閲覧できるのは従来と同じ使い勝手を継承しているが、新UIでは画像・アイコンがメインのデザインにしたことで、ファーストビューで表示できるタイトル数を従来の5作品から9作品に増やし、視聴作品が簡単に選べるようになった。これにより、ページ全体を画像中心の、スッキリとした印象に整えている。

「新着動画」「人気作品」「おすすめ」などレコメン作品の情報も画像中心に見やすくデザインを変更した

作品の詳細情報はポップアップ表示のみとなった

サイトのナビゲーションにも改良が加えられている。ページトップ左上の「ブラウズ」アイコンにマウスを当てると、プルダウン・ウィンドウを表示。「Hulu」にアーカイブされている映画やテレビ番組を「新着順」「人気順」「ジャンル」「地域」などの条件でソートでき、多くの作品を一覧で見られるようになる。なお、例えば「地域」を条件にソートすると、次の画面ではさらに「日本/米国/韓国/英国/中国/台湾」と、各地域の作品ごとにカテゴリー分けされた一覧が表示され、目当てのタイトルに辿り着きやすいよう、検索フローが練り上げられている。

画面左上に配置された「ブラウズ」メニューにカーソルを当てるとソート条件を一覧に表示する

旧UIのブラウズメニュー表示


フリーワード検索も対応

「地域」でソート表示した画面
視聴したい作品が決まっている場合などは、従来通り検索バーからタイトルを入力して探すこともできる。新しいUIでは検索バーの位置がセンタリングされ、使い勝手が高められた。

「特集トレイ」を新設した点も大きな特徴の一つ。このメニューは「Hulu」の1万を超えるタイトルの中から、Huluのスタッフが特定のテーマに合わせて作品を選び、不定期で更新しながら紹介していくというもの。国内向けに展開されるサービスについてはフールージャパンのスタッフが企画・提供し、厳選した「特集トレイ」を発信していくという。

「特集トレイ」を新しく用意

なお4月2日から、3本の特集が公開を予定している。1つめは「Hulu一押しのテレビシリーズ」。こちらでは『ビジター』『ウォーキング・デッド』『サタデー・ナイト・ライブ』『トップギア』など、ハリウッド/日本/韓流ドラマ/海外のバラエティなどテレビ番組を中心に、Huluスタッフのレコメンドが紹介される。

2つめは「カンフー映画特集」。ジャッキー・チェン主演・監督の最新作『ライジング・ドラゴン』の公開を間近に控え、ジャッキー・チェンやブルース・リー、ジェット・リーなどカンフーヒーローの代表作品をプッシュする。タイトルには『プロジェクトA』『ポリス・ストーリー シリーズ』『ドラゴンへの道』『ヒットマン』などが並ぶ。なお、香港発のアクション映画については「Hulu」の提供する作品群の中でも特に人気が高く、「特集に加わる作品の中には、ネット配信ではHulu独占でラインナップしているものもある」(同社スタッフ)という。

3つめのテーマは「子どもと一緒に見たい名作」特集。『皇帝ペンギン』『ポケットモンスター』『銀河鉄道999』『ウルトラセブン』など、ファミリーで揃って楽しめる作品を集めている。

作品の視聴再生も、よりスムーズに楽しめるようになった。再生操作のレスポンスを向上させ、タイトルのアイコンをクリックするとすぐに再生が始まる。テレビ番組のシリーズものについては、すでに再生中のエピソードがある場合は「エピソードを再開する」を選択すると、一時停止した場面から再生が行える。また初めて視聴する場合は「視聴を開始する」を選択すれば、シーズンの最初のエピソードが再生される。

シリーズドラマも楽しみやすくなった

ほかにも再生プレーヤー画面のサイズが大型化され、フルスクリーン再生にしなくても十分に大きな画面で映像が楽しめるようになった。また再生開始後は、プレーヤー画面の下側に関連タイトルが表示される機能が従来通り利用できる。

プレーヤー画面は動画表示のウィンドウを大型化

旧UIのプレーヤー画面


動画再生中も関連作品がチェックできる
同社では今後も「特集トレイ」などのサービスを充実させ、ユーザーが「Hulu」の大量のタイトルから目的のものを見つけやすくするよう、機能を高めていく考えだ。

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