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テレビは中国の販売が好調

シャープ、'14年度1Qは増収増益 − 液晶テレビ事業も伸長

公開日 2014/08/01 19:09 ファイル・ウェブ編集部
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シャープ(株)は、2014年度第1四半期の連結業績を発表した。

期間中の売上高は前年同期比1.9%増の6,197億円、営業利益は55%増の46億円。経常損益は54億円、純損益は17億円といずれも赤字になったものの、前年同期から大幅に改善した。

同社ではこの結果について、「順調に推移した」と評価。足下と今後の見通しを踏まえ、通期の業績予想は売上高3兆円、営業利益1,000億円と前回公表値を据え置いた。

部門別にみると、デジタル情報家電分野の売上高は1,686億円と前年同期比6.1%増となった。営業利益も26億円を確保した。通期予想も引き上げ、7,800億円の売上げ、営業利益200億円を見込む。

デジタル情報家電分野の業績

携帯電話は台数・金額ともに前年同期を割り込んだが、IGZO液晶搭載スマートフォンなどの新製品の市場投入、コストダウンの推進も黒字化に寄与した。またタブレット端末の販売も増加した。

液晶テレビについては、国内の売上げが前年同期を下回ったが、中国の販売が特に好調だったという。この結果、売上げは前年度の803億円から今年度は857億円、台数は前年度の156万台から今年度は173万台と、いずれも大きく伸びた。

液晶テレビの今後の取り組みでは、4Kモデルやクアトロンプロを軸とし、大型・高精細化モデルの販売を強化する。また「通信キャリアとの連携を強化することにより、特徴的な端末の創出を図る」としている。

そのほか、液晶デバイス事業も好調だった。重点ユーザーを中心にスマホ向け中小型液晶が伸び、売上げは前年比6.8%増の2,069億円となった。営業利益も21億円を確保した。今後は亀山第2工場における中小型比率の拡大と大型液晶パネルのインチサイズ引き上げ、中国ユーザーの旺盛な需要名取り込みとデザインイン活動の推進、顧客ニーズに即した液晶パネルと電子デバイスを組み合わせたソリューション提案などを課題に取り組んでいく。

液晶デバイス事業の業績

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