マネージングディレクターらが発表
【ヘッドホン祭】beyerdynamic、「Custom One Tesla」やアンプ「A20」など新製品多数発表
ティアックは、同社が輸入代理業務を行っている独beyerdynamicの今後の展開を紹介するイベントを「春のヘッドホン祭」で行った。beyerdynamicから、マネージング・ディレクターのWolfgang Luckhardt氏と、アジア地区担当ディレクターのマイケル・キンツェル氏が来日し、今後の新商品の販売計画を披露した。
■Custom Oneシリーズのラインナップを大幅拡充
発表された新商品は多岐にわたる。その中でもっとも多くの新商品投入がアナウンスされたのが、密閉/開放を切り替えて音の違いを楽しんだり、デザインもカスタマイズできる「Custom One」シリーズだ。昨年8月に発売された「Custom One Black」は、年内に8,300台、これまでの累計で12,000台が売れる大ヒットモデルになったという。このヒットを受け、まずはユーザーの要望が多かったというホワイトモデル「Custom One Pro white」を近々発売する。価格はブラックバージョンと同じで、スペックも同様だ。
また、ゲームやSkypeなどで活用できるアダプター「Custom One headset gear」の発売もアナウンス。既存のCustom One Proはもちろん、今後発売されるすべてのCustom Oneシリーズで使用できるアクセサリーで、価格は1万円以下になる見込み。マイク部分は着脱が可能で、マイクだけをPCに接続すると行った使い方もできる。
日本限定のスペシャルエディション「Custom One Pro - Japan Special Edition」も発売する。日本のユーザーに向けたスペシャルデザインが採用される見込みで、9月発売を予定する。
テスラドライバー搭載のCustom Oneシリーズ フラグシップモデル「Custom One Tesla」の発売もアナウンスされた。2014年春頃の発売を見込んでいる。新世代のテスラドライバーを搭載予定とのことで、本日の発表会では、世界初披露となる新世代テスラドライバー試作機が公開された。ドライバーの質量を30%程度軽くしながら、出力は同程度をキープしているという。
なおCutom One Teslaの開発には「クラウドソーシング」という方法が採り入れられ、ユーザーの意見を集め、その意見に合わせて製品を開発するという。クラウドソーシングはこの秋にスタートする予定だ。
スタジオ用の「Custom One Studio」も発表された。Custom One Proをベースに仕様をスタジオ向けに変更したモデルで、ドライバーのインピーダンスは250Ωに変更。ヘッドバンド部もボタンで着脱できるタイプを採用する。ケーブルも3mのカールコードに変更。またハウジング部のカバーデザインもスタジオ向けを意識したものに変える。今年末に発売予定だ。
■T50pの後継機「T51p」、HPアンプ「A20」も登場
Custom Oneシリーズ以外の新製品も発表された。まずは、人気モデル「T50p」の後継機となるオンイヤーヘッドホン「T51p」がこの秋発売される。価格はT50pと同じになる予定だ。
新ドライバーや新イヤパッドを採用し、側圧も長時間使用に最適化される。ボリュームリモートコントローラーを搭載したモデルも追って発売されるという。デザインはT50pとほぼ同じだが、ハウジングの仕上げが若干異なっているなど、細かな違いはある。
ヘッドホンアンプの新モデル「A20」の発売も予告された。今年秋に発売される予定で、価格はT70やT90と同程度になる見込み。もちろん600Ωのヘッドホンも駆動でき、同社のT1などもドライブできる。ヘッドホン端子は6.35mmで、2端子を装備する。
■「ドイツでのハンドメイド」が最も重要なこだわり
発表会ではまず、アジア地区担当ディレクターのキンツェル氏が登壇し、最近のbeyerdynamicの好調ぶりをアピールした。キンツェル氏は「2011年から2012年にかけて当社の売上は27%上がり、大きな飛躍を遂げた」と説明。製品ラインナップ別では、特に日本国内ではテスラドライバーを搭載したハイエンドモデルの人気が非常に高いという。
続いて同社マネージング・ディレクターのLuckhardt氏が登壇。同社がEugen Beyer氏により創業されたのは89年前で、以来、他社より一歩先んじたイノベーションと品質を実現することをゴールとしてきた、と説明した。現在の社員数は330名ほどだという。
ヘッドホンについても歴史が長く、1937年には初のダイナミック型ヘッドホン「DT 48」を発売。以降、1980年には静電型の再生品位を備えた初のダイナミック型ヘッドホン「DT 880」を発売するなど、技術革新を繰り返してきたと説明した。
2000年代に入ってから、ヘッドホンの技術革新のスピードは加速度的に上がり、様々な新モデルを投入。そして2009年、テスラドライバーを搭載した「T1」を投入し、ハイエンドヘッドホン業界に新風を吹き込んだ。その後も新製品開発のスピードは衰えることなく、2010年にはT50pやDT1350、2012年にはCustom One Proなど、話題のモデルを次々に投入してきた。
Luckhardt氏は、「最も大事なことは、beyerdynamicが市場から大きな認知を受けるブランドでありながら、いまだにドイツ国内でのハンドメイドにこだわっていること」と強調。「我々のヘッドホンに対して旺盛な需要があり、今後、より多くの方に我々のヘッドホンを使って頂けるだろう」と、今後のさらなるビジネス拡大に自信を示した。
なお今年は、ティアックがbeyerdynamic製品の取扱いを開始してから10周年という節目の年なのだという。プレゼンテーションの最後には、Luckhardt氏がティアックに感謝の意を表明する一幕もあり、和やかに発表会が終了した。
■Custom Oneシリーズのラインナップを大幅拡充
発表された新商品は多岐にわたる。その中でもっとも多くの新商品投入がアナウンスされたのが、密閉/開放を切り替えて音の違いを楽しんだり、デザインもカスタマイズできる「Custom One」シリーズだ。昨年8月に発売された「Custom One Black」は、年内に8,300台、これまでの累計で12,000台が売れる大ヒットモデルになったという。このヒットを受け、まずはユーザーの要望が多かったというホワイトモデル「Custom One Pro white」を近々発売する。価格はブラックバージョンと同じで、スペックも同様だ。
また、ゲームやSkypeなどで活用できるアダプター「Custom One headset gear」の発売もアナウンス。既存のCustom One Proはもちろん、今後発売されるすべてのCustom Oneシリーズで使用できるアクセサリーで、価格は1万円以下になる見込み。マイク部分は着脱が可能で、マイクだけをPCに接続すると行った使い方もできる。
日本限定のスペシャルエディション「Custom One Pro - Japan Special Edition」も発売する。日本のユーザーに向けたスペシャルデザインが採用される見込みで、9月発売を予定する。
テスラドライバー搭載のCustom Oneシリーズ フラグシップモデル「Custom One Tesla」の発売もアナウンスされた。2014年春頃の発売を見込んでいる。新世代のテスラドライバーを搭載予定とのことで、本日の発表会では、世界初披露となる新世代テスラドライバー試作機が公開された。ドライバーの質量を30%程度軽くしながら、出力は同程度をキープしているという。
なおCutom One Teslaの開発には「クラウドソーシング」という方法が採り入れられ、ユーザーの意見を集め、その意見に合わせて製品を開発するという。クラウドソーシングはこの秋にスタートする予定だ。
スタジオ用の「Custom One Studio」も発表された。Custom One Proをベースに仕様をスタジオ向けに変更したモデルで、ドライバーのインピーダンスは250Ωに変更。ヘッドバンド部もボタンで着脱できるタイプを採用する。ケーブルも3mのカールコードに変更。またハウジング部のカバーデザインもスタジオ向けを意識したものに変える。今年末に発売予定だ。
■T50pの後継機「T51p」、HPアンプ「A20」も登場
Custom Oneシリーズ以外の新製品も発表された。まずは、人気モデル「T50p」の後継機となるオンイヤーヘッドホン「T51p」がこの秋発売される。価格はT50pと同じになる予定だ。
新ドライバーや新イヤパッドを採用し、側圧も長時間使用に最適化される。ボリュームリモートコントローラーを搭載したモデルも追って発売されるという。デザインはT50pとほぼ同じだが、ハウジングの仕上げが若干異なっているなど、細かな違いはある。
ヘッドホンアンプの新モデル「A20」の発売も予告された。今年秋に発売される予定で、価格はT70やT90と同程度になる見込み。もちろん600Ωのヘッドホンも駆動でき、同社のT1などもドライブできる。ヘッドホン端子は6.35mmで、2端子を装備する。
■「ドイツでのハンドメイド」が最も重要なこだわり
発表会ではまず、アジア地区担当ディレクターのキンツェル氏が登壇し、最近のbeyerdynamicの好調ぶりをアピールした。キンツェル氏は「2011年から2012年にかけて当社の売上は27%上がり、大きな飛躍を遂げた」と説明。製品ラインナップ別では、特に日本国内ではテスラドライバーを搭載したハイエンドモデルの人気が非常に高いという。
続いて同社マネージング・ディレクターのLuckhardt氏が登壇。同社がEugen Beyer氏により創業されたのは89年前で、以来、他社より一歩先んじたイノベーションと品質を実現することをゴールとしてきた、と説明した。現在の社員数は330名ほどだという。
ヘッドホンについても歴史が長く、1937年には初のダイナミック型ヘッドホン「DT 48」を発売。以降、1980年には静電型の再生品位を備えた初のダイナミック型ヘッドホン「DT 880」を発売するなど、技術革新を繰り返してきたと説明した。
2000年代に入ってから、ヘッドホンの技術革新のスピードは加速度的に上がり、様々な新モデルを投入。そして2009年、テスラドライバーを搭載した「T1」を投入し、ハイエンドヘッドホン業界に新風を吹き込んだ。その後も新製品開発のスピードは衰えることなく、2010年にはT50pやDT1350、2012年にはCustom One Proなど、話題のモデルを次々に投入してきた。
Luckhardt氏は、「最も大事なことは、beyerdynamicが市場から大きな認知を受けるブランドでありながら、いまだにドイツ国内でのハンドメイドにこだわっていること」と強調。「我々のヘッドホンに対して旺盛な需要があり、今後、より多くの方に我々のヘッドホンを使って頂けるだろう」と、今後のさらなるビジネス拡大に自信を示した。
なお今年は、ティアックがbeyerdynamic製品の取扱いを開始してから10周年という節目の年なのだという。プレゼンテーションの最後には、Luckhardt氏がティアックに感謝の意を表明する一幕もあり、和やかに発表会が終了した。